豊田章男会長の発言を切り取った旧メディア
◉トヨタ自動車の、豊田章男会長の発言「今の日本は頑張ろうという気になれない」が、批判されています。自分は、普通のことを言ってるだけに見えたのですが……。批判してるのが、いつもの人間だったので、ナニカ裏があるなと思ったら、案の定でした。元々は、マスコミ向けの苦言だったモノを、当のマスコミが切り取って、悪意を煽る方向に誘導した疑いが。自動車情報専門メディアであるカーベストWeb編集部が、丁寧な解説をしています。マスコミの問題点を把握するためにも、これは必読です。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、トヨタ・レクサスの写真です。
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■ブルシット・ジョブ?■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。そもそも発端は、輸出を前提に米国のより厳しい安全基準で審査していたTOYOTAを、国土交通省が型式認証で不正があったと、寝ぼけたことを言い出したこと。ザお役所仕事、英語で言うブルシット・ジョブってヤツです。つまり、牛のクソのような仕事。こういう言葉があるってことは、お役所仕事ってのは、洋の東西を問わず、無意味で無駄な仕事が多いのでしょう。そういえば、傑作映画『ズートピア』では、お役所の職員がナマケモノで、緩慢な動きに他の動物がイライラするシーンがありましたが。いずこも同じか。
もちろん、このブルシット・ジョブにも、一定の理由やメリットもあって、ベンチャー企業や海外メーカーの、参入障壁になっている面もあります。それは、日本の自動車産業の黎明期には、脆弱な国内メーカーを保護し、育成する役割もあったでしょう。しかし、日本のバイクメーカーや自動車メーカーが、TOYOTAに日産にHONDAに三菱にと世界に進出する時代には、むしろ時代錯誤の足枷になりつつあります。こういう事例は日本では多く、識字率が低かった時代に、欧米式のサインの代用として始まった判子が、いつの間にか判子自体がサインより重視される本末転倒になったり。
こちらのITmediaビジネスの記事も、非常に深いところまで考察しており、さらにマスコミの問題にも、踏み込んでいます。オススメです。
■批判同調者の質の低さ■
豊田章男会長に対する批判は、トンチンカンなモノが多く、特に過去の消費税に対する発言を持ち出して批判する、受け売り金太郎飴屋がワラワラと現れました。この国は、消費税を批判しておけば、取りあえず右からも左からも叩かれないという、安心安全なポジションがあります。自分はそれって、知的怠惰でしかないと思いますし、ある意味でその知識人や文化人が、拝聴に値する意見を持つか否かの、簡単な基準になっています。その意味では、経済関係についてはakoustam氏の意見が、消費税にしてもインボイス制度にしても、とても参考になります。
何度も書いていますが、消費税がそんなに悪税なら、なぜ世界中で採用されているのか、OECD平均で19%の税率なのか、北欧の高福祉国家では軒並み25%以上の高率なのか、ちゃんと説明してほしいです。こう言うと必ず、馬鹿の一つ覚えのように「生活必需品には消費税がかかっていないか、減免されている」と反論する、受け売り金太郎飴屋が、これまた現れますが。なら日本も同じようにすれば良いのであって、消費税自体を否定する論法が破綻するんですが。何も考えていないから、そういう矛盾にも気づかないのでしょう。バカバカしい。
個人的には、軽減税率とか、官僚や政治家の利権になるし、経理が煩雑になるだけなので、税金は一律で徴収し、低所得者には給付付き税額控除制度の導入が、シンプルでいいと自分は思いますし、これって実は、民主党政権が導入しようとしていた制度なんですよね。インボイス制度の導入も含めて、民主党は初期にはまともな政策も掲げていたんですが、実際に政権担当すると、マスコミや左派文化人におもねる政治家が、グチャグチャにしてしまった印象です。豊田章男氏としては、まともな税制のことを言ってるだけで、これで鬼の首を獲ったように批判している連中は、エコーチェンバーの中で安心立命し、消費税のことなんて何も考えず、脊髄反射で反対してるだけです。
■旧メディアの断末魔?■
思うに、トヨタイムズという形で、独自の情報発信を行うトヨタを、旧メディアは快く思っていなかったのでしょう。だって、自分たちマスコミの領分を、荒らす行為に思えるから。その不快感が、常識的な発言を切り取って貶める方向に、突き動かしたのか? 朝日新聞のセコイやり口について、ちゃんと比較した方がおられて、指摘されていました。昔だったら、情報の流通経路が限られていて、マスコミが独占していたのでバレなかったのでしょうけれど、今はネットの集合知で、すぐバレちゃうんですよね。慰安婦報道で国民を騙せていた時代じゃ、もうないのに……。
さらにこんな、呆れたことを言い出すマスコミ関係者も出現しました。
語るに落ちるというか、馬鹿まるだしというか。報道において、物事をクローズアップしたり、余計な部分をカットして整理することはありですが、トリミングしたりフレームアップすることは、捏造への道。そういう旧メディアの手法を、平気で肯定する星氏の不誠実さに、呆れました。もうトヨタは、旧メディアの広告費を半減させ、𝕏やYouTubeなどSNSに注ぎ込んで、良いんじゃないでしょうか? 免許返納世代に媚びる旧メディアなんか、先がないんだし。いきなり全額カットすると、逆恨みして更に攻撃してくるでしょうから。トヨタなんか出ていけばいいとか、高等遊民の戯言です。
※星氏はアカウントを鍵垢にして、過去の問題発言をこっそり削除し始めたようです。今更そんなことをしなくても、その支離滅裂なポストは、多くの人間に知られているのに。
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