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Colabo問題:朝日新聞の報道姿勢

◉朝日新聞らしい傷ですね。有料にして記事全文を公開せず、自社の記者による記事ではなく外部の人間による内容で、代弁させる。もし問題になっても、執筆者に責任を押し付けて切ればいいですからね。その内容はと言うと、問題の切り分けができていない、あるいは意図的にごちゃまぜにしようとしている、極端な論調の一部を取り上げて全体のように批判する、いつもの藁人形論法ですけどね。

【ネット上の「ゲーム的政治運動」 女性支援団体への攻撃にみる危うさ】朝日新聞

藤田直哉のネット方面見聞録

 虐待や性被害などに遭った女性を支援する一般社団法人Colaboが、暇空茜(ひまそらあかね)というハンドルネームの人物によってネット上で攻撃を扇動されている。この事件は、現代日本における「ゲーム的政治」の大きな分水嶺(ぶんすいれい)になるかもしれない。

 暇空は、Colaboの東京都からの委託事業などについて、「補助金の不正受給、生活保護不正受給、未成年誘拐あたりは普通に問題」と、YouTubeなどで拡散した。それを信じた多くの人々が、ネット上で非難を繰り広げている。背景には、「萌(も)え」的なイラストが性差別や性搾取を助長するのではないかと問題提起してきたフェミニストたちと、それに反発する「“表現の自由”戦士」と呼ばれる人たちの対立がある。

https://www.asahi.com/articles/ASR1N5HLNR1LUCVL00S.html

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。

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■保守的リベラルの限界■

暇空茜氏は元々ゲーム業界出身ですから、こういうタイトルを付けることでゲームに対する偏見を利用しようとする、筆者の意図は明らかでしょうね。やっていることは手塚治虫先生の漫画を文字通り焚書した時代の感覚と同じ。漫画を読めば、テレビを見れば、ゲームをやれば、ネットをやれば「バカになる」という、その時時の新しいものに対する無意味な偏見と敵愾心をベースにした、非常に保守的な反応でしかないんですよね。

Colabo批判側はむしろ、暇空茜氏がColaboシェルターの間接的な住所さらしやバスカフェへの突撃行為を批判したしなめ、三品純氏が尻馬に乗る軽佻浮薄な保守言論人(内藤陽介先生は呆守言論人と厳しく批判)への注意を喚起するなど、自浄作用が働いているのですが。そのような部分には触れもせず、一部の奇矯な言動をする連中を取り上げて、暇空茜氏がさもそういう人間であるかのようなイメージを振りまく。

■朝日新聞的言説の終焉■

残念ながら、双方向性のインターネットでは、このような一方的な意見の垂れ流しは、すぐ検証されてしまうんですけどね。イーロン・マスク氏のTwitter改革によって、閲覧数が可視化されて、サイレントマジョリティも可視化されました。もう朝日新聞としては、部数は1年で50万部以上減り、実売では300万部を割り込み、急速に影響力が低下しています。こういう記事を無批判に鵜呑みにする人たちを相手にした、囲い込み商売しかできないのでしょう。

朝日新聞は、安倍晋三元総理がテロリストによって暗殺された翌日、『森友・加計、桜…「負の遺産」真相不明のまま 安倍元首相が死亡』の見出しで記事を出し、「第2次安倍政権では、森友学園をめぐる公文書改ざんや加計学園問題、「桜を見る会」問題など負の側面も問われた。」と書いたのですが。まともに安倍元総理の贈収賄などに繋がるような証拠は出せなかったのに大騒ぎしておいて、いち市民が合法的に入手した資料をもとに指摘した疑惑に、こんな記事を書くんですね。

■保守系産経新聞の報道■

産経新聞もColabo問題を報じていますが、保守系の新聞の方がむしろ、左右にあまり偏らず、バランスの良い生地になっているという逆説。産経新聞は産経新聞で、昔からオカルト大好きなとんでも新聞の部分がありますから。自分もその点は、是々非々で批判し続けています。全否定か全肯定か、二者択一の踏破性丸出しの言説の方がおかしいのであって。

【Colabo巡る住民監査、請求人の男性「結果に不服、住民訴訟を提起」】産経新聞

 性暴力や虐待などの被害を受けた若年女性らに対する支援事業を巡る住民監査請求で、異例の再調査を勧告された東京都。公金が投じられる事業に対する姿勢が問われているが、今回、監査請求を行った「暇空茜」を名乗る男性は、産経新聞の取材に「(監査結果の)内容に不服はある。住民訴訟を提起した」と話した。21日には交流サイト(SNS)で訴えを起こしたことを明らかにした。
 男性は公文書開示請求などで、コラボが都に提出した事業計画書や実施状況報告書などの資料を入手。それを基に会計処理の不正の疑いを指摘した。

https://www.sankei.com/article/20230121-5YEA5UT4KJLZPL4GI5J3Y543NI/

産経新聞に関して言えば、もう20年近く前でしょうか、世界各国の徴兵制度を比較して、高度に専門化した現代の軍隊で、徴兵制度は限界があると書いていましたからね。リベラル側がナントカの一つ覚えのように「極右の安倍政権で徴兵制度が復活する〜」と叫んでいた(いる)のと比較して、よほど合理的な記事を書いていました。ほぼ同様の内容を、安倍元総理の国会答弁で語っていた記憶があります。相手の意見も聞かず、藁人形論法を振り回すのが左翼仕草。

■これヘイトクライム?■

最後に、仁藤夢乃Colabo代表のツイートを紹介です。暇空茜氏やまともな批判者の論点は、あくまでも会計に対する疑惑であり、その疑惑はこの20年間でたった2件しか通らなかった住民監査請求において、不当が認められたわけですから。でも、仁藤夢乃代表とその擁護者は、ヘイトクライムだと騒ぎ立てて、論点を逸らしているように見えます。繰り返しますが、暇空茜氏は山本一郎氏のシェルターの位置バラシや突撃行為を批判しているのにも関わらず、です。

仁藤夢乃代表が引用しているツイートも転載。

さらに、添付された画像も転載。

画像1
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内容に関しては読んだ人がそれぞれ判断していただきたいですが。エコーチェンバー内の人間にしか通用しない論法だな……というのが自分の個人的な感想です。在特会などを持ち出して、被害者ポジションのアピールに必死な感じがしますが。一点だけ、疑義を。在特会の活動においても、地域住民の公正という点で成果があった事例もあるのですから、安易な全否定には疑問です。是々非々で議論できないなら、仁藤夢乃代表や一般社団法人Colaboへの賛同者も増えないのでは?

最後に、暇空茜氏本人の反論ツイートも転載しておきますかね。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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喜多野土竜
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