沖縄県議選でオール沖縄大敗
◉玉城デニー沖縄県知事を推すオール沖縄勢が、県議会議員選挙で初めて負けたとのこと。しかも、過半数を割る大敗。これも、時代の流れでしょうかねぇ……。沖縄県議会が、野党や中立の立場の議員が多数派になるのは、2008年以来とのこと。悪夢の民主党政権以前から続いてきた、沖縄の左重心の政治も、ようやく揺り戻しが来た感じでしょうか? 玉城デニー県知事が当選した2022年の知事選が、最後の輝きになりそうです。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。
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■オール沖縄の限界■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。ハッキリ言えば、補選三連敗と左派系マスコミが騒いでいたのが、滑稽な話で。そもそも自民党は、候補者さえ立てていなかった補選もあり、ある程度は負けを覚悟で動いていたわけです。逆に沖縄県議会議員選挙は、武蔵野市長選挙などと同じく、左派にとって負けられない選挙だったのですが。台湾有事の可能性が高まる中、米軍基地重要性は日々高まる現状。オール沖縄と言いながら、求心力の低下は否めず。もへもへ氏の分析が的確かと。
しかも、琉球王朝の歴史を見れば、宮古・八重山など、離島への苛政や差別があるんですよね。有名な人頭税の他にも例えば、本島から離島に赴任した琉球王国の官吏は、賄女という現地妻を現地に用意させるのですが、任期が終わると置いていくという、米兵が妻子を捨てて帰国するのと似た、制度もありました。もちろん、賄女の一族には多額の金品が贈られ、彼女自身も苦役や税の免除がありましたが、賄女自身は蔑まれ、再婚も出来ず、日陰の身。
■敗戦の理由は別に■
また奄美地域の喜界島への武力侵攻とか、元々が武断的な強権政治なんですよね。そういえば以前、この話をしたら証拠を出せと言ってきたアンポンタン外ました。リンク付きでエビデンスを示したら、謝罪も反論もなく逃亡。左派のいつもの仕草ですが。だいたい、平和に暮らしてた琉球王国に野蛮な薩摩藩が侵略してきて我々は被害者だ云々の主張は、本島史観であって史実とは乖離しています。離島部の離反には、歴史的な理由もあるのですね。ただ、肥モンさんの敗戦分析は、もうちょっと違っていて。
県議会という、本来は生活に密着しているべき部分で、国政マターである辺野古基地移転問題にかまけすぎて、選挙の調整がうまくいかなかった、というものです。これも一理あります。本来、市会議員や県会議員は、地元の利益とトラブルの解決が最優先。もっと言えば地方議会や知事選挙などは、遅延や血縁、地元有力者とのしがらみなどで、国政とは異なる政治力学が動くものですからね。そこは、前提なのですが。マスコミが無理に国政と絡めて(自民党候補に勝てそうな地域だけ)大騒ぎするため、結果的にブーメランになっている面は、あると思います。
■メディアの敗北?■
だいたい、2022年のウクライナ侵攻で、憲法九条教と非武装中立論のお花畑は、とっくに崩壊していたわけで。でも、沖縄では極左マスコミがメディアを握っているため、そこがなかなか県民に浸透しなかった面も。世界的な長寿県で、60代以上の有権者も多いですからね。そういう意味では、タイムラグがあったわけで。他県では、米軍と日米安保の重要性がようやく実感でき、防衛費の増額にも肯定的な人が、どっと増えました。でも、沖縄ではそこに時間的なズレが起きてしまった。地元の人の分析はわからんですが、そういう部分はあるのではないですかね。オール沖縄の敗北はメディアの敗北でもあった、と。
これですよ。けっきょく、無理やり国政と結びつけて、朝日・毎日・東京新聞などの左系新聞やメディアと、琉球新報社や沖縄タイムス社などの地元の極左メディアが、言論空間でいつまでも日米安保闘争のやり直しをやり続けた結果、あと、コチラの指摘も、併せて転載しておきますかね。
非科学的な政治家は、判断を誤ります。まぐれ当たりで特大ホームランを打つこともありますが、トータルで見ると、ボロボロになるのが常ですから。反ワクチンの知事を頂いた結果、沖縄県のコロナ禍は、他県よりも酷いことになったわけで。まぁ、こんな県知事では、大衆の支持は得にくい、得ても持続は難しいですね。2年後の県知事選挙では、玉城デニー知事の3選はないと思いますし、もっと言えば台湾有事やフィリピン有事になれば、沖縄県民の意見も本土と同じく、くるりんと変わると思いますよ? 大衆は常に、現金なものですから。
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