角川歴彦会長が逮捕
◉ああ、これも『けものフレンズ』の呪いか……。
ヘッダーはKADOKAWAグループのマークより。
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角川書店……というかKADOKAWAグループの三代目社長である歴彦氏には、俳人でやった創業者の角川源義や実兄の角川春樹氏、作家でもある姉の辺見じゅんさんとは異なり、クリエイターや表現者としての部分が、ほとんど見えてこないんですよね。将棋に関しては、奨励会初等科に所属していて、中原誠十六世名人と兄弟弟子で、アマチュアとしてはかなりの腕前だったようですが。
とても有能な出版人だったと思いますし、角川書店内での副社長辞任からの追放劇では、ほとんどの編集長が歴彦氏について行ってメディアワークスを立ち上げたのですから、人望もあったのでしょう。でも、経営者や実業家としての顔がメインで、損得勘定抜きで愛したモノとか、見えてきませんね。けっきょくそこが、ドワンゴ川上氏の、後継者指名という判断につながっているような……。
どうにも、IT系のWeb出版社とか、商売人としては有能なのでしょうけれど、作品とか作家への過剰な思い入れや思い込みみたいなものが希薄で、作品作りを工業製品作りと思っているような部分を、感じます。もちろんそれは、角川春樹社長の暴走にも繋がるような、危うさではあるのですが。でも作品作りの伴走者としての編集者には、自分も絶対に必要だと自分は思うのですが……。
作品に対する過剰な思い入れや思い込みがない、そういう姿勢が、『けものフレンズ』騒動での不透明な動きや、説明責任を果たさない姿勢に繋がり、こういうゼニカネ絡みの騒動に至ったような気がします。もちろん逮捕は単なる身柄拘束であって、有罪になるかどうかは裁判が決めること。しかし、五指に入る大手総合出版社のひとつが、こういう事態に陥ったこと自体が出版業界の片隅にいる人間としては、残念です。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ