重信メイ女史起用の波紋
◉10月11日放送のBS-TBS『報道1930』に、重信メイ女史がジャーナリストとして出演したことが、大きな波紋を呼んでいます(マスコミ得意の主語が曖昧なステレオタイプ表現)。言うまでもなく、彼女の母親は日本赤軍という国際テロリスト団体の最高幹部です。親の罪は子供には関係ないと、自分は思います。また、TBSが信念を持って起用するのも、報道の自由です。ただし、重信メイ女史のジャーナリストとしての姿勢には、疑問ですけどね。これもまた、言論の自由かと。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。
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■駐日大使が大激怒■
ギラッド・コーヘン駐日イスラエル大使は、この起用に激怒です。立憲民主党の原口一博議員に続き、大使館や駐日大使から不快感を表明される事案が、続きますね。昔だったら「国連様がお怒りじゃ〜!」と、左派が〝国連の方から来ました〟詐欺で、虎の威を借る狐だったのですが。全権大使というのは国家元首の代理人でもありますから、それこそ「我が国と貴国は戦争状態にある」と口頭で伝えるだけでも、宣戦布告の代替となる存在です。
この件に関して、少なくともこのnoteを執筆し始めた時点では、産経新聞以外の大手のマスコミは、無視していますね。朝日新聞も毎日新聞も報じていません。他国の報道内容に介入するのは、報道の自由に対する侵害であり断じて容認できないものであると、意思表明するならともかく。無視している時点でこの批判が、かなり痛いところをついている、日本のマスコミは自覚しているのでしょう。
■親の七光り起用?■
もしも重信メイ女史が、母親の過去の言動を批判しており、その立場で大手マスコミに登場していたならば、ここまでの疑義や批判はなかったでしょう。ですが、彼女は母親の過去の国際テロリストとしての行動を、むしろ肯定している様子が伺えます。ジャーナリストとしての実績などを考えても、彼女がBS-TBSの番組に出演できたのは、親の七光りとも言える面は、否定できないでしょう。それで親と子は関係ないは、通らないでしょうね。
本当は、母親を出演させたかったが、さすがにそれは通らないので、娘を出演させて代弁させたと考えるのが、妥当でしょう。番組の内容も、親パレスチナの姿勢だったようですし。中東の研究者なら、他にも人材がいたことを考えれば、親の七光り起用と言って差し支えないでしょう。使用するなとは言いませんが、少なくとも中東事情に詳しい内藤陽介先生なども起用して、バランスは取れたはずです。下記動画を参照してください。
もうひとつ、アフター寺ちゃんの動画も、わかりやすいのでリンクを。
もっとも、内藤先生を起用したらことごとく論破されてしまい、重信メイ女史を次世代のリベラル系論客として売り出したいのなら、できないでしょうね。もし、BS-TBSが信念を持った起用をしたのならば、今後も彼女を使うでしょうけれど。批判に腰が引けて起用を見合わせるのならば、それが答え合わせでしょうね。TBSラジオの番組とかで、アリバイ作りや批判が堪えていないポーズはするでしょうけれど。
■安保世代への迎合■
もし毎日新聞に急に、親イスラエルの記事が載っても、答え合わせでしょう。BS-TBSのプロデューサーやスタッフに、思想的に偏った人間がいた、あるいは思想的に偏った上層部に迎合する内容の番組をした人間がいた、ということでしょう。けっきょく、60年安保70年安保で反政府的な思想が正しいと思い込んだ世代と、その世代に迎合した下の世代が、左派系マスコミの幹部に多いということなのでしょう。自分たちの青春を否定されたくない。
でも、左派マスコミの人間は自分たちが攻撃側に回ると「特攻隊は犬死だった」とか、平気で口走るわけで。ソビエト連邦とその後継国家であるロシア連邦、中華人民共和国、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が、権威主義国家であることがばれてしまった今となっては、日米安保を改定した岸信介の判断は正しかった、と言わざるを得ません。ところが、他人は否定しても自分は否定されたくない、ダブルスタンダードの全学連全共同世代は、これが認められない。
令和の世の日本にとって、昭和の全学連全共闘世代の、自己否定。これが不可欠です。成田空港建設反対の三里塚闘争で、アジアのハブ空港の座を他国に奪われ、まさにあの世代は日本にとってろくなことをしていない世代です。中学高校の時には暴れ回って荒れる中高生と呼ばれ、大学では反安保で暴れ、でも社会人としては 70年代80年代の経済成長とバブルを謳歌し、年金は逃げ切り世代でもあり、今は暴走老人世代。
重信メイ女史の母親の、刑務所からの出所に集まってくるような、思想的に偏った人たちでもあります。この世代を徹底的に批判することが、昭和の残滓 一掃のために必要なのでしょう。
。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ