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岸田文雄新総裁誕生
◉自民党総裁選挙、決選投票まで持ち込まれましたが、岸田文雄候補が河野太郎候補に勝利し、新総裁に。このまま臨時国会が招集され、区切りとなる第100代の内閣総理大臣に指名されるでしょう。他の候補が小さな失点を重ねる中、岸田氏が上手く凌ぎきった印象です。新自由主義からの脱却を掲げており、新総理に求められるのは一にも二にも経済の立て直し。そして外交、対米・対中・対台・対韓・対朝・対露。クワッドにTPP、問題は山積です。
【自民党新総裁に岸田文雄氏 決選投票で河野氏破る】産経新聞
自民党総裁選は29日午後、東京都内のホテルで投開票を行い、上位2人による決選投票の結果、岸田文雄前政調会長(64)が河野太郎ワクチン担当相(58)を破り、第27代の新総裁に選ばれた。臨時国会が召集される10月4日に衆参両院で第100代の首相に指名される見通しだ。
ヘッダーの写真はnoteのフォトギャラリーより、国会議事堂の写真。
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■計算したかのような得票内容■
最初の投票の得票が、以下の通りでした。美しい――まるで計算されつくされた。八百長のような得票ですね。1票差で決選投票という、麻生派の秘蔵っ子でもある河野太郎候補があと一歩まで肉薄したという形でメンツを保ち、党員票ではトップという、もうひとつの大きな成果を得ました。でも国会議員票は高市早苗候補が2位の114票を取って、次の総裁候補としての存在感を示し、彼女を推した安倍元総理のキングメーカーとしての存在感を示し。
・岸田文雄候補 国会議員票146票・党員票110票 合計256票
・河野太郎候補 国会議員票086票・党員票169票 合計255票
・高市早苗候補 国会議員票114票・党員票074票 合計188票
・野田聖子候補 国会議員票034票・党員票029票 合計063票
キングメーカーとしての二階派の力を削りつつ、細田派と麻生派の合従連衡作。三方一両損で丸く収め、けっきょくは本命が勝つ。実に美しい。ちなみに、決選投票の国会議員票は岸田氏が249票、河野氏が131票。高市票がそのまま岸田候補に流れたかといえば、そういうこともなく。単純計算で11票ほどが河野候補に流れた計算。ここらへんも、いろいろと勘ぐりたくなりますが。個人的には、自民党としては最高の総裁選だったのではないでしょうか?
■総裁選のメリット■
まず、総裁候補が割れたせいで活発な政策論争が繰り広げられ、経済・外交・軍事・エネルギー政策・教育・税制などなど、実に多様で深い議論が出たのが良いですね。おかげで立憲民主党の公約の薄っぺらさが可視化され、それしかないのかと呆れるぐらいこだわっていた夫婦別姓問題なんて、高市候補以外はあっさり前向きな意見が出ちゃって。立つ瀬がないですね。マスコミも積極的に報じて、各候補の政策が可視化されたのは大きいですね。
特に呆れたのが、立憲民主党の1000万円以下の収入の世帯の所得税ゼロ政策。そもそも払っていない層には無意味だし、999万円と1001万円で、天国と地獄になるバカ政策。だって、その減税分を消費税ではなく所得税の累進性を高めることで賄おうと思ったら、最高税率90%になるという指摘も。そもそも、年収2500万円以上は人口比0.2%なのに、税収全体の16.8%を占める現実があります。給与所得者4757万人の内の、上位4.1%が所得税額の49.1%を占めるとか。
以下の点わかっておっしゃってるのかな?
— いさ進一 (@isashinichi) September 27, 2021
・一番困ってる低所得者層(就労人口の2割)は非課税なので、これでは何のメリットもない
・高所得者層から取り返すのは、課税人口が少なく税率を倍(最高税率90%!)にしないと無理
・一千万円判定を行う納税事務は企業負担https://t.co/t0qTVKUSfT
立民「所得税1年間ゼロ」 年収1千万円以下の世帯(前出日経)
— 滝田洋一(日本経済新聞) (@yoichitakita) September 26, 2021
ーーMemo 申告納税者の所得税負担率
所得額→負担率
①~250万円→2.6%
②400万超~500万円→6.1%
③800万超~1000万円→10.6%
①250万円の人は6.5万円、②500万円の人は30.5万円、③1000万円の人は106万円潤う。①と③の「格差」は如何。
霞が関埋蔵金と同じで、どこかにいくらでも税金が搾り取れる富裕層がいるとでも思ってるんですかね。法人税増やしても、同じことです。無い袖は振れないで、リストラが進むだけです。
■そして総選挙へ■
今回は、河野太郎候補のエネルギー政策や経済政策でのバランスの悪さが、目立ちましたね。総選挙だと河野候補のほうが、マスコミは乗りやすかったでしょうけれど。高市早苗候補は思ったほど表現規制ガチガチでもない印象ですが、まぁブレーンの質がまだ良くないのも可視化されました。エネルギー問題の良いブレーンを探さないと。こういう状況だと、堅実な岸田氏で、安倍-菅路線を継承し、経済を立て直して、自然に税収増の状況を目指すべきかと。その前には財政出動。プライマリーバランス云々は一時棚上げで。
このまま新総理誕生からの、解散総選挙に突入すれば、野党共闘で共産党が自分のところの独自候補を立てない形で票を融通しても、野党(立憲民主党・共産党・社民党)の苦戦は必至。独自性を打ち出している国民民主党は、個人的には好意的ですが左派メディアは無視しそうですしね。自民党優位は動かず、共産党と公明党が議席を増やし、維新と社民は微減、立民は大きく落としそうですね。まぁ、選挙は水物ですが、五輪と一緒で投票となれば、やっぱり自民となりそうな。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
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