TARAKOさん急逝
◉鳥山明先生の訃報に驚いたと思ったら、今度は声優のTARAKOさんの訃報が……。鳥山先生もTARAKOさんも、体調を崩されていたとか入院されたとか、そういう情報が事前に一切なかったため、不意打ちというか、突然というか。正直、今も亡くなられた実感なんて、ないですけれどね。しかし2024年は、能登半島地震から始まり、いったいどうなってしまうんだ、という感じがしますね。
自分らの世代には、やはり富野由悠季監督の『戦闘メカザブングル』での、チル役の印象が大きいです。てっきり男の子かと思っていたら、女の子だったというキャラの面白さもあって。TARAKOさんにとっても、初めてのレギュラーメンバーだったはずですから。1982年当時、TARAKOという芸名がインパクトがあって、何者だろうとアニメ雑誌の投稿欄などで、話題になった記憶があります。
声に特徴があったので、将来的には大山のぶ代さんの後に、ドラえもんの声をやったら面白いかな……と思っていましたが。1990年に『ちびまる子ちゃん』の主役に抜擢され、あっという間に国民的なアニメに。ただ、元々の掲載誌りぼんでも、ややマニアックな作品で、ここまでの大人気作品になるとは予想した人は、多くなかったようで。TARAKOさんの知名度も、一気に爆上がり。
しかし『ちびまる子ちゃん』も、友蔵じいちゃんの初代の富山敬さんに、二代目の青野武さん、さきこお姉ちゃんの水谷優子さん、そして原作者のさくらももこ先生と来て、主演のTARAKOさんまで……。さくらももこ先生の急逝も、驚きでしたが。何話分までストックがあるのか、分かりませんが。35年も主演を務めて、もうご本人とキャラクターが一体化されていましたし、特徴的な声でもありましたから。
後任選びがが大変でしょう。大山のぶ代さんのドラえもんですら、26年だったわけですから。それでも声優交代には賛否両論ありましたから。ドラえもんの声優陣も交代して19年経つんですね。あれは一斉に変えすぎたので、賛否が激しかったですが。声優さんの場合は、個々人の状況に合わせて暫時入れ替わるのが、やはり良さげです。どんな方が後任になっても、暖かく見守ることが大事だとは思いますが。
声優としての活躍が大きかったですが、シンガーソングライターや舞台俳優としての仕事にも、力を入れておられたわけで。まだまだやりたいことも、あったでしょうけれど。ただただ残念です。明日ぞ誰か知る。TARAKOさんの御冥福をお祈りします。合掌
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