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キダ・タロー先生死去
◉やはり、さん付けよりも先生とつい呼んでしまいますね。浪速のモーツァルトこと、キダ・タロー先生。毒舌を振るっても愛嬌があり、自虐的にボケたりツッコミ待ちのフリをしたりと、関西の面白いオッチャンの、ひとつの典型例でしたね。ヅラ疑惑も含めて、もうお約束になっていて。CMソングとか、もう数え切れないぐらい作っておられ、西日本では馴染みが深いですね。東京では、ローカルCM扱いで、知らない人も多いでしょうけれども。トーレトレピーチピチカニ料理~とか、基礎教養レベル。
【キダ・タローさん死去 93歳 作曲家 CMソングなど多く手がける】NHKニュース
「浪花のモーツァルト」の愛称で親しまれた作曲家のキダ・タローさんが14日亡くなりました。93歳でした。
キダ・タローさんは兵庫県宝塚市出身で、高校時代に音楽バンドを結成したあと大学を中退し、その後、ピアニストや作曲家として活動しました。
NHKの番組「バラエティー生活笑百科」のテーマソングや北原謙二さんの「ふるさとのはなしをしよう」といった歌謡曲のほか、かに料理店やインスタントラーメンのCMソングなど親しみやすい音楽も数多く手がけました。
93歳は大往生ですし、寿ぐべきなんでしょうけれども。残念ですね。こうしてまた、昭和の有名人が、鬼籍に入る令和の世。一世一元の制度は、人間の単位で同時代を生きるということなんだなと、つくづく思います。キダ・タロー先生といえば、昔空前見た番組で、素人のリクエストに答えてピアノを弾くということをやられていて、松田聖子さんの『赤いスイートピー』をリクエストされたら、この曲は一番高い音がこれで低い音がこれで、こないな簡単な曲をぼくに弾かそうというのか、毒舌を振りまいていたんですが、ゲラゲラ笑った記憶が。あれは、中学校の頃でしょうか。
ほんと、愛嬌がある人で。自分の作曲術を披瀝する番組では、他人と似ない・自分と似ないというのを挙げておられて。他人に曲が似てしまったら論外だが、商業作曲家である以上は自分の曲に似てはいけないと。そう言っておきながら、あ~ら越中日本海味噌とトーレトレピーチピチカニ料理~を弾いて見せて、あれ似てると、セルフボケを噛ます。もう、話芸が完成されていて。なかなか、関東だとその面白さが知られていないのですが、本当に出てくるだけで番組の雰囲気が和む、楽しい方でした。
浪花のモーツァルト、キダ・タロー先生の御冥福をお祈りします。合掌
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