週休3日より週32時間労働
◉興味深い記事が、ライフハッカーにアップされていました。週休3日の1日8時間労働よりも、週休2日のまま1日5時間ちょっとの労働の方が、健康には好影響だという研究だそうです。自分などは週休3日派なのですが、ここら辺は野球の先発ピッチャーのローテーションと、中継ぎや抑えのピッチャーの登板頻度と故障の関係を考えると、割と納得できますね。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、仕事と睡眠のイラストです。内容にぴったり。
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■人類は怠け者?■
動物園の動物とか、1日中ゴロゴロと寝ていることが多いですが。あれは夜行性とか関係なく、野生動物はそもそも、草食動物も肉食動物も、食べたものの消化に膨大なエネルギーと時間が必要なんだそうで。人類が火を使えるようになり、道具を使って料理をするようになった時期は諸説ありますが、火を通して調理することは、人類の消化の負担を減らしてくれたようです。
逆に言えば、元々生物は反芻動物のように1日中草を食べるかモグモグしているか、肉食動物のように数時間だけを狩りにあてがいいい、あとは消化のためにゴロゴロしている生物だったはずなんですよね。人類は雑食性で狩猟採集の生活だったのですが、元々は肉食動物ですしね。狩猟採集社会の1日を調査すると、いわゆる 労働に費やす時間は3時間とか多くても5時間のレベルのようで。現代人は働きすぎです。
昔読んだ本の内容なので、今は否定されてる学説かもしれませんが、アルタミラ洞窟やラスコー洞窟の動物壁画って、狩猟採集社会の時代のものなんですよね。人類が 農耕を始めるようになって、食料の獲得は安定したけれど逆に、洞窟壁画を書くような文化的な行動が減ったという指摘がありました。そう考えると文化って、無駄な時間があってこそ、なのかもしれませんね。
■人類は持久型?■
ただ人類はちょっと、面白い部分がありまして。元々 森林で暮らしていたチンパンジーと共通の祖先を持つ人類が、草原に出て進化した部分があります。オーストラロピテクス とか、身長が120cm以下ぐらいだったんですが、野生動物としてはさして大柄ではありません。でも、鋭い牙や力強い爪があるわけでなく。ただ人類はどうも、持久力はあったようです。
なぜ人類は髪の毛や陰毛などを除いて、毛が薄いかといえば。大量の汗をかいて体を冷やすから、なんですよね。ではなぜ体を冷やす必要があるかといえば、長時間歩いて移動する生物だから。群れで大型動物を必要に追いかけて、衰弱したところでとどめを刺すという、コモドオオトカゲに似た狩猟方法を採用して、進化したようで。その結果、長時間労働にも対応できる持久力を獲得した面もあるようです。
その意味では人類の最適な労働時間というのは、24時間の中の3時間から5時間ぐらいではないかと 自分も思います。スポーツのトレーニングも、無駄に長時間やれば良いというものではなく、午前中2時間・午後2時間ぐらいが最適とされるように。集中力も体力も、そんなに長時間は持たないのが、人間の本質ではないでしょうか?
■理想の労働時間■
プロ野球の投手も、先発投手は週1回のローテーションで、中継ぎや抑えは毎試合肩を作りますが、1イニングか2イニングが一般的ですから。結局 一度にどかっと投げると、その分 体への負担も大きく回復に時間がかかるので。週休3日の1日8時間労働よりも、週休2日のまま1日5時間ちょっとの労働の方が、健康には好影響というのは、納得なんですが。
ただ 個人的には週休3日のサイクルっていいと思うんですよね。大学とかもそうですが、月火が講義で水が休み、木金が講義で土日は休み。ただ、水土は補講的な講義があったり、部活中心だったりという。個人的にはあのバランスで。週休3日の1日6時間労働が理想です。もちろん働きたい人は、バリバリ働けばいいとは思いますが。大概の人はそんなに勤勉ではないので。
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