次世代原子炉・常陽が再稼働へ
◉ 日本原子力研究開発機構は、茨城県那珂郡東海村大字舟石川にあるのですが。高速炉・新型炉研究開発部門が、茨城県大洗町に研究所を持ち、第四世代原子炉の高温工学試験研究炉(HTTR)の実験用炉があるのですね。プルトニウムを利用する高速炉も大洗町にあり、こちらの事実上の再稼働が決まったとのこと。遅すぎるぐらいですが、ようやくですね。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、大洗磯前神社の写真です。
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詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。無能な方の菅元総理のせいで、大洗の高温工学試験研究炉(HTTR)も止められて、けっきょく10年間も可動できず。当時は、世界記録となる高温を出すなど、順調だった試験研究炉でしたが、その間に中国の高温ガス炉のほうは商用実証炉が臨界に達し。アメリカとイギリスは2029年の商用炉稼働を目指しています。ハッキリ言って、追い抜かれちゃった。まぁ、菅直人氏にとっては、それこそが真の目的だったのかもしれませんが。外国人献金問題、有耶無耶になりましたが。
で、今回の使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを、再び燃料に使う高速増殖炉の研究用炉・常陽ですが。どっかの銀行のような名前ですが、常陽は墨田区を墨東と呼ぶように、常陸国の中国風の異名なんだそうでして。2007年に炉内の実験装置が破損、稼働を停止していました。そこから、2014年11月28日には復旧完了したのですが、2011年の東日本大震災と福島第一原発事故を挟んでしまい。原子力規制委員会も厳しい態度で、地元の理解とかアホなことを言い出し、紆余曲折を経た部分が。高速増殖炉に関しては、もんじゅの事故もありましたし。
けっきょく地元民の不安とか、マスコミが煽った部分が大きいとは思いますが。ALPS処理済み水と同じで、煽ったモン勝ちの面が。資源の少ない日本では、ウランを利用する現状の原子炉からでるプルトニウムを、再利用する高速増殖炉は、かなり重要な技術であり、エネルギー政策が大きく変わる可能性を秘めています。核融合発電は理想ですが、実際には商用路の稼働なんてまだ未知数。実際に稼働しても、火力発電や水力発電同様に、核分裂反応の旧来の原子炉は、まだまだ長いスパンで大事なエネルギー源ですから。さらに常陽には、こんな用途も。
医療用ラジオアイソトープ生産……放射性物質アクチニウム225を組み込んだ薬剤を体内に注射し、癌細胞のみをピンポイントに攻撃して治療するので、副作用も少ないのでしょう。素晴らしいですね。反原発派は、ヒステリックに全否定してきますが、科学というのはけっきょく、使う人間次第で天使にも悪魔にもなる、中立な存在だと、自分は思っています。しかし、大洗は第四世代原子炉に高速増殖炉と、本当に日本の未来のために必要な、科学技術研究の場です。『ガールズ&パンツァー』で知られる大洗ですが、先端技術研究の場として、大切にしたいです。
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