中華原潜が台湾海峡で事故?
◉まだ確定していない情報ですが、Newsweekも報じるとは、それなりの信憑性もあるということで。台湾海峡って、浅いんですよね。最深部の情報はわかりませんでしたが、大半が50メートル以下の浅い海だそうで。比較的浅い対馬海峡でも最深部は水深228メートル、青函トンネルの工事に苦労した津軽海峡も、最深部が449メートルですから、台湾海峡の浅さは、特筆モノですね。氷河期には、簡単に大陸と地続きでしょう。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、海上自衛隊の潜水艦ですけどね。中華の原子力潜水艦の写真は、流石になかったです。
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Wikipedia先生によれば、093型原子力潜水艦は、長さ106メートル幅11.5メートル、司令塔の高さはわかりませんが、スクリューは下に張り出してるで、潜水艦って意外と上下の幅もあるんですよね。海上自衛隊の、たいげい型潜水艦が全長84.0メートルの最大幅9.1メートルですから、093型原子力潜水艦は一回り以上大きく。水深50メートルの台湾海峡では、かなりきつそうですね。浮上しての航行でも、気をつけないと場所によっては坐礁しそうです。
日本は二次大戦で、アメリカの潜水艦に苦しめられた経験から、戦後は潜水艦重視の戦略に転換しました。なにしろ、大和型三番艦の戦艦信濃も、空母に改装したら戦場に出る前に、アメリカの潜水艦に撃沈されてしまったぐらいですから。このため、最大潜航深度も公表しているスペックよりも、深く長く潜れると言われます。原子力潜水艦こそ持っていませんが、そのかわりに通常動力の潜水艦は、リチウム電池で長時間の潜航が可能で、静粛性も高いですしね。潜水艦自体の能力は、世界的も高いでしょう。台湾有事で、中国最大の脅威になるでしょう。
今回の、中国による処理済み水へのイチャモン、この事故を誤魔化し、批判の矛先が中国に向かないための工作という説も。まぁ、その可能性もあるでしょう。というか、重大な事故って、なんですかね? ただの座礁ではなく、なにか駆動系のトラブル? あるいは原子炉に何か問題が? 乗務員全員死亡ってのは、怖いですね。乗務員の総数はわかりませんが、これだけ大きな艦艇になると、かなりの人間が必要でしょう。たいげいで約70人とのことですから、それと同等か、それ以上のスタッフが必要でしょう。映画『出口のない海』で、人間魚雷回天の中での事故死は、見ていて辛かったですが。
中国が台湾有事を想定して、こういう活動をしてる中の事故だとしたら、普通は事故原因を明らかにして、対策を立てるまでは侵攻計画があっても、延期するのですが。中国の場合は、逆にメンツを保つために計画を前倒しにする部分がありますからね、文化的に。いずれにしろ、台湾有事になれば、中国の潜水艦は台湾の東側、つまり沖縄の近海の海に展開して、台湾軍が山岳ゲリラとなった場合と、外部からの物資の流入を阻止する形で動くでしょうから。日本の潜水艦と、アメリカの潜水艦と、空母打撃群の戦いになるでしょうし。備えあれば憂いなし。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ