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小原乃梨子さん死去

◉ああ、昭和のレジェンド声優が、また一人……。国民的アニメだった『ドラえもん』ののび太や、『未来少年コナン』のコナンなど、代表作は数え切れませんが。88歳、大往生と言えば大往生ですし、この10年ほどは、お仕事も控えていらっしゃった部分もありますが。やはり残念です。

【「ドラえもん」のび太役など 声優の小原乃梨子さんが死去 88歳】NHKニュース

アニメ「ドラえもん」の「のび太」の声を長年務め、外国映画ではブリジット・バルドーなど名優の吹き替えでも知られた声優の小原乃梨子さんが今月12日、亡くなりました。88歳でした。

小原さんは東京都出身で、テレビの草創期から俳優としての活動を始めました。

その後、アニメの声優として活躍し、人気アニメ「ドラえもん」の「野比のび太」の声を1979年から26年にわたり務めました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240723/k10014520191000.html

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、のび太と静香ちゃんの像です。

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自分の一番古い記憶は、『ワンサくん』の主人公、ワンサくんですね。ただ、これは再放送の方だったかもしれません。本放送での確実な記憶は、『アルプスの少女ハイジ』のペーター役。やはり、元気な少年役というイメージが強いのは、ここらへんの原体験ですかね。そして、『未来少年コナン』のコナン。御本人は、コナンとジムシィが立ち小便するシーンの演技が、難しかったとか。確かに、女性にはあの終わった後のブルっと来る感じとか、難しかったでしょう。そして『アラビアンナイト シンドバットの冒険』のシンドバット。こちらも好きな作品でしたが、田舎では学校が遠く、なかなか放映に間に合わず。

そして、タイムボカンシリーズの悪役三人組。マージョが初代ですが、『ヤッターマン』のドロンジョのイメージが、決定的でしたね。ドロンジョを演じた期間は足掛け3年なのに、四半世紀演じたのび太よりインパクトか強く、未だにファンが多いと語っておられた記憶が。ボヤッキー役の八奈見乗児さんとトンズラー役のたてかべ和也さん、とにかく三人組の掛け合いが、どこまでが台本でどこまでがアドリブかわからないぐらい、テンポが素晴らしくコミカルで、インパクトが大きかったですね~。

さらに、『宇宙海賊キャプテンハーロック』ミーメ役があって、『ドラえもん』ののび太はその翌年なので、インパクト的にはコナンとドロンジョが、大きかったです。2年後には『うる星やつら』のおユキさんと『名犬ジョリィ』のセバスチャン役、その翌年には『超時空要塞マクロス』のクローディア・ラサールと、主役脇役で人気の役を次々とこなされていて、ドラえもんは実は、自分の世代ではワンオブゼムだったんですよね。その後、26年も演じることになって、代表作中の代表作になりましたが。

2005年にのび太役を退いた後は、アニメの仕事は2008年版の『ヤッターマン』と2015年の『夜ノヤッターマン』など、持ち役が中心で。この10年ほどは、ほとんど活動されておられませんでしたが。三池崇史監督の映画『ヤッターマン』では、どくろ鮨の客役という形で、ゲスト出演されておられました。もう、ヤッターマンも八奈見乗児さんとたてかべ和也さんが鬼籍に入られ、ガンちゃん役の太田淑子さんにドクロベー役の滝口順平さんも。ドラえもんも、大山のぶ代さんは認知症で表舞台を去られ、主要キャラは静香ちゃん役の野村道子さんぐらいでしょうか。寂しくなりますね。

数々の役柄を演じられ、自分らの子供時代を豊かなものにしてくださった、小原乃梨子さんの御冥福をお祈りします。合掌

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喜多野土竜
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