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維新の会が支持される理由
◉関西のアンチ維新の会の方は、「維新の議員が各局のテレビ番組に朝から晩まで出ている、偏向マスコミによる作られた人気だ」といった趣旨のことを言いますね。具体的に、百田尚樹氏の影響とかを口にする人もいます。でも、そういう人って維新の会が同和利権に切り込んだことについては、言葉を濁すんですよね。言葉を濁す時点で、説得力がないんですよね。一昨年の衆院選・昨年の参院選・今年の統一地方選挙と、維新の会は一貫して議席を増やしているわけで、そこはまず認識しないと。松本創氏の維新の会の分析記事が、朝日新聞に掲載されています。有料ですけどね。
【維新が支持される理由と「細マッチョ」、対抗するカギは「生活目線」】朝日新聞
今回の統一地方選でも関西圏を中心に各地で勢力を伸ばした日本維新の会。維新を批判的にウォッチし続けてきたノンフィクション作家の松本創さんが考える「それでも維新が支持される理由」とは。維新に対抗するための戦略は何か。
(中略)
私は今回の選挙の直後に、「普通の人びとが維新を支持しているという現実」を見るべきだとツイッターに投稿しました。この2年ほど、様々な維新支持者にじっくりと話を聞いてきました。私自身は維新を支持しませんが、彼らが支持する理由を聞くと、普通に理解できるんです。
1990年代後半から2000年代の大阪は、経済が低迷していました。市役所で職員の不祥事が頻発し、バブル期の過剰投資で第三セクターが次々に破綻(はたん)。大阪の現状に危機感を覚え、この街を立て直したいと思った普通の人たちが維新を支持したのです。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、太陽の塔の写真です。
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■アンチ自民もアンチ立民も投票■
自分も、維新は緊縮波の面が強くあり、基本的には支持できません。しかしそれ以上に、大阪の自民党が左派勢力とズブズブで、腐ってるってのが大きいでしょうし。マスコミの偏向という点では、それこそ立憲民主党や共産党、泡沫政党に落ちぶれた社民党も、マスコミは好意的に取り上げていますよね。政策本位の国民民主党は、マスコミの露出が少ない印象です。ゆえに、選挙では議席を減らしています。それこそ、マスコミの露出が問題なら、根本問題とは言えないでしょうに。松本氏は、こんな補足説明もTwitterで試みています。
「普通の人びと」とあえて言うのは、大阪の維新人気を投稿すると、カルトだ動員だどこの異世界だとか、現実を否認し、支持者を見下すような反応が大量に付くからです。真っ当な批判・検証・監視はもちろん必要です。しかし事実から目を背け、悪口を言い募っていても何にもならないと考えます。 https://t.co/moHWWGOTRg
— 松本創 (@MatsumotohaJimu) April 25, 2023
昨年、ある「反維新集会」に出た時、並んだ登壇者が「維新はインチキだ」「存在自体が邪悪」「メディアの偏向が」「私の周りに支持者はいない」とか口々に言っていて、なんと不毛な会だろうと正直辟易しました。で、自分はそう思わないと口を挟んでたら、後でキレられて。こっちもキレ返しましたけどw
— 松本創 (@MatsumotohaJimu) April 25, 2023
そういう人らに言いたいのは、信じたい「ストーリー」ではなく、信じたくない「現実」を認識しよう、ということです。なぜ維新がこれほど支持され、選挙で圧倒的に強いのか、支持者の声や研究者の論に耳を傾けて考えましょう、と言っています。現実を正しく認識しないと、何も始まらないでしょう。
— 松本創 (@MatsumotohaJimu) April 25, 2023
これらのツイートに案の定、ワンパターンの金太郎飴批判がリプライや引用ツイートで、寄せられているのも情けないですが。自分たちでアンチ維新の思考停止を証明してどうするんでしょうか……。自分たちは正しく維新の会は汚い手で票を集めているという、神話。でも、現実には維新の会へはアンチ自民党の票も、アンチ立憲共産社民の票も、両方流れていますからね。そこの現実は認めないと、立憲共産社民れ新などの野党は、国民の信託に答えられないと思うんですけどね。
■立憲民主党が支持されない理由■
無能な方の菅元総理大臣が昨年「維新の『役人天国』批判に低所得者層の人達が共鳴し、支持を広げたとの分析が有力」とTwitterでツイートし、顰蹙を買いました。現実には、維新の支持層は低年収層よりも年収800万円以上の高年収層のほうが厚いという分析が、読売新聞社の世論調査分析や冨田宏治関西学院大学法学部教授の分析で、明らかです。ちゃんと稼いでちゃんと税金を払ってるからこそ、雑な税金の使い方をしている大阪自民や、公金垂れ流し政策を出す立憲共産社民れ新などの野党に、批判的なわけで。根本認識が間違っているわけです。
【国民民主、地方議員1・4倍 立民と選挙協力否定的】産経新聞
国民民主党が統一地方選と衆参5補欠選挙の結果に自信を深めている。同党が独自候補を擁立したのは衆院千葉5区のみで、敗れはしたが、得票数では日本維新の会の候補を上回って3位につけた。国民民主の集計によると、統一選で地方議員の議席数も1・4倍に増えた。今後も政策本位で「与野党を問わず連携」路線を維持する考えだ。
(中略)
次点に終わった立民からは「候補擁立で何の相談もなかった」「国民民主が立てなければ勝てた」など、恨み節が次々と漏れる。
いやいや、候補擁立で「ウチの候補取り下げますんで、ひとつ選挙協力を」と国民民主党が言ってくるとでも? どんだけ殿様商売なんだって話です。こういうのは、立憲民主党側から打診していかないと、どうしようもないでしょうに。玉木雄一郎代表の批判が真っ当です。
■うな丼大臣を即時更迭しろ愚論■
で、国会では谷公一国家公安委員長が、岸田総理大臣襲撃事件の当日、報告を受けた後も「うな丼をしっかり食べた」と発言したから更迭しろと、立憲民主党の宮口参議院議員が要求したそうで。馬鹿ですね。莫迦としか言いようがない。その程度の軽口に目くじらを立てて、自党の議員のサル発言は注意で済ませる党が、バカ丸出しです。うな丼を食べるのをやめたら、事件が解決するんですか? うな丼を食べずに廃棄したら、今度はもったいないと攻撃するんでしょ? 途中で食べるのを辞めても同じでしょう。そうやって、睡眠時間や食事時間を軽視するモーレツ主義が、過労死を生んでいるのに。
【「“うな丼大臣”は即刻更迭を」 谷国家公安委員長を直撃「食事はしなきゃ」 首相襲撃後も「うな丼食べた」発言が物議】FNNプライムオンライン
谷国家公安委員長が、岸田首相襲撃事件の当日、報告を受けた後も「うな丼をしっかり食べた」と発言し波紋を広げている。
FNNは、谷国家公安委員長を直撃した。
こんな質問をする議員に、「よくぞ言った!」と拍手喝采するようなコア支持層しかいないなら、そんなコア支持層は切り捨てて出直すか、もう解党したほうがいいですね。どうせ、全学連・全共闘の老人世代が支持層のメインでしょうし。泉健太代表とか、党を割って国民民主党に合流して、そういうコア支持層は菅・福山・小西・杉尾・辻元・斎藤らの人気議員に押し付ければいいのではないかと。その人達は、社民党と合流するでしょうから。ちゃんと政策本位で、国民の優先順位を把握し、こなしていく野党が必要です。健全な野党がなければ、与党も腐っていくものです。大阪自民がそうであったように。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
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