正義に依存して個を捨てるリベラル
◉星野智幸氏による朝日新聞への寄稿が、大きな話題になっています。左派の正義は己にありと思い上がった態度や、無謬性信仰、自分の間違いについて謝れない無責任な体質など、今まで散々繰り返されてきた、ごくあたり前の指摘に過ぎないのですが……。朝日新聞に載ったことが、画期的であり。怒り狂っている人たちがいますね。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、朝日新聞の写真です。
◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉
■過剰反応するリベラル■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。この記事に対する反応(名指しはしていないのでたぶん、と保留はつけますが)として、一番滑稽だっったのは、隠岐さや香東大教授のこちらのポストですね。このかた、日頃から珍妙なポストをしては苦笑や失笑をもらい、同じようなツッコミはさんざんもらってるはずなんですが。コミュニティノートと同じで、お仲間だと思っていた朝日新聞にリベラルを批判する記事が載り、怒り心頭という感じでしょうか。図星を突かれた、とても痛かったというのを、自白してるんですが……御本人に自覚はないようです。
群馬県草津町の黒岩忠信町長への冤罪と誹謗中傷の件を、謝罪もできていない人がこういうことを言うと、「誰もあなたの口を塞ぎに行っていないですから、まずはその口で草津町長と草津町に、謝罪しましょうよ? 国民民主党の公認候補として出馬する予定の元衆院議員・井戸まさえ氏は、遅きに失したとは言え、謝りましたよね?」って、思います。加えて、隠岐さや香東大教授って、呉座勇一先生へのオープンレター呼びかけ人の一人でしたよね? 研究者の研究人生を潰そうと、口どころか未来も塞ごうとした人が、良くこんなことを言えますね。まさに、星野智幸氏の指摘が正しかったと、ご自身で証明していませんか?
大多数かどうかは、数字的な統計もないのでなんとも言えませんが。少なくとも、東大教授や芥川賞作家など左派のインフルエンサーが、平気でダブルスタンダードを繰り返してる現状は、悪目立ちしているなと思いますし。オープンレターに証明した学者や文化人など、ほぼほぼ主要なリベラルと言っても良いんじゃないでしょうか? 人権侵害の可能性があると、法曹界からは弁護士が一人しか署名しない程度には、オープンレターは問題がある存在だと思いますが。平野啓一郎氏はそうは思わないんですか? 左派のインフルエンサーがこんなのばっかだから、星野氏の朝日新聞の記事が、図星だったんだな、としか思えません。
■千年王国思想との類似■
「正義は暴走しても正義」という、某人権派弁護士の言葉に象徴されるように、それってけっきょくは無謬性信仰なんですよね。なぜ、そんな思想にリベラルが走るのか? リベラル思想は、ハッキリ言えば共産主義思想が世俗化し、薄まったものですから。あるいは、ソ連の崩壊や天安門事件、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)のならず者国家ぶりがバレて、共産主義者と言えなくなった人たちが、僭称として用いてるのがリベラルという側面が。そしてその共産主義思想自体が、カール・マルクス自身はチャールズ・ダーウィンの進化論に影響を受けた科学的な思想だと思っていたのですが……実は疑似科学のトンデモ説。むしろ、順化された宗教だからです。
共産主義思想とは、キリスト教に改宗した(棄教した)ユダヤ人ラビの家系という二重の宗教コンプレックスを持つカール・マルクスが、千年王国思想を焼き直した宗教です。バートランド・ラッセルも『西洋哲学史』で指摘してるのですが、
共産党=教会
革命=最後の審判
共産党一党独裁=千年王国
労働者階級=選民
救世主=マルクス
という、構造を持っています。労働者という迷える子羊を導く牧者マルクスは、特別な存在です。赤い貴族の萌芽は、教祖の段階で埋め込まれていたのです。
マルクス自身は、大学に残って研究者になれず、勤務した出版社は倒産、本人は金持ちの家系(父方はロスチャイルド家の縁戚、母方は家電メーカーのフィリップスの縁戚)なのに、浪費家で借金まみれと、自身の社会的な成功へのコンプレックスもあった。そう、選民思想こそが共産主義思想の本質です。自分たちは全知全能の神に選ばれた特別な存在だから、悪人でも信徒は至福千年の神の王国に入り、異教徒は前任でも皆殺し、と。この党派性が、正義に依存して個を捨てるリベラルの、理由です。
■「正しさ」の商人たち■
こんなポストをしている人もいました。
先に挙げた、草津町への冤罪事件と謝れないリベラル人士とか、まさに正義の暴走ですよね? それこそ旧しばき隊界隈による大学院生リンチ事件はもちろん、古くは浅間山荘から総括リンチ殺人事件(山岳ベース事件)など、さらにテルアビブ空港乱射事件などの一連の日本赤軍の事件も、正義の暴走ですよね。腹の底では、あれは正義だと思っているから。でなければ、国際テロ組織の最高幹部の出所に、リベラルのインフルエンサーがズラッと集合しません。この件に関しては、林智裕氏の指摘が正鵠ですね。
こちらがその本です。オススメです。今も、福島県を誹謗中傷する桜ういろう共同通信社など、正義はなんぼでも暴走しています。その多くがリベラルと分類される人たちで。今までは、マスコミやアカデミズムや教育界、あるいは法曹界に守られて、稚拙な言説でも批判されないどころか、むしろ称賛さえされてきて。それが、2022年のウクライナ侵攻・安倍晋三元総理暗殺・イーロン・マスクによるTwitter買収と各種改革(特にインプレッション数の公開とコミュニティノート機能の公開)によって、左派の珍妙な言説がようやく、批判されてサイレントマジョリティの不支持が、可視化されたわけで。
もちろん、なにかに依存するという点では、本質は極右も同じなんですけども。ざっくり結論から言えば「ナショナリズムに依存する右派も、正義に依存する左派も、主体性がないという点では同じ穴のムジナだよね」ってことで。ただ、左派が依代とする正義とか抽象的なモノよりは、右派は天皇とか靖国神社とか日本神話とか、依存する対象がもうちょっと具体的ですね。即物的と、呼んでも良いのかもしれませんが。 昨今の自称保守とか、安倍元総理が依り代ですし。自分は保守派ですが、そういう言説も批判してるので、反転アンチも多いんですよね。反転アンチというのも、蹄鉄理論ではないですが、極左と極右は似てる理由でしょう。
◉…▲▼▲インフォメーション▲▼▲…◉
noteの内容が気に入った方は、サポートでの投げ銭をお願いします。
あるいは、下記リンクの拙著&共著などをお買い上げくださいませ。
そのお気持ちが、note執筆の励みになります。
MANZEMI文章表現講座① ニュアンスを伝える・感じる・創る
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ