馬毛島の進捗
◉種子島の沖合の無人島・馬毛島。自衛隊の基地に改造する工事が始まって1年、地元の南日本新聞が、批判的に取り上げています。島は、ニホンジカの亜種のマゲシカが棲息していて、当初から反基地の活動家が、自然破壊と批判していました。ジュゴンと同じですね。名前から馬毛島にしかいないように錯覚しますが、阿久根大島と臥蛇島にもいます。
ヘッダーはWikipediaのフォトギャラリーより、馬毛島の写真です。
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■馬毛島の地理■
馬毛島の面積は8.20平方キロメートルで、東京都の国立市が8.15平方キロメートルで狛江市が6.39平方キロメートル、大阪府の藤井寺市が8.89平方キロメートルで京都府の向日市が7.72平方キロメートルですから、関東と関西の人には、大きさがイメージできますかね? ちなみに、福岡県田川郡糸田町が8.04平方キロメートル、香川県綾歌郡宇多津町が8.10平方キロメートルです。無人島の割に大きいです。最高地点は島中央部の岳之腰の71.7メートルですから、種子島以上に平べったい島です。
種子島は、最高地点の回峯でさえ282.4メートルで、とても平べったい島です。お隣りの屋久島は、九州最高峰の宮之浦岳1936メートルを持ち、とても対照的ですが。それよりさらに平べったい。だからこそ、2450メートルの主滑走路と1830メートルの横風用滑走路が、できるわけで。成田空港のA滑走路が、日本国内最長の4000メートルで、ボーイング737やエアバスA320などの機種が1800メートルあれば離着陸できることを思えば、かなりの好条件でしょう。
■批判的な地元紙■
南日本新聞は、地元紙では最も多くの部数を誇るローカル紙で、2022年下半期時点で24万4113部です。鹿児島県の総人口が155万人弱で、離島も多いことを思えば、かなりの数字です。人口253万人京都府の京都新聞が32万部、人口537万人弱の兵庫県の神戸新聞が40万であることを考えれば、その影響力が解るでしょう。地元のテレビ局とラジオ局も、傘下にあります。鹿児島の保守的なイメージとは逆に、マスコミは左っぽい部分があります。鹿児島の日教組とか、自分がガキの頃は組織率が高かったですから。
こちらの記事でも、馬毛島の基地整備予算と、トータルでかかった費用が1兆円を超えたと、ネガティブなことを言っていますが。地元の本音的には、この工事はありがたいでしょう。平成不景気に加えて、民主党政権で公共工事が減って、従兄弟の土建屋は潰れましたし。陸上部分の整備と、大型の船舶も着岸で来るよう、港湾の工事も必須。台湾有事で自衛隊とアメリカ軍が動くとき、沖縄の基地とはまた違う、要になりますし。平べったい島で川も湧き水もありませんから、そっちの工事は必須。
■馬毛島は要石■
日本の世論なんて、マスコミの誘導でコロコロ代わります。2020東京五輪も、開催前は辞めろ辞めろの嵐で、開催前は「中止する」が41%だったのに、いざ開催したらよかったと「思う」人は64%にのぼり、「思わない」の28%を大きく上回った訳で。ロシア連邦のウクライナ侵攻で、それまで能天気に憲法九条があるから日本は攻められない、なんてお花畑平和論を言っていたのが、一気に防衛費アップを許容する世論に変わったように。世論調査はしょせん気分と誘導で、コロコロ変わるもの。
馬毛島は、夜間の離発着訓練とかにも使われるでしょうし、それはいずも型護衛艦への、F-35Bの離着陸の訓練も兼ねているわけで。ハッキリ言えば、中華空母と中華艦載機は、第五世代戦闘機の傑作であるF-35には、勝てないわけで。第四世代のF-15ですら、未だに公式には撃墜記録はなし。それが、F-35Aとの模擬戦では、完敗していますから。いずも型にはF-35Bは8機ぐらいしか搭載できないですが、その数があれば中華空母は足止めできますから。アメリカ軍の補助的な自衛隊としては、それで充分。
馬毛島は、沖縄とは違う東シナ海の要石になるでしょうし。馬毛島を辺野古の活動家による妨害のような場にしてはいけません。
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