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作品解題ゼミ『この世界の片隅に』のお知らせ

■作品解題ゼミについて■

◉MANZEMI単発講座のお知らせです。2024年12月10日火曜日に、『MANZEMI 作品解題ゼミ』を実施します。

作品解題とは、大辞泉によれば〔書物や作品の著者・成立事情・内容・体裁・出版・発表の年月、他に及ぼした影響などについて解説すること。また、その解説。開題。〕と説明されています。小説や映画や漫画やアニメなどなど、ひとつの作品の内容を深く掘り下げて、解説します。過去には鍋島正治先生とオードリー・ヘップバーンを世に知らしめた映画『ローマの休日』や、田中圭一先生とシルベスタースタローンの出世作『ロッキー』の、前回は今敏監督のアニメ『千年女優』の解題を行いました。

今回はこうの史代原作・片渕須直監督のアニメ『この世界の片隅に』のリクエストを、MANZEMIゼミ生からいただきました。原作マンガも傑作でしたし、映画はもうアニメとかの枠を超えて、日本映画史に残る傑作でした。自分も、映画館に二桁回ほどリピートし、さらにAmazonプライム・ビデオのほうで購入し、『この世界のさらにいくつもの片隅に』も購入し。この作品は、鍋島先生共々、最初のクラウドファンディングに気づかなかったことを、悔やんだ作品でもありました。本来なら、鍋島先生と対談しても、楽しい話ができたでしょう。

日本屈指の進学校として知られる中高一貫校の灘校ですが、中勘助著の『銀の匙』だけを中学の3年間をかけて学ぶという、ユニークな授業を行った伝説の国語教師がいたそうです。普通の国語の授業では、いろんな作品を読み、多様な作者の視点を学ぶことが多いのですが、逆にたった一冊の本を、徹底的に読み込む。生徒の中には当然、疑問を持つ人物もいたそうです。しかし教師の「すぐ役に立つことは、すぐに役立たなくなる」という信念の元、掘り下げる事業が行われたとか。なるほど、大卒に即戦力を求める経団連の雇われ社長とは、見ているところが違うなと。さすがに、灘校のような掘り下げた授業は、難しいですが。

でも、一言一句に込められた作者の思いを徹底的に学ぶことで、濱田純一東京大学総長ら、多くの人材を育てたのも事実ですから。MANZEMI講座でも、浅くても広くと狭くても深くは、日頃から強調しているところでもあります。まず、狭くても深く掘り下げることで、他の作品の掘り下げ方も学ぶ面があります。一芸に通じるは万芸に通じるの言葉もあります。宮本武蔵は剣術家ですが、書画でも国宝・重文級の作品を残し、工芸品でも鞍や鍔の作品が残り、また『五輪の書』は現代でも、アメリカのビジネスマンが普遍性に驚く訳で。軸というのは、汎用性があるものだと思います。

今回はゼミ形式で、自分こと喜多野土竜と、ゼミ生たちの作品解題にチャレンジ。ゲストを呼んでの、濃いめの講座よりは、ややライトな内容になりますが、その分、初めての方にも気軽に参加できるのではないかと思います。解題の終了後、質疑応答というかディスカッションの時間を取りますので、疑問に思ったことなど、どんどん質問してください。この講座は、正解を見つけるためではなく、作品をどの角度で読むかのヒントを、一緒に見つけられればいいなと思っています。下記リンクから、お申込してください。

◉『MANZEMI 作品解題』概要
名称:作品解題ゼミ
日 時:12/10(火)19:30-22:00
形 式:オンライン開催(zoomを使用します)
作 品:『この世界の片隅に』(映画)※当日上映なし
講 師:喜多野土竜(編集者・漫画原作者)
受講料:3,300円(税込)
対 象:どなたでも参加可能です
録 画:後日、録画を共有します
備 考:ゼミ終了後に質疑応答の時間を設けます
お申し込み:https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/016fuk53ym441.html

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■単発講座の目的について■

本講座であるMANZEMIネーム講座は、期間も長く、受講料もそれなりにしますので、受けてみたいけれど自分に合わないと心配だ……という方も、多いでしょう。そこで、MANZEMI講座の上級者向けのゼミなどで講義している内容を、単発講座として、取り出して開講します。

ネーム講座や背景講座を受けてみたいけれど、どんな運営方法なのか・どんな雰囲気なのか・どんな内容なのか、知りたい方は確認のために参加しませんか? もちろん過去の受講生で、もう一度参加して、あの頃の自分とどれぐらい発想力が変化してるかを確かめるため、あるいは他の受講生の新鮮な発想に触れたい方も、参加してみませんか?

作品解題講座では〝作品の切り口と掘り下げ〟をテーマに、小説や脚本などにも応用が効く作品の分析方法と、どういう形でストーリー展開していくのかなどの分析を通じて、表現全般の基本を学びます。

初心者にもわかりやすい平易な内容ですので、漫画家や小説家や脚本家や編集者やライターを目指していない方でも、参考になると思います。
踏み出せば、その一足が道となり、その一足が道となる。
迷っているなら、一歩踏み出しましょう( ´ ▽ ` )ノ

申込みフォームは上記のリンク先(https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/016fuk53ym441.html)にありますので、よろしくお願いしますm(_ _)m

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■ネーム講座について説明■

単発講座を受講して、本講座であるMANZEMI作話ネーム講座の第24期が、2024年12月1日よりスタート予定です。
コチラのnoteに概要が書かれています。

今後、ネーム講座に興味がでた方は、説明会にもご参加ください。疑問点や不明な点など、事務局の人間が全部お答えします。事前に内容や方向性を確認した上で判断してください。比較的デビュー率が高い講座ですが、プロを目指す人のための講座ではありません。また、受講生からは小説家やアニメーター、イラストレーターなども輩出しており、講座を手伝ったインターンなどから、KADOKAWAや白泉社、銀杏社などの、出版社や編集プロダクションの編集者も、片手の数ほどですが、輩出しています。マンガは、小説とアニメの中間的な表現媒体という視点で、両表現とクロスさせながら、作話全体について学んでいます。

MANZEMIネーム講座についての、詳しい説明はコチラの公式サイトにあります。

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■受講したみなさんの感想■

受講生の声(第21期)は、こちらにまとめてあります。まぁ、多少は割引いて読んでくださいm(_ _)m

MANZEMI講座は各種あり、またプロのデビュー率は高く、それも漫画だけでなく小説家やイラストレーター、アニメーターなど多様ですが、必ずしもプロを目指す講座ではなく、本気でプロを目指す人に応える・
必要な技術や考え方などを学ぶ講座です。

趣味で楽しみたい方から現役プロまで、参加者は多様です。漫画家以外でも小説家も、何人かデビューしています。ちなみに、劇画村塾ではさくまあきらさん一人しか輩出できなかった編集者も、白泉社やKADOKAWAや銀杏社など、片手の数ほど送り込んでいます。編集者を目指す人が学んでも、それなりに得るものがあるでしょう。


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MANZEMI電子書籍版: 表現技術解説書

MANZEMI名作映画解題講座『ローマの休日』編

MANZEMI文章表現講座① ニュアンスを伝える・感じる・創る

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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喜多野土竜
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