タコの養殖をカルフォルニア州が規制?
◉𝕏(旧Twitter)を見ていたら、こんなポストが話題になっていました。カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事が、食用のタコを養殖を禁止する法案に署名した、とのこと。理由は、タコは賢いからと。なぜナチスが優生学を推進できたのか? 大衆が支持したから。それと同じです。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。
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■欧米の浅薄な動物観■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。頭の良さなんて、いろんな視点で評価軸は変わるんですが。人間だって、大学教授が素人にツッコまれる姿が日常茶飯事で。中央大学中退の人間を、東大生は自分より頭が悪いと言うか? 少なくとも、東大の将棋部の人間は、米長邦雄永世棋聖を尊敬こそすれバカにはしない。だって、飛車格落ちでも勝てないんですから、当然ですよね。それは東大野球部も、野村克也さんには野球については学びこそすれ、馬鹿にしようがないわけで。知能と知性は異なるでしょうし、絶対的な指標などないですから。
反捕鯨でも、欧米はこの屁理屈を持ち出しますが。鯨だって、ヒゲ鯨類と歯鯨類では、相当に異なる生物です。たとえて言うなら、同じ偶蹄目の反芻動物でも、鹿と羊ぐらいに違う。そもそも、クジラと言っても約80種類ほどが存在し、多種多様です。一般的に、イルカなどを含む小型の歯鯨類は頭が良いとされます。では、ヒゲ鯨類はといえば、牛や豚と同じぐらい、って説を見かけた記憶が。現在、クジラは鯨偶蹄目という分類で、牛や羊と同じ系統とされますから、まぁ当然ですね。なのに、そこを雑にまとめて〝スーパー・ホエール〟という、独自の概念のクジラを持ち出す、藁人形論法になっているとの批判が。
ペットと暮らす人は普通に、動物の知性を感じるように。牛やブタも、頭良いなと感じることはありました。でも、それは部分的なモノなのも、また事実でしょう。そもそも、明治の頃にやってきた宣教師たちは、日本人は蛇や狼を神様として祀る、淫祠邪教のたぐいだとバカにしていましたし、動物と人間は違うと、主張していたわけです。進化論が発表されたのが1859年11月24日出版の『種の起源』にて。宣教師たちにとっては、まだ10年とか経っていない、珍説ぐらいの扱いだったでしょうしね。万物の霊長だから、他の動物を殺しても無問題という立場でした。
■適者生存と優勝劣敗■
人間に近いかどうかが、基準になれば、これまた判断を誤ります。シーラカンスは生きた化石と呼ばれ、何億年も姿が変わっていませんが。それは進化する必要が、ほとんどなかったから。まさに、適者生存。もし1億年後、人類が滅び去ってシーラカンスが生き残っていたら。人類は劣っていたから滅び、シーラカンスは優れていたから生き残った、ということに。優生学の信奉者は、それを認めるんですかね? 無理でしょうに。いわんや、頭が良いから生き残った、なんて話にはなりません。欧米の動物保護活動が薄っぺらく、恣意的に感じる理由のひとつでしょう。
そもそも、欧米の頭が良い・悪いは、いかに人間に近いかが、頭が良いの基準。でもそれって、人間は神がその姿に似せて作ったという、聖書由来の考え方がベースに在り、非科学的です。人間は万物の霊長、なんて考え方にも通じますが。要するに、選民思想がベースのユダヤ教から生まれた、選宗教思想のキリスト教由来の、選人間思想とでも呼ぶべき思考です。マルクスも、ダーウィンの進化論の適者生存の考えを誤解し、優勝劣敗と考えたわけです。優れた方が生き残り、劣った方が絶滅したと。これって、最後の審判で異教徒が滅ぼされ、正しき信仰の民が生き残るって考えと、地続きなんですよね。
■優生学を求める文化■
ヒトラーはそういう誤解を、さらに優生学に発展させ、〝劣等民族〟は滅ぼしちゃえとユダヤ人を迫害し、それどころかT4作戦では精神障害者や身体障害者は、強制安楽死に。でもコレ、親の側がそういう自分の子どもを、積極的に安楽死にした面もあるとか。かのアルベルト・アインシュタイン博士も、学生時代に統合失調症を発した次男に対しては、かなり冷たかったとか。ドイツの文化に、どうもそういう冷たさがあるのかと、素人的には勘ぐってしまいます。ヒトラーやナチスにすべての罪を押し付けていますが、受け入れる土壌がなければ、あそこまでの独裁政権は生まれづらいですよね。
現実の科学は、ヒトラーの思惑とは裏腹に、人類の中で最も進化しているのは、白人ではなく黄色人種、モンゴロイドだと指摘しています。モンゴロイドは熱帯から寒帯まで、環境適応能力が高いんですから、当然ですよね。イヌイットなどのように、白人より寒さに強いんだそうで。また、遺伝子の研究では、多くの染色体を持つ種はジンベエザメで102本、ニワトリで78本ですが、人類は46本ですからね。遺伝子の数でも決まらないですしね。欧米の思考には無意識に、一神教系の思想が入り込んでしまい、本人たちは正義を成してるつもりで、容易にエスノセントリズムや選民思想が、混入してきます。
ある程度距離を置き、冷静に見ることが必要ですね、今後も。出羽守には注意を。
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