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税金や保険料を収めない永住者は許可取り消しへ

◉まだ、検討段階ですが。税金や社会保険料を納付しない永住者から、在留資格を取り消せるようにする法改正の検討を始めたとのこと。永住はあくまでも「許可」であって「永久不滅資格」ではないんですよね。当然ながら、許可は取り消せる。あくまでも、日本という国に害をなさないのが前提で、犯罪者は認められないのですから。医師免許も、犯罪を犯したら剥奪されることがあるように。弁護士にも懲戒制度があるように。永住許可も同様に、なった後の行動は当然、日本の法律を遵守することが求められます。

【税や保険料を納めない永住者、許可の取り消しも 政府が法改正を検討】朝日新聞

 政府は、「永住者」の在留許可を得た外国人について、税金や社会保険料を納付しない場合に在留資格を取り消せるようにする法改正の検討を始めた。外国人の受け入れが広がる中、公的義務を果たさないケースへの対応を強化し、永住の「適正化」を図る狙いだ。

 永住者は、在留期間や就労分野などに制限がない在留資格。長い間、日本で暮らしている外国人が申請し、法相が許可した場合に取得できる。2000年代ごろから増加傾向にあり、昨年6月末時点で約88万人。在留外国人の約27%を占める。

https://www.asahi.com/articles/ASS2544Z5S21UTIL01R.html

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。

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■豪腕すぎる岸田総理■

しかし岸田文雄総理大臣、こういう物議を醸すし左派マスコミがギャーギャー言いそうな事案を、厭わず議論の俎上にあげますね。ここまで実務能力と実行力がある総理は、稀です。左派マスコミが振り撒いた独裁者のイメージとは裏腹に、調整型の政治家であった安倍晋三元総理は、調整型ゆえに先送りしたり保留していた懸案事項は多く。その意味では、岸田総理は余計なことを言わず、淡々と実行している印象です。岸信介や中曽根康弘といった、歴代総理に匹敵する豪腕。だから人気はない。

 一方、在留資格を取り消す要件は、虚偽の内容や手段で許可を得たり、虚偽の住所地を届け出たりしていた場合などに限られていた。地方自治体からは「納税の履行を確認すべき」「滞納していれば、許可の取り消しも必要」など将来の財政負担増を懸念し、ルールの整備を求める声が寄せられていたという。

地方自治体からすれば、少子高齢化で将来的な財源の不安もありますしね。税金も払わんと、インフラにタダ乗りされたらたまらん、という部分はあるでしょう。まぁ、こういう議論になると、「同じ税金を払ってるのに〜参政権が〜」とか、言い出す人たちもいますが。アパートの家賃とマンションのローンをゴッチャにして、アパートの家賃を30年払い続けたから、部屋の所有権を寄越せと言ってるようなモノ。マンションのように所有したいなら、ちゃんとマンションのローンを申し込みなさいよって話です。

この法案も、ウクライナ侵攻が失敗してロシア連邦が崩壊した場合、あるいは台湾有事が失敗して中国が内乱状態になった場合、あるいは北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の南進と失敗による政権崩壊が起きた場合に、発生するであろう難民のことを考えれば。背乗りやなりすましを起こしかねない人間を、予め刈り取っておくという面があるの……のかどうかは分かりませんが。有り得べき未来が予想できるのならば、法整備は先手を打っておくべきでしょう。

■欧州より厳しい基準■

めいろまこと谷本真由美さんの、指摘も転載しておきます。ヨーロッパは、EUという形で人と物の流れを自由化した結果、欧州内の移動自体は比較的楽になり、でも結果的に経済ではドイツの一人勝ちになり、欧州の農業はボロボロになり、今現在は各地で農民のデモが起きてるわけで。結果的にイギリスでは、ブレグジットを招いたわけですが。今は、中東やアフリカからの違法移民の流入に悩まされていますし。日本の出羽の守は押収を見習えと言いますが、逆に欧州の庶民は、日本の移民締め出しを評価したり。

これは日本政府思い切ったな。実はこれは欧州よりはるかに厳しい。入国や定住許可はゆるくするが、税金払わない奴は追い出すという非常にわかりやすい構図だ。もっとやれ。

https://x.com/May_Roma/status/1754439871396200920?s=20

欧州のEU官僚も、けっきょくは共産主義的な理想を、まだまだ持っていて。みんなで貧乏になろうの共産主義を、無意識に回帰しようとする。それは、キリスト教文化の影響でしょうけれども。キリスト教は、ユダヤ教エッセネ派がルーツという指摘もありますが。少なくとも聖書を読むと、ナザレのイエスは家族から離れて洗礼者ヨハネの教団に入り、息子の行動に驚いた家族が兄ちゃん何やってんの帰っておいでよと言うのを、あんなの家族じゃねぇと拒否する場面が描かれていますが。そういう、くびきを嫌うんですよね。

でも、人間は親子兄弟の家族や、もうちょっと大きくなると親族、さらに大きくなると地域共同体、さらに民族とかがあって、その上に国という概念と、まとまれる枠組みがあり。そこを超克してEUというのは、理念的には正しくても、人間の皮膚感覚には、合わないのかもしれません。少なくとも、成熟には時間が掛かるでしょう。日本のこの基準が、逆に欧州に逆輸入されたら、出羽の守はどういう顔をするか、わかりませんが。顔を真っ赤にするのは、確実でしょうけれど。

■残るは…あの制度?■

永住者もその許可を取り消すことができるようになれば。永住者の許可の取り消しの先には、ワンクッション置いての特別永住許可の廃止、でしょうね。この制度も、本来なら一世で充分、どんなに妥協しても二世までだったのに、自民党が動いて三世四世と認められる形になってしまいましたが。普通は、移民も三世になると言葉もしゃべれなくなり、完全に地域に同化するのですが。ある意味、他国の永住者から見たら、特別扱いな訳ですし。

そうでなくても、特別永住許可の犯罪者は、経済的基盤が国内にないことを理由に、韓国政府は引き取りを拒否。微罪でも強制送還される他の国の人間から見たら、充分に不公平ですしね。こういう部分まで踏み込んできたら、またぞろ一部野党と左派マスコミが、差別差別と騒ぐでしょうけれど。世論的にはもう、是認する可能性が高そうですし。岸田総理なら、動きそう。政権の座に未練がないタイプだったら、やるべきことをやって構成の評価に任せる。

まぁ、岸信介とか、未だに真っ当に評価されているとは言い難いですが。100年後に評価されれば良い、ぐらいの覚悟が政治家には必要。荻原重秀とか田沼意次は、再評価に100年以上かかったんですから。王安石とか、もっとですね。

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喜多野土竜
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