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伊勢湾口道路の可能性

◉先日、日本維新の会に対する苦言と、建設的な提案として四国新幹線を軸にした、関西と九州と四国と中国にメリットが有るnoteを書きましたが。もちろん、素人の妄想のレベルの話でしかないのですが。妄想ついでに、伊勢湾口道路の可能性と、そこを巻きこんだ中部経済との連帯とか、少し考えてみました。

【愛知と三重の「この場所」に、なぜ橋を作らないのか?】Markmal

1964年の構想から半世紀以上、実現を見ないまま議論が続いている「伊勢湾口道路」。当初は地域開発の象徴として期待を集めたものの、国土軸という抽象的な概念への疑問や、地域間の対立など、さまざまな壁にぶつかってきた。しかし、近年では「エイト構想」の一環として、交通ネットワークの拡充や災害時の代替ルートとしての役割が期待され、再び注目を集めている。本稿では、伊勢湾口道路が歩んできた道のりと、その未来の可能性について探る。

https://merkmal-biz.jp/post/81343

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、二見浦の夫婦岩です。


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■中部地方も取り込む■

詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。愛知県の渥美半島と、三重県の伊勢志摩を結ぶ道路を作ろうという考え自体は、昔からあって。伊勢湾口道路は、正式名称が三遠伊勢連絡道路といい、三ケ日から鳥羽までを結ぶ全長約90kmの道路で、渥美半島側陸上部が約60km、伊良湖崎から鳥羽市上島までの伊良湖水道の湾口部約20km、志摩半島側の陸上部が約10kmで構成された、道路構想のこと。

伊良湖水道自体は約4.4kmの幅があります。明石海峡大橋は全長3911mで、中央支間が1991 mですから、技術的には十分に橋をかけられます。三島由紀夫の小説『潮騒』の舞台となった神島と、答志島との距離も、それぐらいありますし。普通に海底トンネルの方が良いのかもしれませんが。ここが繋がると、愛知と三重と奈良とがつながって、流通の面でも非常に面白い存在だと思います。まぁ、奈良と愛知は中央リニア新幹線でも繋がりますが。

同上

実はこれ、先日の日本維新の会への批判と提案とも、ちょっと重なります。

■奈良を新たなハブに■

前々から主張しているように、新幹線は環状につながると、流通の面でも安全保障の面でも、大きな意味が出るんですよね。北陸新幹線が京都や新大阪まで繋がれば、東京から新大阪への陸路が、選択肢が増えるわけで。江戸時代は、江戸から大阪までは距離的には東海道の方が近いのですが、途中に箱根の山や大井川など、難所があり。逆に距離はありますが、女性でも旅ができる中山道という選択肢もあったわけで。日本の新幹線も、新潟と新青森が繋がれば、本州の東側が環状になり。四国新幹線ができれば、大阪から九州のルートも山陽新幹線以外の選択肢ができます。

 このように、四全総の開発方針は名古屋市の機能強化に重点を置き、その周辺部の開発は二次的な課題として位置づけられた。特に三重県南部を含む伊勢湾沿岸地域の均衡ある発展を目指した伊勢湾口道路の構想は、名古屋市の国際競争力強化という新たな方針の前に、優先順位が下がり、実現への道が閉ざされることとなったのである。

同上

この、基本計画路線を含む地図を見れば、紀伊半島が新幹線の路線からは、見捨てられていることが分かりますね。伊勢湾口道路は、三重愛知の中部地方をつなぎつつ、リニア中央新幹線で愛知と奈良と大阪をつなげ。四国新幹線を和歌山市側からつなげることで、紀伊半島の両端の県が、活性化されるわけで。またこうやって見ると、新大阪に路線の起点が集中しすぎているという問題もありますから。将来的には、四国新幹線を和歌山から奈良に繋いで、リニア新幹線ともども、奈良を関西のもう一つの起点にできそうです。

■大分を新たなハブに■

紀伊半島をぐるっと回るようなルートは、採算の面では無理なのでしょうけれど。これは別の方法はありそう。自分が某国の工作員なら、日本と戦争になったら真っ先に新大阪駅で大規模テロを、計画するでしょうね。ここを潰せば、新幹線という日本の大動脈が一気に、目詰まりを起こしますから。こうやってまじまじと日本地図と新幹線の路線図を見ると、新大阪と新下関が、ボトルネックになってるのが分かりますから。であるならば、奈良をリニア新幹線と新幹線の、もうひとつのハブにして。愛知→三重→奈良→和歌山→四国新幹線→大分のルートを作り。

大分から宮崎→鹿児島をつなぐ東九州新幹線ルートと、大分と熊本をミニ新幹線で繋げば、大分が新たな新たなハブに。四国は、国民民主党の玉木雄一郎代表の地元でもありますから、こういう経済構想をぶつければ、維新の会と国民民主党の距離も近くなりそうな。榛葉幹事長は静岡ですから、渥美半島のルートができれば、静岡経済も 活性化するでしょうし。奈良県と大分県という、大阪や福岡という地域を代表する府県に比較して、どうしても影が薄くなりがちな県も、新たな経済活性化の筋道ができそうな気がするのですけどね。

 1998年に「伊勢湾口道路建設促進東海四県議会議員協議会」が結成され、一時は実現に向けた機運が高まったかに見えた。だが、この協議会も2005(平成17)年には活動を停止。2010年に再び活動再開を試みたものの、長くは続かなかった。

で、それ以外の地域は高速道路に、無人車専用レーンを作ることで、新幹線を大動脈に、高速道路を主要な血管に、後は各地方の無人バスや無人トラック専用レーンの建築で、日本全体の経済活性化を図ると。素人の妄想ですが。それぐらいの構想を打ち出す野党が、日本には必要だと思いませんか?


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