選択的夫婦別姓に子供はNO!?
◉産経新聞が、興味深い調査をしています。選択的夫婦別姓について、当事者である子供にアンケートを取ってみたら、49.4%が反対で、今まで朝日新聞や毎日新聞、東京新聞などが取り上げてこなかった部分が、可視化されてしまいましたね。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。
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■強制的親子別姓の意味■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。反対が49.4%とほぼ過半数で、賛成はわずか16.4%にとどまり、トリプルスコアに。親が決めたのなら賛成が18.8%で、これを加えても35.2%と、14.2%も引き離されています。というか、親が決めたなら賛成は、親が決めたなら反対でもあるわけで、これまた難しい部分が。もちろん、保守系の産経新聞(オカルトも大好き)のアンケートですから、そこは割引いて考えるべきですが、この数字は無視できません。「選択的夫婦別姓は強制的親子別姓」と、前々から指摘されていた尾ですが、当事者である子供の視点では、やはり嫌なものなのでしょう。
自分の周囲の夫婦別姓賛成者、みなさん子供がいないんですよね。なので、選択的夫婦別姓は、あくまでも夫婦の問題として捉えているのですが。家制度が、子供を生み育てる家庭の保護に重点を置いている以上、それは親の問題で収束するわけもなく。前々から、𝕏(旧Twitter)やこのnoteでも書いていますが、友人の家庭で弟が母方の姓を継いで、兄弟で名字が違うという状況にあったのですが。そうなると、子ども同士で喧嘩になれば、その点を持ち出して攻撃するのは必然で。いわんや、親子別姓になると、それはもう母親だけ家族内で別姓とか、兄弟で別姓という状況が起きるわけです。
こちらの数字も、重要ですね。親が決めたら賛成だが、自分が当事者なら嫌だ、ということが、数字からほぼ推測できますから。選択的夫婦別姓論者の親の、子供へのプレッシャーも、可視化されましたかね。
■夫婦同姓は庶民の権利■
中国や韓国、北朝鮮では封建的な制度である本貫制のため、夫婦別姓ですが。日頃は封建制度妥当とか家父長制打倒と言ってる人ほど、この封建的な制度を日本に導入しようという逆説。そもそも、日本も閉園時代の貴族階級や、鎌倉時代以降の武家階級も、記録を見ると夫婦別姓ですね。光明皇后とか、藤三娘と署名していたのが残っています。藤原家の三女、と言う意味ですね。これは、多分に中華の影響を受けたのでしょう。明治時代に、下級武士が中心となって作られた新政府は、武家の作法を法制化し、夫婦別姓で行こうとしたのですが。御上の意志に逆らって、庶民が勝手に夫婦同姓を選択し、ついに政府もなし崩しに追認した歴史が、そこにはあります。
選択的夫婦別姓を主張する方には、日本はフランス革命のような市民革命を経ていないからダメだと云う、出羽守が多いのですが。むしろ、夫婦同姓は封建的な因習を打破し、庶民が勝ち取った権利として、むしろ中国や韓国よりも進んだ権利と、自慢してもいいぐらい。明治31年は1898年ですから、すでに公的には126年の歴史があるわけで。実際の歴史は、明治9年=1876年にはすでに庶民は勝手に名乗っていた可能性があるのですから、もう150年近い歴史があります。鎌倉時代が、諸説ありますが148年だと考えれば、けして無視して良い伝統だとは思いません。
■元朝日新聞記者の迷言■
韓国でも、家族の中で妻だけ別姓というのは、批判する意見もあるようですし。日本の場合も、女性の姓の90%は父親の姓由来なんですから、封建制が~家父長制が~と、言う事自体がおかしいのですが。和製フェミニストは、ファザコンを拗らせた人が多いように見えますが(個人の感想です)。いっそのこと、創氏改名を簡易化する法制度を訴えるほうが、よほど筋が通っていると思うのですが……。産経新聞の、こちらのアンケート結果は、それを反映しているようにも思います。
この件で、元朝日新聞の中野渉記者が、珍妙なことを言って、各方面から苦笑・失笑・冷笑を浴びています。日頃は、子供を前面に立てて憲法九条守ろうだの国旗国家反対だの、反原発活動家のグレタ・トゥーンベリさんや少年革命家ユタボンを紙面に取り上げ、称賛してきた新聞社の元記者とも思えない、ダブルスタンダードに見えますから、当然ですね。
note執筆時点で、245万閲覧・1763イイネ・イイネ率0.0719% です。0.1%を割り、このままでは0.05%も割りそうな勢いです。Twitterでも、サイレント・マジョリティは支持していないようです。そして、コロナ禍でその言動が批判を浴びた岩田健太郎神戸大学教授も、この問題に参戦です。
相変わらずですね、この神戸大学教授は。「選択的夫婦別姓が導入されても、誰も困りません」と、事前情報なし(多くはこの問題の存在すら知らない)にいきなり押し付けてきたのは、選択的夫婦別姓推進論者だったじゃないですか? 繰り返しますが、今回の調査で、困る子供がいる可能性を可視化され、論が破綻したわけで。むしろ、子どものほうが論点を理解し、真面目に答えているように思うのですが……。というか、夫婦別姓って正月3日で全国で100人以上の方が餅を喉に詰まらせて亡くなること、それ以上に多くの人が障害や後遺症が残ることより、喫緊の課題なんですか? 軽視しろとは言いませんが、優先順位は100位どころか1000位より下に思えるのですが。
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