牛丼店にイクラ丼の謎
◉牛丼チェーンのすき家と松屋で、なぜかほぼ同時期にいくら丼がメニューに加わり、けっこう人気のようです。自分はウニや辛子明太子は大好きですが、数の子やイクラやタラコなど、魚卵をそこまで あり方がるタイプではないのですが。やはり食感とか独特ですし、見た目も鮮やかでヘルシーなので、イクラ大好きという人は、周囲にも多いですね。しかし、この時期にイクラ丼って……。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、イクラ丼さんの写真です。
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■養殖を重視の北朝鮮■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。日本の場合は、北朝鮮産の海産物などが、産地を偽装して輸入されることが、よくありますから。大分県で、北朝鮮産 シジミを産地偽装して販売していたことが、発覚して大問題となったのが2022年。イクラ、となるとやはり北海道以北の寒い地域の、鮭や鱒の魚卵ですからね。そうなると、輸入先に疑惑の目が向けられるのは必然。
実は北朝鮮、スッポンや鮭、鯉、ナマズ、ポラックなど、洋食に力を入れているのは 周知の事実。2015年には、大同江スッポン養殖場の管理不備に激怒し、支配人を銃殺させてしまったという噂も。北朝鮮は夜になると電気の供給がストップし、停電もしばしば起きるのですが。そのせいで、スッポンの養殖場の温度管理が上手くいかず、多数のスッポンを死なせてしまったのですが。そんなの、無能な独裁者の政治が悪いんですが。北朝鮮では人間の命は、スッポンよりも軽いようで。さすが、痴情の羅苦怨……いや地上の楽園。
■北の大国は豊漁?■
太平洋におけるシロザケ・カラフトマス・ベニザケなどのサケ類の漁獲量推移では、日本は年々 漁獲量を減らしているのに対して、ロシア連邦は右肩上がりです。やはりサケ・マス類は、大型のヒグマがいる地域の魚というイメージが強いです。でも、2022年のウクライナ侵攻以降、ロシア連邦は経済制裁を受けていますから。好調な漁獲量があるのに輸出する先がない。第三国をワンクッション間に挟んで、迂回輸出してるのではないのかという疑惑は、拭えませんね。松屋もすき家も、輸入先を秘匿していますから。
さすがに松屋もすき家も、大手企業なので危ない橋は渡らないでしょうけれど。株式会社松屋フーズホールディングスは、売上高は連結で981億5863万4000円(2019年3月期)で、1000億円を狙う企業。すき家の親会社である株式会社ゼンショーホールディングスに至っては、連結売上高9657億7800万円(2024年3月期)と、1兆円企業を狙う位置にいますから。ただ、ウナギの漁獲量とか 輸入量とか、どうにも不透明な数字がつきまとうのが、水産業の闇。密漁が反社会的勢力の重要なシノギのひとつになっているのも、周知の事実ですから。怖い怖い。
■魚卵食への疑問■
個人的には、魚卵食って資源に大きな影響を与えるので、あまり推奨はできない……という思いはあります。前述のとおり、そもそも一部の種類を除いて、魚卵があまり好きではないのですが。それを置いても、どうも日本人には卵は生命が宿る象徴であり、それを食べること自体が長寿につながるといった、信仰的なものがあり。実際の味よりも、縁起物として食べている側面が。個人的には、チェーン店で出すなら、人造イクラで十分なような気がするのですが……。これは日本の水産管理に対する不信感とも、セットです。
日本の漁業政策のデタラメぶりは、このnoteでも何度も批判してきましたし、勝川俊雄東京海洋大学准教授の漁業関係のポストや記事も、積極的に取り上げています。とにかく、諸外国で成功している資源管理の手法を、なかなか取り入れようとしないし、漁業関係者の方もそれを、なかなか理解しようとせず。漁業者が悪くないかと言えば、そんなこともなく。あえて言えば、農林水産省と水産庁と漁業者と族議員の、共犯関係と言えそうですけれどね。
■土木利権と鮭■
記事によれば、日本は遡上してきた鮭から採卵し稚魚放流する日本と、自然産卵重視のアメリカやロシアという 違いがあるようですが。これは、高度成長期に河川工事をやりまくった、ツケともセットです。ドラえもんの漫画を見ると、空き地に土管が置いてありますが。あれは昭和30年代から40年代にかけて、下水道工事が東京で大規模に行われていた風景を、反映しています。下水道工事は、河川改修や護岸工事とも、セットで行われてきたわけで。当時は、現在のような環境保護の視点は希薄でしたから。
田中角栄の列島改造ブームは、土木建築業者との癒着や利権も絡み、地元に金を回すための工事になっていた部分は、否めないでしょう。とはいえ、日本の環境保護運動も、昔に戻せ的な意見や、諸外国の受け売りの意見だったりで、自己満足的。トキに関しても、自然繁殖を主張する環境保護団体によって、人工繁殖への動きが遅れ、国産のトキは絶滅に。コレは、マスコミの問題とも セットなのですが。役人・業者・業界ゴロ・反社・環境保護団体・マスコミが足を引っ張り合うカオス状態という、日本にありがちな問題がここにも。
個人的には、日本の漁業は養殖の方に、シフトしていくのかな……と思っています。陸上養殖に大手企業が参入していますし、サーモンは人気もあって、参入するところも多く。日本には『美味しんぼ』などが広めた、妙な天然信仰がありますが。ブランドテストでは、漁師でさえ人造イクラと天然イクラの見分けがつかなかったように。高級カニカマや高級人造イクラのほうに力を入れた方が、結局は漁獲量が減った水産資源の、問題解決が前進するような気もしますけどね。
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