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迷走する維新の会?

◉日本維新の会の、迷走が止まりません。壊し屋として知られる前原誠司氏を共同代表に迎い入れたかと思えば、今度は吉村代表が石丸伸二氏にラブコール。橋下徹氏の院政はあからさまになり、前原共同代表は教育学校給食無償化や奨学金返済免除などを条件に、本予算に賛成することを示唆する始末。これで来年の参議院選挙、勝てるのでしょうか?

【維新・吉村代表が会見 石丸伸二氏について「政策理念が近い 国家観も一致」】東京MX

日本維新の会の吉村代表が12月13日、東京都内で会見を開き、来年=2025年夏の東京都議会議員選挙に向けて新党の結成を目指している石丸伸二さんについて「政策理念が近い」として「政策議論を深めたい」と言及しました。

吉村代表は会見の中で「根本となる政策の理念が全く違っていたらそもそも話にならないが、非常にそこ(理念)は近いなと対談して思っている。政策についての議論を深めていければ」と語りました。

https://s.mxtv.jp/tokyomxplus/mx/article/202412161010/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。他意はありません。


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■国家百年の計のなさ■

詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。なぜ日本維新の会が、こんな迷走状態に入ってしまったかといえば、国家全体へのビジョンがない緊縮政党だから、と。元々が、反大阪自民として立ち上がった政党で、左派とズブズブの大阪自民のカウンターとしては有効でしたが、しょせんは「反〇〇」ってのは、思想として弱いんですよね。漢王朝建国の功臣・韓信が「狡兎死して良狗烹られ、高鳥尽きて良弓蔵され、敵国敗れて謀臣亡ぶ。」と語ったように。反対する相手が滅んだり弱体化すると、目的ロスに陥ると。

別に、思想的な部分は、脆弱でもいいんですが。少なくとも経済政策としては、国家百年の計=ビジョンが必要なわけです。全国的な経済政策の立案は、現状ではまだ力不足であっても。例えば、四国新幹線を和歌山と大分に繋げて、関西と四国と九州の経済活性化とか、せめて西日本向けの経済政策をぶち上げるぐらい、すれば良いのに……と思います。他にも、幹線交通網の整備と関連付けて、観光立国の観光客分散案や、原発などのエネルギー政策など、やれることはあるはずなのに。

■四国新幹線とリニア■

四国新幹線の関西・九州の乗り入れに加えて、リニアの大阪-福岡延伸をぶち上げて、近畿・中国・九州・四国をまとめ上げることだって、できるはずかと。交通網ということでは、関西国際空港の24時間離発着化で、国際ハブ空港として成田より上を行くことも可能でしょう。タイのスワンナプーム空港を利用したことがありますが、成田空港の3倍の大きさを誇る新空港で、深夜の離発着が盛ん。日本は、成田空港反対闘争という馬鹿な学生の運動で、アジアのハブ空港として完全に取り残されているわけで。

オーバーツーリズムというと、すぐ「外国人を日本に入れるな」論になりがちですが、問題は特定の場所に「集中する」ことであって、世の中には未だ閑古鳥が鳴いていて一人でもお客様を増やしたい観光地はゴマンとあります。集まり過ぎてる観光地が「正しく」価格引き上げをして顧客を分散させるのが正解

https://x.com/takashikiso/status/1868914230013182311

以前にも書いた内容ですけれど、日本は先進各国の観光客数や利益と比較して、まだ3倍から8倍の伸びしろがあるんですよね。これらの、空港と鉄道の整備と併せて、観光立国の推進でTOYOTA数社分の利益アップが、期待できます。関空と大動脈の新幹線とリニア延伸は、西日本の観光地の開拓ともセットです。全部繋がるのですが。日本維新の会にはビジョンがない。もちろんこれらには、反対派の動きが出るでしょうけれど、そこを明確にしてこその政治的なビジョンではないでしょうか?

日本列島は南北に長く四季があり、魚介類は種類も豊富で食い物は美味しく。歴史もそこそこ長く、寺社仏閣・城郭・史跡・景勝地も多いので、もっと観光客を関東と関西以外にも、分散させていくことが大事です。西日本なら、山口や大分とか熊本や宮崎は、観光客が集中しがちな広島や福岡から距離も近く、さらに客を呼べるポテンシャルがあると思うのです。それは山陰地方や四国各地にしてもそうで。緊縮脳だと、削ることばかりを考えて、そういうビルド方向に向かないのですが。国政を担う気があるのならば、そういう経済ビジョンは必須でしょう。

■その他の経済政策案■

維新の会が打ち出せる経済政策は、まだまだあるでしょう。幹線交通網の整備という意味では、例えば高速道路の、無人運転自動車用レーンの整備なども、公共工事として大きいな経済活性化を生むでしょう。少子高齢化に対して、運転手不足がすでに起きているわけですから、そういう無人化や省力化は、時代の必然です。鉄道がない地方など、無人バスや無人タクシーが、交通の足になるのは確実です。ただ、このような流通網だけを整備しても、雇用を産まなければ地方は疲弊するばかり。

例えば九州電力は、いち早く原発再稼働によって電気料を安定化させることに成功し、台湾TSMCの工場誘致に成功しましたが。関西や中国四国でも、原発推進で、電力の安定とIT企業の誘致は可能でしょう。それどころか、より安全性が高い第四世代原子炉の、1県1基建造をぶち上げてもいいぐらいです。一次産業としては、九州電力が力を入れる陸上養殖の、各地での推進で地場産業の創出もありでしょう。近畿大学という海洋生物の優れた研究機関があり、サーモンやアワビやチョウザメや鰻養殖とか、海外への輸出も含めて、可能性があると思います。

さらに、科学技術大学院大学の、和歌山・島根・高知・宮崎などの誘致で、学園都市の創出。東京大学や京都大学って、一学年に3000人ほどいて、大学だけでちょっとした市並みの人口なのですが。沖縄科学技術大学院大学をモデルにして各地に誘致し、過疎化の地域の活性化を目指し。併せて、産学共同のベンチャー支援も、やるべきでしょうね。科学を、象牙の塔に閉じ込めておくのは、疑問です。削るのが得意な 維新の会 ならば、私学助成金を削って科学技術大学院大学の振り分けるぐらい、ぶち上げてもいいでしょう。


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