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海上保安庁が過去最大の巡視船建造へ

◉アップするのを忘れていましたが、これはけっこう大きな情報ですね。新造される巡視船は[全長およそ200メートル、幅およそ27メートル、総トン数3万トンほど]とのことですから、海上自衛隊のひゅうが型護衛艦に近い大きさですかね。これは、かなりの大きさですね。海上保安庁を軍隊とみなしてる左派が、また怒り出しそうですね。

【海上保安庁 過去最大の巡視船建造へ 2029年度に就役の方針】NHKニュース

尖閣諸島周辺での対応などを念頭に、海上保安庁は総トン数およそ3万トンのこれまでで最も大きい巡視船を建造し、5年後の2029年度に就役させる方針を決めました。

海上保安庁が建造を計画しているのは、全長およそ200メートル、幅およそ27メートル、総トン数3万トンほどのこれまでで最も大きい巡視船です。

船内には、ヘリコプター3機を搭載できる格納庫や、1000人以上を輸送できるスペースを設ける予定で、海上保安庁は5年後の2029年度に就役させる方針を決めました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240827/k10014561141000.html

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、横浜港の海上保安庁巡視船あきつしまだそうです。

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■戦時徴用船の伝統も■

詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。ちなみに、ひゅうが型護衛艦はWikipedia先生によれば、全長197メートルで最大幅33メートル、基準排水量 1万3950トンで満載排水量1万9000トン(推定値)とのこと。これは、横幅はスリムですが、一回りは大きな艦艇ですね。ちなみに戦前、日本を代表する戦艦であった長門は、全長224.94メートルで最大幅34.6メートルで、基準排水量3万9130トンだったとか。むしろ、こちらに近い大きさですね。ちなみに、戦前は大和と武蔵はその存在を隠されていたため、当時の軍国少年たちのあこがれは長門の方だったとか。

しかし、ここまで大きいと、途中で設計が変更され、全通甲板のヘリ空母になって、なぜか耐熱仕様でF-35Bが離着陸できたりして。まぁ、こういうのはよくあるんですよね。商船として設計され建造されていた船舶が、軍に徴用されて軍艦に設計変更とか。まぁ、船の基本的な構造は、そうそう変わりませんからね。それこそ、ウェルドックがあるとかなら、かなり異なる設計になりますが。日本だと、大和型三番艦だった信濃は、途中で空母に改造されてしまいました。残された写真を見ると、だいぶ強引な改造ではあるのですが、できないことはないんだなぁ、と。

■海保と警察も軍隊?■

海上保安庁は、あくまでも日本の海上における人命・財産の保護、法律違反の予防・捜査・鎮圧を任務とする、沿岸警備が仕事。国土交通省の外局という扱いですから、防衛省とは所属も命令系統も、別物ですから。でも、そこを利用してGDP比1%の枠がある自衛隊に対して、ある意味別予算で装備を整えている部分があったわけで。また、海上保安庁の退役した船を、党七時あの国に払い下げたりという形で、中国の脅威と圧迫を感じる国に、ある種の海軍の兵力を与えているわけで。

あくまでも、沿岸警備のための船を保有し、それを他国に譲渡したりする。もっとも、昔読んだ本で出典は忘れましたが、中国とかソ連は、日本の海上保安庁どころか、有事の際は警察官も日本軍の兵士としてカウントしているそうで。なるほど拳銃を持ち、県道と柔道の武道が必須で有段者、きちんと訓練されて組織だった命令系統もある。軍隊がない国と左派が称賛するコスタリカだって、警察が軍を兼ねる軍警というシステムですし、敗戦後日本の占領政策でGHQがその任に当たっったように、軍隊って警察とかの機能を兼ねることがあるぐらい、近しい存在ですしね。

■対潜任務の専用艦?■

いずも型護衛艦が、強襲揚陸艦(あれを空母と言い募るのは、無理がありますね。軽空母にしても小さい)に改造され、ヘリコプター空母の任務は当初の予定ほどは、できていませんから。であるならば、いざとなれば全通甲板に改造できて、ヘリ空母として使える艦艇。別に、海上自衛隊に所属を移さなくても、海上保安庁の役割を考えれば、他国の潜水艦の領海侵犯は、かなり危険な状態ですから。でも、潜水艦の天敵は、ヘリコプター。スピードが潜水艦より圧倒的に早く、ホバリングで空中の一箇所にとどまっていられて、まさに天敵。対潜ヘリや対潜哨戒機を複数同時に運用できる大型艦艇は、とても有効。

対潜ヘリコプターは潜水艦を探知するため各種の探知装置と、誘導魚雷などの攻撃兵器を備えていますし。むしろ、防御用として海上保安庁の任務に特化で、指揮系統も維持されて。いずもも、明らかにF-35Bを運用できるエレベーターを最初から、備えていましたし。この艦艇が、いずも型とひゅうが型の中間的な、艦艇になっても不思議はないですね。縦割り行政の問題点はありますが、海上保安庁は海上保安庁で、独自の存在感を増せばいいと思いますしね。

ちなみに、アメリカ沿岸警備隊(United States Coast Guard、USCG)は、約3万5000人の将校と志願兵、文官で構成されているとのこと。アメリカの海岸線の長さを考えれば、妥当な辞任ですね。海上保安庁の総職員数は1万3475人で、島国日本を考えると、逆にちょっと足りないような。今後の充実に、期待しましょう。


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