破壊するだけの韓国左派
◉朝鮮学校出身の在日三世として、韓国でビジネスをする豊璋さんの、記事がアップされていました。豊璋は百済最後の王・義慈王の王子であった扶余豊璋から採ったペンネームでしょう。扶余豊璋は人質として日本(倭国)にいましたから。朝鮮日報・中央日報・東亜日報・ハンギョレ新聞など、韓国のマスコミばかりを見ていては、わからないことが多いのですが。産経新聞の黒田さんとも、韓国人の崔碩栄さんとも異なる、在日韓国人のレポートは、現地の空気感も含め、非常に貴重です。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、取壊し工事のスナップとのことです。
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■クリエイターと評論家■
世の中には、ものすごく頭がいいけれど、クリエイターにはなれないタイプがいます。秀才なんだけれど、ノーベル賞級の研究をできるわけではない。いや、ノーベル賞級でなくても、研究者になるタイプの秀才となれないタイプの秀才といますか……。和製サブカルの正体がこれで。でもこれは、洋の東西を問わず、昔からいるわけです。音楽大好きだけどミュージシャンになれないタイプ、演奏テクニックはすごいけれど作詞作曲の才はない職人タイプとも、違うんですよね。
そういう、クリエイターにも職人にもなれないタイプは、評論家とか編集者とか官僚とかが、向いてるんですが。これが政治家を目指しちゃうと、ろくでもないことに。政治家ってのも、時代の変化を見通し、法律や制度を作っていく、クリエイターの側面があるんですよね。歴史的には、王安石と司馬光が典型例。名著『資治通鑑』の編者であった大学者の司馬光ですが、いろんな資料を集めて編纂するのは得意でも、時代の変化についていけず。王安石が作った数々の新法を、廃止するしか能がなかったわけで。結果、北宋王朝滅亡の遠因に。
日本でも荻原重秀という、国定信用貨幣論を200年余りも先取りした財政観念を持っていた天才経済官僚がいたのですが。これまた大学者の新井白石に嫌われ、失脚に追い込まれ、抗議のハンストで死んだと言われます。田沼意次の重商主義政策も理解されず、学者肌の松平定信によって失脚。元祖リフレ政策の高橋是清も、官僚化した軍の青年将校によって暗殺。日本の左翼学生も、ソ連・中国・北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)を軍事独裁国家と見抜けず、むしろ平和勢力と見做して日米安保闘争。その人達が、今は東大名誉教授。これは、韓国も似ているようで。
■全共闘世代と韓総連と■
朴正煕政権よりも、その後の全斗煥政権の80年代に、韓国の学生運動は激しく。でも、北朝鮮の工作員に操られていることも気づかないレベルで、操られていたのは日本と似ています。日本は60年安保・70年安保と、50年代末から70年代前半に学生運動が激しかったのですが。三島由紀夫の割腹事件と『あしたのジョー』が終わった1973年、少女漫画では『つる姫じゃ~!』が始まり、その前年には『ベルサイユのばら』と『ポーの一族』が始まり。ある意味で、女性が文化を担う時代が来たわけです。ところが、韓国の場合はある意味で、学生運動が遅かったぶん、歪みも激しかったようです。
服役後に、強盗や殺人って……。ほとんど極左暴力集団じゃないですか。盧武鉉大統領を、中核派が大統領になってしまったような人と評したのは、故勝谷誠彦氏でしたが。まさに、60年安保と80年代の韓国が重なるとしたら、日本のゼロ年代のような感じなんでしょうね。あの頃は、まだまだ左派の発言力が強く、結果的にそれが10年代の民主党政権の誕生を生んでしまったわけで。韓国の場合は、まだまだこれから左派の巻き返しがあるのか? 大統領制度の国なので、簡単に世論がひっくり返ってしまうんですよね。
でも、日本も韓国も、革新派のインテリ学生高学歴学生とか、実はクリエイティブな部分希薄なので、気がつくと何でも反対となってしまうか。麻原彰晃こと松本智津夫に魅入られてしまった高学歴なオウム真理教信者と同じで、北朝鮮の主体思想に絡め取られてしまうんですよね。けっきょく、暴れて破壊して、でも何も生み出さず焼け野原にするか、破壊したものよりも遥かに小さなものしか生み出せず、結果的に社会を後退させる。暗君として配位された光海君とか、朴正煕大統領なタイプは、けっきょくは失脚するか暗殺されてしまう部分があるのは、日本とも似ています。
■中露朝の封じ込め政策■
尹錫悦大統領になって、日韓関係は劇的に変わりましたが。次の大統領が共に民主党から出ると、また同じようにひっくり返って、元の木阿弥になるんですよね。そこを回避するなら、やはりロシア・中国・北朝鮮は危険な軍事独裁国家というコンセンサスを日米韓で共有し、この政治的・経済的な封じ込めによって、軍事的にも抑え込むというのが、基本路線になるでしょう。韓国への工作は、やはり北朝鮮が主体ですから、ここが倒れると韓国の左派も一気に力を失う可能性が高いので。
そのためには、まずはロシアを削ること。具体的には、ウクライナでどんどん戦力とカネを削って、追い込むこと。ロシアからミサイル技術と石油を得た北朝鮮が、南進をする可能性はありますし。ロシアがウクライナに破れ、それどころかクリミア半島まで失う状況になれば、プーチン政権は崩壊し、ロシア連邦は四分五裂に。そうなれば、世界は中国包囲網に専念できますしね。中露が倒れれば、後ろ盾が亡くなった北朝鮮は自動的に崩壊。そういう意味では、台湾の防備と日米韓の守りが固くなれば、中国は軍拡で経済を削られ、ソビエトが崩壊したときの轍を踏む可能性が。
自分は戦争は望みませんし、でも権威主義国家が人民を弾圧し続ける社会も望みません。そんな国が自滅するよう、時間はかかっても追い込んでいく。難しいことですが、安倍晋三元総理がTPPという経済包囲網と、クワッドという軍事包囲網を提示してくれたので。孫子の兵法の真髄「百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」を基本に据えつつ。二段構え三段構えで行く。これは何度も強調しておきたいです。
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