HondaJet最新モデル
◉発表は先週でしたが、ついうっかり書き忘れていました。黒いボディに赤いライン、「オマエは仮面ライダーブラックか!」と、思わず突っ込みを入れたくなるような精悍な印象ですね。今までの白基調に青のボディがカワセミのイメージだったのに対して、コクチョウというか、ハゴロモカラス? 九州の人間としてはアカショウビンが黒くなったようなイメージですかね。カッコいいです。
ヘッダーはHondaJet公式サイトのフォトギャラリーより。
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■マイナーチェンジだが■
航続距離が204km ほど伸びて、2865kmに。緊急着陸装置も来年から搭載されるようで。マイナーチェンジと言えばマイナーチェンジですが、これは次へのステップとみていいでしょう。より大型になったHondaJet 2600 Conceptを、すでに発表していますからね。航続距離が2625海里、つまり4862kmを飛べる機種。これはすなわち、アメリカを無着陸で横断できる航続距離なんだそうで。
なんだかんだ言って、HondaJetの主要な顧客はアメリカのお金持ちなど。西海岸から東海岸の主要都市に着陸で飛べるというのは、やはりセールスポイントとしては大きいですよね。ちなみに、東京からタイの首都バンコクまでが4608km、ブータンの首都ティンプーまで4789 kmだそうですから、やはりアメリカって広大ですね。バンコクには何度か行ってますが、直行便で5-6時間ほど。
■日本縦断が楽勝?■
沖縄の那覇から北海道の札幌までが2200kmちょっとですから、4862kmがいかに長大か。新型のエリートⅡの飛行距離2865kmは、日本縦断が可能な距離ですね。日本最北端の空港は北海道の稚内空港で、沖縄の那覇空港までの距離が2500km弱らしいので、日本最南端の空港である沖縄県の宮古島の波照間空港まで、飛行できるってことですよね。実際はもっと、余裕が必要なんでしょうけれどね。
さらにHondaJet 2600 Conceptは、全長17.62mで翼幅17.29mの全高4.84mに大型化され、それに伴って客室容積も拡大して10人乗り(乗員含むと11人乗り)となるそうで。このレベルになると、日本国内の離島でも利用したいという航空会社が増えそうですけどね。現在の四人乗りではどうしても、プライベートジェットの域を出ませんから。とはいえ、離島の飛行機は効率のいいプロペラ機が多いので。
■国内便も少しずつ■
とはいえ、ホンダ側も手をこまねいているわけではなく。熊本と大分を結ぶ便などに導入するなど、動きは出ていますから。個人的には多少高くても、ホンダジェットを是非利用してみたいですね。効率だけから言えば、もっと安い機種があるでしょうけれど。国内の航空産業育成という観点からも、うまく自治体と協力して実験的な航路を増やして欲しいですね。
ふと思ったんですが。HondaJetの研究が進み、大型の機種が増えていったら、逆にプロペラ機の開発とか手掛けないんですかね? ジェット機とプロペラ機ではまたイロイロと機体設計が、異なってしまうのでしょうけれど。国内の離島の飛行機の状況を調べようと思って検索してみたら、ボンバルディアのプロペラ機とか、76人乗りとかけっこう大きくて。YS-11の後継機を開発できなかったのが、痛かったんだなと。MRJには期待できないので、ホンダには頑張って欲しいですね。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ