熱海市伊豆山の土石流災害はメガソーラーが遠因?
◉静岡県熱海市伊豆山地区で発生した土石流災害ですが。動画が共有され、大変な状況になっており、先ずは亡くなられた方、被害に遭われた皆さまに、お悔やみ申し上げます。まだ行方不明者も多く、被害はさらに広がりそうです。現場の救助活動に当たられる皆さまの、安全を願います。
【開発用?盛り土が土石流の原因か 10万㎥土砂の半分占める 川勝知事「目的や工法の検証を」】東京新聞
静岡県は4日、熱海市伊豆山地区で発生した土石流災害について、土石流の発生源付近に置かれていた盛り土が崩れることで大規模化したとの見方を示した。盛り土は開発行為により置かれたものとみられ、土石流の推定総量約10万立方メートルの半分が、この盛り土だったとみている。県は土石流発生の原因は特定していないが、川勝平太知事は同日の臨時会見で「盛り土はやり方によっては危険をもたらす。目的や工法を検証する決意だ」と述べた。
(中略)
川勝知事は、盛り土の数100メートル西にある大規模太陽光発電所(メガソーラー)にも言及。4日午後のオンラインでの全国知事会で「(土石流は)長期間の大雨が直接の要因で、開発行為との因果関係は不明確だが検証の必要がある」と発言。会議後、報道陣に「土砂災害につながる恐れもある。防災の専門家の意見を踏まえ、国を挙げて対応強化に取り組むべきだ」と述べた。
トップ画像は、noteのソーラーパネルで検索したモノで、今回の災害現場のものではありませんので、あらかじめご了承ください。
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■遠因は長雨とメガソーラー敷設?■
昨日は講座に掛かりっきりで、ほとんどTwitterやFacebookを除く暇がなかったんですが。この盛り土、記事では業者が特定されていないようなので、このnotesを書いている現時点での判断は避けますが。長雨が直接の原因であるのは当然としても、盛り土があったのは大きいですし。さらに加えて、メガソーラーを敷設するにあたって、森林の伐採をすれば当然山の保水力は下がるわけで。自分としてはあくまでも、専門家の調査を待ちます。
しかし、前々からメガソーラーの全国各地での環境破壊は批判されていたのは事実。このnotesでも、左派の代表的なマスコミである毎日新聞が、批判するほどに。これはもちろん、東日本大震災と、それに伴う福島第一原発事故、そして菅直人総理大臣の暴走による全国の原発停止と、主たる電力源となりえない太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーに、ムダな補助金や投資や優遇をした結果です。恐れていたことが現実に。
■再生可能エネルギー幻想は捨てるべき■
もうこのnotesでも何回も指摘してきましたが、再生可能エネルギーは原発の代替にはなりえません。少なくとも、現時点では。補助的な電源にはなりえても、原子力発電所のエネルギー生産量には遠く及ばず。そもそも日本は、年間日照量が全世界の平均より低く、太陽光発電が向きません。風力発電も、太平洋の左端に位置し、台風銀座と呼ばれるような環境です。再生可能エネルギーが代替エネルギーになるというのは、幻想です。
名作世界的名作映画『ゴジラ』や、これまた傑作である『はだしのゲン』などの作品が、ある意味で原子爆弾や水素爆弾などに過剰な恐怖心を掻き立て、科学的な理解よりも一種の穢れのような呪術的存在として放射性物質や放射線を、認識させた部分はあるでしょう。もちろん赤い教師が、それをさらに煽った部分も。しかし、科学の問題と言霊思想のような信仰を、ゴッチャにしてはいけません。福島原発事故で、被爆による直接的な死者はゼロ。でも今回の件は……。
■メガソーラーと崩落地の距離■
自民党の会派入りしてから、とてもまともなことを意見表明し始めた細野豪志議員ですが、静岡が地元ということもあり、今回の件に関しても積極的に発言されています。「崩落地の縁からメガソーラーまでの距離は、行った人の話では20mから30m」とのこと。長雨で水が染み込んで、それが下の地層に移動して、土砂崩れにつながった可能性。繰り返しますが、あくまでも科学的な調査結果を待ちたいと思います。しかし、この指摘はかなり、事故の遠因を指摘しているようにも思います。個人の感想です。
科学的な調査によって因果関係が明らかになったなら、全国のメガソーラー建設に一旦ストップ、最低でも県外……じゃねぇ、見直しをかけるべきでしょう。なんの根拠もないのにマスコミの騒ぎやそれに煽られた民意に阿り、全国の原子力発電所を菅直人総理大臣は止めちゃったんですから。ただマスコミは、今回の土砂災害とメガソーラーの関係とか、熱心には報じないような気がします。アリバイ作り的に、事実の一部は報じても。
どっとはらい。