GAINAX倒産雑感
◉自分は、GAINAXとは仕事上もプライベートでも、特に縁はなかったんですが。やはり、いちアニメ好きとしては、『王立宇宙軍 オネアミスの翼』から始まった数々の伝説も、GAINAXの名前とともにありましたから。OVA『トップをねらえ!』や『ふしぎの海のナディア』に衝撃を受け、代名詞である『新世紀エヴァンゲリオン』まで、それは天狗連の古今亭志ん生や広沢虎造が名人に駆け上がっていくのと例えられるようなもので、それを平成の時代に見たわけで。まぁ、前社長逮捕の時点で、もう終わった組織だとは思ったのですが。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、〝アニメ〟で検索したら出てきたイラストです。
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詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。内実に関しては、もう既に知られたこともありますし、新たに加わった部分もあります。初代社長の岡田斗司夫氏と、山賀元社長、庵野秀明監督の不仲というか対立は、チョロチョロと漏れてきて、
けっきょく、ここらへんのゴタゴタが、『シン・エヴァンゲリオン』の劇場版にも悪影響を与えたでしょうし。不祥事を起こした前代表取締役が、反社会的勢力との関係を疑わせるに充分な経歴でしたし。相手をする方も、そこはかなり大変だったと想像できますし。問題の根源に、おそらくは旧経営陣―コチラも一度、脱税で問題を起こしていますし。初代社長の岡田斗司夫氏も、その知識には敬意を払いますが、行状が清廉潔白かといえば、そんなこともなく。まぁ、積もり積もったものが、こうやって倒産という形になってしまったのでしょう。庵野秀明監督のスタジオカラーからのリリースも、一部転載しておきます。
たぶん、いろいろ分裂したGAINAXは、今後は整理されたり名前を変えたりして、それぞれが独立して動いていくのでしょう。なんだか、昭和の時代のUWFの誕生と新日本Uターン、新生UWFの大ブームと大分裂などを思い出させますね。UWFは佐山サトルの修斗、前田日明のリングス、高田延彦のUインター、船木誠勝のパンクラスと、いろんな団体を生み出しましたが。佐山氏や船木氏は自分の作った団体から追い出され、リングスもインターも今はなく。そういう意味では、GAINAXの遺伝子は、まだいろんな団体に保存されて、受け継がれては行くのでしょう。
ある漫画家さんと話した時、あの時代に、大阪芸術大学にあれだけの才能が集まって天下を獲ったその軌跡に驚く、と。時代が生んだ、奇跡でしょう。接点はなかったそうですが、島本和彦先生と庵野秀明監督との同学年には、士郎正宗先生もいたとか。集まるべくして集まった、のでしょうね。昭和33年から35年生の、今上天皇陛下の前後の世代、やたらと漫画家とアニメーターに大物が多いんですよね。ウルトラQやウルトラマン、鉄腕アトムのアニメに胸をときめかせた世代ですから。時代が生んだんですよ。
この倒産劇で、自分の数年雨のこのポストも、かなりリポストされて驚きました。昭和の時代が種を巻き、平成の時代に花開いたGAINAXが、令和の時代に倒産する。これもまた、時代を感じます。ちなみに、自分のアカウント、けっこう本GAINAX関係者がフォローしてくれてるんですよね。まぁ、警戒してブロックしてくる人も、チラホラいますが。実は、個人的にはGAINAXとの間接的な接点は、ゼロでもないんですが。それは書くようなことでもないので。地方に移った、米子ガイナックスとか、地域密着の新たな形として、期待しています。令和の世に、それぞれが花を咲かせていただければ、アニメ好きとしては、それで充分です。
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