中日ドラゴンズが弱くなったワケ
◉中日ドラゴンズ黄金期を作り上げた、落合博満監督に対する批判の記事が、ダイヤモンド・オンラインに出ていました。球団は強かったのに観客が減少したのは、落合博満監督が暗く、営業活動にも非協力的だったからという内容。バッカバカしいですね。プロ野球の監督の仕事は、チームを勝たせること。球場に客を呼び利益を出すのは球団フロント、特に営業の仕事です。責任転嫁するな、で終わりです。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ナゴヤドームの写真です。
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■クビにすべきは営業?■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。TBS ラジオの人気番組であった、小堺一機 さんと関根勤さんの『コサキンDEワァオ!』が2009年に終了した時。その理由が聴取率は良かったけれどスポンサーがつかなかった、というものでした。この時に伊集院光さんが、辞めるべきは番組ではなくスポンサーをとって来れない無能な営業じゃないの、と疑問を呈していました。これはもう100% 、伊集院さんが正しいです。
同様に、球団が勝利してリーグ優勝や日本一になっているのに、球場に客が来ないのは、フロントにビジョンがなく、営業にアイディアがなく、背広組が無能だからですよ。福岡ダイエーホークスも球団設立当初は弱く、客入りも当初の熱狂がすぎると、どんどん悪くなっていました。でも、王貞治 監督は「勝てば観客は必ずついてくる」と信念を持ってチームを強化し、実際に優勝した年に人気爆発。何を落合監督に責任転嫁してるんでしょうか? プロ野球選手や監督は幇間ではありません。
■春秋園事件の頃と同じ■
昔、大相撲の天竜三郎らが春秋園事件を起こしたのも、「俺たち力士は男芸者じゃないぞ」という不満があったから。当時の大相撲の給金は十分ではなく、生活に窮して後援者に媚びて小遣いをもらうものが多く、背中を流す力士までいたとか。この春秋園事件が1932年、昭和7年のことです。中日ドラゴンズのフロント並びに尾張三河の財界人は、100年近く前の感覚だと自白してるんですか?
中日ドラゴンズの本音を邪推するならば、優勝すれば選手の年俸を上げざるを得ず、できれば激しい優勝争いをして、最後はが2位理想ってところではないですか? セ・リーグ球団の本音は昔から、それですからね。読売ジャイアンツの圧倒的な人気の分け前を得て、楽して儲けてきた結果、利益を得ることに対して必死にならない。昔ながらのやり方で、それが自分が定年退職するまでずっと続けばいいという、ダメなサラリーマン根性が蔓延しているのではないですか?
■落合福嗣さんのポスト■
パ・リーグは昔は不人気で、川崎球場とか本当にガラガラでした。でも、福岡ダイエーホークスが人気球団となり、日本ハムファイターズ が北海道に移転して、南北で人気球団が誕生し。野茂やイチロー、ダルビッシュと世界レベルの選手が入団したことで、リーグ全体のレベルもアップし、交流戦でその実力をいかんなく発揮。また、ホークスを買収したソフトバンクが音頭を取って、球団経営のノウハウ などを他球団にも共有し、様々なイベントや企画を仕掛けて、収益アップに地道な努力を重ねています。
パシフィックリーグマーケティング株式会社を作り、リーグとしての共存共栄を図っています。中日ドラゴンズの営業がそういう努力をしているという話は、寡聞にして聞きません。先にあげたTBSラジオは、聴取率1位から転落して、スポンサーもさらに減り、悲惨なことになっています。明日は我が身 ではないですか? 落合監督の息子で、現在は声優として活躍されている落合福嗣さんのポストが、ちょうど流れてきました。とても良い内容なので、長いですが転載させていただきます。
ホークスの工藤公康監督も、勝利のために最大限の努力をされており、いちファンとしては本当に頭が下がる思いでしたが。落合監督も同じように、心と体をすり減らして 勝利のために 邁進されていらしたんですね。工藤監督が頑張って、お客さんがいっぱい球場に来て、飲食や グッズ販売で球団に金を落とし、それが選手やスタッフに還元される。それがプロ野球の理想でしょう。こんな記事が経済誌に載って恥ずかしい、という感覚を中日ドラゴンズのフロントが、一刻も早く持つことを願います。これでは監督も選手もファンも、報われません。
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