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IWC脱退と日本の捕鯨

◉2018年のIWC(International Whaling Commission=国際捕鯨委員会)脱退から早3年、当時は日本が孤立するとか、国際連盟だったに匹敵する暴挙だとか、反捕鯨派の方々は騒ぎましたが。けっきょくそんなことはなく。コレは多分に、国際派のブレーンを抱えていた安倍政権の、絶妙な一手だったと思います。オーストラリアが利権を主張する南氷洋からの撤退と、伝統捕鯨としての沿岸捕鯨と公海での商業捕鯨にシフト。落とし所がわかっていた、ということで。

ヘッダーのイラストはnoteのフォトギャラリーから、白と青のシンプルな校正は、視認性が良いですね。

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■地産地消と安定流通が大事■

繰り返しますが、自分は「安くなったら鯨肉を食べたい」なんて人たちは相手にする必要がない、と思ってます。そうではなくて、高くても買う人に向けて、安定した供給を維持することが大事。安くなれば買うという人は、安くなっても買いませんから。それより、北海道や山口、和歌山、茨城などの伝統的な捕鯨の地域に、少量でも安定した水揚げがあり、それを流通させ消費するシステムが維持されることが大事。

かつてのような、南氷洋の大規模な捕鯨の時代ではないですから。これは、マグロやウナギなども同じ。安く食わせろという大衆のワガママに迎合して、それこそ他国から資源保護の点で批判されるだけで、良いことはないです。捕鯨は、少なくとも日本がやっている捕鯨は、資源保護の点ではアドバイザーとして残ったIWCの方針を遵守し、けして乱獲には走らないことが大事。そうすれば自然に、韓国などの混獲と称する捕鯨に批判も向くでしょう。

■護るべきは各地の食文化■

シー・シェパードのような環境照りリストも、派手なパフォーマンスを封じられてからは、さして話題になることもなく。ここらへんは、ついフェミとの類似性を指摘する意見も、Twitter上で見かけましたが。ようは、無視する肥土ではないが大した問題でもないことを、大騒ぎして争点にする人がいるわけです。それは、ジェンダーが争点になったと騒いでいたのと同じ。現実の有権者は、ほとんど関心がないのに、です。

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捕鯨も、けっきょくは南氷洋捕鯨の利権とか、イロイロ意見はあったわけですが。落とし所に落とせば、他国も批判のポーズはともかく、たいして問題にならずに三年が経過した、と。個人的には、沿岸捕鯨である程度安定した捕鯨が持続され、各地の捕鯨の伝統がある港町が、復活してくれればいいな、と。地産地消が重要。で、結果的に海外からの鯨肉輸入による、食文化維持ができれば。実は、護るべきは食文化の方で、捕鯨そのものではない部分さえありますしね。

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喜多野土竜
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