Colabo問題:WBPCは地方自治法234条違反?
◉地方自治体の仕組みや業務、並びに法律に詳しいOPPさんのnoteに、元官僚や弁護士が、かなり反応されています。一般社団法人Colaboやそのお仲間の団体が、東京都の支援事業で、通常の選定手順を踏まず選ばれている、と。で、どうもそれが地方自治法に引っかかる可能性が高い、という疑惑が浮上しています。一般社団法人Colaboの適当な会計という問題から始まって、ついに疑惑の本丸にまで、届きそうな勢いです。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、内容がどきついので、疑惑追及関係で、可愛いイラストを選んでみました。
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■疑惑のおおまかな概要■
東京都の若年被害女性支援事業の場合、その事業を請け負う事業者は、入札や企画競争、随契理由などは、事業者を選定するプロセスを経て、選ばれるのが常道なんですが……。どうもWBPC──一般社団法人若草プロジェクト・NPO法人BONDプロジェクト・NPO法人ぱっぷす・一般社団法人Colaboの4団体──は、その選定プロセスがないまま、選ばれているという指摘。これが事実なら、かなりまずいですよね? 政治家や役人と癒着した特定の団体だけが、選ばれることになってしまいますから。
まずは、吉峯耕平弁護士のツイートから紹介です。
ちなみに地方自治法234条は、こんな内容です。ちょっと長いですが備忘録も兼ねて、念のために全部引用しておきますね。
今後も引用して使う機会が、必ずあるでしょうから。
■住民訴訟で返還請求も■
内容は固くて、ちょっと素人には分かりづらいですが、要するにいろんな事業者・団体がオープンに応募できて、その上で入札は公平な手法で選定されないといけない、というごく当たり前の内容ですね。そのための方法を定めているので、どうしても細かい上に冗長な文章になってしまいますが。一歩間違うと、政治家と強いつながりがある特定の業者が、優先的に選定されてしまうわけですから、当然ですね。実際に住民訴訟で、行政側が敗訴した例もあるようです。
吉峯弁護士の見解的には、WBPC関連の選定はかなりグレーと言うか、黒に近い印象に思えますね。もしも東京都でも、住民訴訟による返還請求が通る可能性があるのなら、暇空茜氏が踏み切る可能性は十分にあるでしょうね。ハードルは色々あってかなり大変そうではありますが。もしそうなったら、若草プロジェクトなど過去のぶんも遡って億単位の金を請求されるのか? 細かい仕組みの部分は自分には分かりませんが、これはダムが決壊する前兆になり得る?
■大疑獄への前奏曲か?■
そして、元通産省官僚の宇佐美典也氏のツイートも。宇佐美氏も早い段階からこのことに気付いていたのか、この件を匂わすツイートを、数日前から行なっていました。元官僚ですから、こういう行政の仕組みに関しては精通されているでしょうし。官の側から見ても、これがかなり危険な案件に思えるようですね。公金を市民団体がチューチューするスキームというよりも、公金を恣意的に垂れ流すスキーム、みたいな印象です。つまり政治家と事業団体の、共犯関係。
自分はTwitterでかなり早い段階から、一般社団法人Colaboの問題は、 ロッキード事件+リクルート事件+ハンナン事件 の疑獄になるかもと推測していました。ロッキード事件なみに巨額の金が動き、リクルート事件のように広範囲に及び、ハンナン事件のようにこの国を弱者利権との関わりが可視化されてしまうような……そんな大疑獄事件に発展すると。んなアホな、という人も多かったですが。暇空茜氏が一石を投じてから、どんどん闇が暴かれています。
この疑惑の中心にいる某人物が、とにかくいろんな場面で顔を出してきて。その関連人物の疑いある事業で、WBPC関係者が必ず複数名、セットで登場して。要するにこれは、監査が入りづらい1億円以下の各種福祉事業で、お仲間だけに仕事をまわし他を排除する、そしてお仲間は団体を細かく分割することによって、2倍3倍と請負額がトータルで増えるという、公金をチューチューする手法。やってることの本質は、江戸幕府の役人たちが、役得という形で公金にたかった手法と、一緒ですけれどね。それで江戸幕府は倒れました。
■責任は東京都のみに?■
そして、N国党の浜田議員の末永ゆかり秘書による、鋭いツッコミが入りました。厚生労働省は、自治体への指示はしていない……という言質を得たようです。東京都が厚生労働省に、責任転嫁するのはこれで事実上不可能に。つまり東京都側の責任が問われることに。そりゃあ、福祉保健局に責任を転嫁して解体しようとするわけです。この問題をうまく掘り下げられれば、小池百合子東京都知事の進退問題まで、広げられませんかね? 少なくとも、自分ら都民には、怒る権利はあると思いますよ?
あんなペラ1枚の報告書で、数百万円数千万円が……。NPO法人若者メンタルサポート協会の、小杉沙織理事長が、自分達はなかなか助成金がもらえず、貰ったら貰ったでWBPCのお仲間の某団体から、執拗な誹謗中傷を繰り返されたと、繰り返し語っておられます。特定の団体で公金を独占し、アリバイ作り的にいくつかの団体にはたまに回しても、基本的には排除する。実際にここ数年は、WBPCは隔年で指名されています。どうもそういう構造が、いたるところで見られる、そんな疑惑が。
昭和の大疑獄であるロッキード事件で、児玉誉士夫にロッキード社から渡ったコンサルタント料は700万ドル、当時の日本円で約21億円あまり。現在よりももっと価値は大きいと思いますが。一般社団法人Colaboへの擁護論として、〇〇より額が大したことのないのに云々と、見かけることが多々ありますが。これも事前に用意された言い訳なのでしょうね。塵も積もれば山となるで、WBPCのスキームでチューチューされた公金は、数百億数千億レベルになる可能性さえあります。
■タコツボ師ビジネス?■
額としては小さく、目立たないようにしておいて、でもお仲間の団体で群がって吸いあげるので、トータルとして莫大な額になってしまう可能性。安部譲二先生が著書で紹介されていた、タコツボ師と呼ばれる、コインロッカー専門の窃盗犯がいます。たとえコインロッカーの中から100万円盗めるチャンスがあっても、1万円だけ抜き取るという。そうすると盗まれた方も、自分の数え間違いかと思って気づかない。細く長くの商売です。
イッセー尾形さんがテレビドラマで、演じておられた記憶があります。暇空茜氏は一般社団法人Colaboのシェアハウスをタコ部屋呼ばわりしたとして訴えられましたが。別の意味でタコが繋がってしまいました。東京都や厚労省、国交省は、一般社団法人Colaboやぱっぷすを切り捨てることで、疑惑の中心部まで解明の手が届かず、この壮大なスキームを設計した中心人物たちは、逃げおおせるかもしれませんが。そのための、再提出の時間稼ぎや福祉保健局解体に見えてしまいます。
しかし、WBPCのお仲間として張り巡らした広範なネットワークの存在は、既にいろんな人が地道に調べ上げて、ばれていますから。今後は、委託事業や助成金が出る事業から、WBPCのお友達に団体が敬遠される可能性は十分にあります。お役所というのはそんなものです。裁判で関与を認められなかった某女史や、勝ったはずの某女史が、その後仕事があまり増えているようには見えないのと同じで。明日からは逃れられても、公金チューチューシステムは、大打撃を受ける可能性。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ