高専生が赤潮予測アプリを開発
◉香川高専生が、赤潮の発生を予測したり、効率的な航路を示したりする機能を備えたアプリを開発し、『全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2024』で、2位に輝いたそうです。高専といえば、NHKが主催する『アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト』が有名ですが、こういうコンテストもあるんですね。今年で5回目のようですが、こういうコンテストがあると、学生も学んだことを実用化する部分で、楽しみながら実践できて良さげですね。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。
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■今でも赤潮は深刻■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。自分が子供の頃は、日本は公害で滅びるのではないかというのが、わりと現実味がありました。海や湖の赤潮の発生は今よりも遥かに多く、瀬戸内海で魚が大量に死んでいる映像とか、よく見ました。そのため、洗剤のリンを使わない無リン洗剤が推奨されたものです。リンは服を白く仕上げる効果があったのですが、湖沼の富栄養化にも影響があるとされたので。その頃に比べれば、だいぶ減ったとはいえ。今年も6月19日に鹿児島県や九州で赤潮が発生し、養殖ブリが1000匹も死んでいるんですよね。そういう意味では、とても重要なアプリ。
AIにディープラーニング(深層学習)させることで、ほぼ100%の制度とのこと。高専と言うと、機械工学科や建築工学科、電気電子工学科などのイメージがあるのですが。時代に合わせて、情報工学科なども増えているんですね。時代はAIなんですねぇ……。日本は割とソフトウェア軽視と言うか、本当は軽視していないんですが、本当に大事なソフトウェア部分は口伝で隠す、という部分があり。失われたり失伝してしまうんですよね。なお、本アプリは使用しているデータが商業利用ができないため、アプリの提供は行っていないそうですが。商用利用可能なものに置き換え、ぜひ提供してほしいですね。
■目先の利益と企業■
そういえば鳥人間コンテスト選手権で、日大や神奈川大学、九州大学などのチームが参加して、盛り上がるように。航空工学部がある大学は少ないですが、ああいうコンテストがあると、そこで自分が学んだことを試してみたくなる。同じように、こういうコンテストは、お金のためだけではない遊び心やモチベーションを、育むと思うのですよね。「~の甲子園」みたいな企画は、安易という批判はありますが、自分は青春の目標になりますし、それが将来の職業にもつながるなら、なお良いですから。まぁ、本家の甲子園大会や、箱根駅伝は弊害も大きいのですが……。
日本だと、イグノーベル賞の受賞で盛り上がるのですが、ああいう遊び心って必要なんですよね。ノーベル賞とイグノーベル賞は、表裏一体で。韓国にノーベル賞学者が招かれると、どうやればノーベル賞を採れるかと、どこに行っても聴かれてウンザリするそうですが。ノーベル賞も、未知の領域を探求するのですから、狙って取るのは難しく。その研究に一生を捧げる覚悟と、情熱がないと無理です。韓国人は優秀な民族であるという、自己満足のためにノーベル賞を狙っているうちは、ダメでしょうね。まずは、イグノーベル賞の常連になるのが、先かと。コチラの意見も、重要ですね。
企業も、もちろん、企業は儲けないといけないのですが、目先の利益を求めるサラリーマン社長とか、自分が退任した後のことなんぞ知らん、という部分を感じますね。
人はパンのみにて生くるものに非ず。
自動車メーカーは実用車のみにて稼ぐものに非ず。
ついでに、人は健全図書のみにて生くるものに非ず。
昔のHONDAの社員は言いますね、こんな楽しいことをやらせてもらって、給料までもらって申し訳ないぐらいだったと。銭金の問題は大事ですが、それだけではないんですよね。そこに金銭を超えた楽しみは、志はあるのか?
■高専への期待も■
そういえば、高専=高等専門学校を、調理師やデザイナーの専門学校の延長ようなものだろうと思いこんで、赤っ恥をかいた人がX(旧Twitter)にいますが。5年制で短大卒業と同等のレベル。うちの地元では、隼人高専(鹿児島工業高等専門学校)や、隣県ですが距離的に近い都城高専(都城工業高等専門学校)は、中学の成績上位者が狙う難関で、それぞれ偏差値66と63と、古豪の進学校・玉龍高校や、いちおう東大や京大の合格者も毎年出る我が母校などより上です。とにかく、就職が引く手あまたですからね。
香川高専は偏差値62ですから、都城高専と同レベル。個人的には、2024年4月4日時点で58校(国立51校・公立3校・私立4校)の高専を、倍増してもいいと思っていますけどね。47都道府県に最低2校ずつは、あっていいですし。少子高齢化だからこそ、工業高校の統廃合と合わせて、高度な教育の場になっていくのでしょう。高専に大学院機能をつけるのと合わせて、変えていかないといけないでしょうね。いまは、理系の大学学部では、大学院進学があたり前になっていますから。
あとは、文系の高専の設立ですかね。いわゆる八士業、弁護士・司法書士・弁理士・税理士・社会保険労務士・行政書士・土地家屋調査士・海事代理士を中心に、宅地建物取引士や公認会計士、行政書士、ファイナンシャル・プランニング技能士、不動産鑑定士などを専門に育てたほうが、けっきょく効率が良いんですよね。だって、自分の学生時代だって、ダブルスクールで弁護士や会計士の資格を目指す人間がいて、逆に在学中に司法試験に合格したら、大学中退する人間も。つまり、大学は保険や腰掛けになってしまっているんですよね。
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