東スポが社員100人リストラの危機
◉東京スポーツ新聞社、通称東スポ。プロレス関係の紙面が充実しており、関西では大スポ、九州では九スポと名前を変えますが。ある意味で、ただのイエロージャーナリズムではない、ゴシップを追いかけるだけのタブロイド紙ではない、という気概を持っている夕刊紙で、紙面も洒落が効いていて、自分も学生時代から社会人時代は、熱心に読んでいました。それが、倒産の危機とのこと。
【東スポが社員100人リストラ “入社2年目で年収1200万円”高給で知られた会社が危機の理由】文春オンライン
宇宙人や人面魚の存在を暴くなど、独自の“笑撃”スクープを飛ばし続けてきた「東京スポーツ」が今、笑えない事態に直面している。
「3月末に希望退職者を募集するという社内メールが届き、『ついにウチもか』と暗いムードが漂っています」(50代記者)
希望退職者の対象は45~59歳の160人。社員約350人のうち100人、全体の3分の1近くをリストラするという。
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■元社主は超大物フィクサー■
東スポは、かつての社主が児玉誉士夫。そう、ロッキード事件でその名を一般にも知られるようになった右翼の大物、裏社会の大物フィクサー。なぜ児玉誉士夫が新聞社を持ったかといえば、力道山を介した東声会の町井久之こと鄭建永と、プロレスの父・力道山との関係性があります。東京スポーツがプロレスを中心に報じるのは、このためです。太刀川恒夫会長は児玉誉士夫の元秘書です。
児玉誉士夫は、山口組三代目の田岡組長と町井久之との兄弟盃も仲介していますから。ジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏の、所属田レンチへのセクハラ裁判で、多くのマスコミが沈黙する中、新聞社では東スポのみが報じ続けられた理由でもあります(雑誌社では文春が報じ続けましたが)。そりゃあ、ジャニーズ事務所も手出しできない某事務所の社長も、太刀川会長には○○クンの元運転手ね、でしょうし。
■ラブユー東京スポーツ■
しかし、なぎら健壱さんの名曲『ラブユー東京スポーツ』でも知られる東スポが、ここまでの経営危機とは……。個人的には、とても残念です。50歳で2000万円出るかどうかとのことですが、自分のちょっとだけ知り合いは57歳、三年早い定年退職ってところでしょうか。彼は、東スポの景気が良かった時代を経験していますからね。自分も、わりとマジメに転職先として検討しましたし。
時代の変化に、付いていけなくなってる部分はあるのでしょう。ウェブ版の展開とか、10年は遅れていますし。昔ながらのプロレスと競馬の二本柱では、キツいでしょうし。若手社員とベテラン社員の間で、デジタル化の波で対立ができてるってのも、ちょっと辛いですね。これは、出版社でも同じ問題を抱えていますが。デジタル化で、どんなマネタイズ戦略があるのかも、ちょっと不明。
でも、東京スポーツにはがんばって欲しいです。今日は久しぶりに買わねば。←日頃から買えよ。