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シャインマスカットと韓国

◉シャインマスカットやルビーロマンなど、日本の農家は昔ながらの職人気質もあって、美味しい品種を創出することにはとても情熱を傾けるのですが。どうにもその権利の保護などに関しては、脇が甘い部分がありますね。他の分野でも職人気質は強すぎて経営に失敗する、なんてのと根っこは同じです。ただ、シャインマスカットの種や苗を盗むことはできても、日本の農家の真面目さや丁寧さを盗む事は、なかなか難しいことのようです。

【韓国に流出したシャインマスカット、栽培技術が追いつかず味が微妙との声】JBpress

既に作付面積は日本の倍以上、飽和状態に陥った生産者が次に狙う品種
 韓国・毎日経済から「どうりで最近シャインマスカットの味が微妙だと……理由があったんだ」という記事が出た。

 有名な話だから今さら説明するまでもないが、シャインマスカットは広島生まれのブドウ栽培品種だ。日本の農林水産省が所管する農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)によって育種・登録されたもので、2006年には同機構が日本での品種登録も行っている。

 韓国で流通しているシャインマスカットは、中国に流出した苗が韓国に売られて広まったものだが、それ以外にも、韓国農家が日本のブドウ農園を見学した際に、苗をいくつか持ち帰って増殖させたものがほとんどだ。

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/72117

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ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、シャインマスカットの写真です。美味しそうですねぇ。めったに食えませんが。

■職人文化と職人気質■

オタクという言葉も、本来はマニアのと呼ばれた漫画アニメ特撮フィギュア好きの中で、コミュニケーション能力に難のある一群への、蔑称だったのですが。日本の職人堅気というのも、ある種の偏屈さや執着みたいなものがありますね。それは現代的な目で見れば、軽い発達障害を伴うものなのかもしれませんけれど。しかし、とことん追求する職人気質によってハイレベルな芸術品や工芸品が生み出され、日本の職人を尊ぶ文化が花開いた面は、疑いえません。蒔絵や螺鈿細工、根付などなど。

中国や韓国は歴史の古さを自慢しますが、実は老舗企業というと、いいとこ200年ちょっとの歴史しかないところが上限のようで。日本だと世界最古の金剛組を始め、1000年を超える老舗が片手の数、鎌倉時代や室町時代の企業に至ってはゴロゴロあるような国ですから。中国や韓国の企業は、と技術を学ぶとすぐ独立して自分の利益を得ようとし、その割には他人を信用しないので一族での経営が主になってしまい、なかなか大企業が育たなかったようで。

日本のこの、技術者を尊ぶ文化というのは、中国や半島とは異なりますね。論語で、孔子が君子とはゼネラリストで、スペシャリストはそれに使われる側という、労働者蔑視を示したため、職人文化が育たなかった面もあるようで。だから、日本で何百年も続くような職人の老舗があると、「儲かったのならなぜそんな仕事を続けるの? 子供に継がせる必要ないじゃん」と考えるようですね。そんなところにシャインマスカットが入ってきても、儲かったら農家を辞めたいという人が作るわけで。精魂込めたものになるか?

■利敵行為に走る日本人■

思い返せば種苗法の改正でも、わけのわからない形で反対運動が巻き起こりましたが。どうにもこの国には、大陸や半島にとって不利になることには、猛烈に反対する人たちがいますね。種苗法の改正に対する難癖については、過去にも言及しているので細かくは繰り返しませんが。これまで自由にできた自家増殖が許諾制になるから反対とか、自家増殖の一律禁止だとか、本当に農業をやったことがあるのか疑わしい反対論が出てましたね。育成者の許諾を得ればいいし、多くの農家は種を業者から購入していますし。

そもそも日本は、黒毛和牛などでも韓国に奪われていますから。韓国は、相変わらずの韓国起源説で、和牛は韓牛を盗んだものだと主張していますが。韓国の牛はもともと赤茶色のタイプが多いです。しかも近年の遺伝的な研究では、インドなどの由来とするタイプではなく、モンゴルや中央アジア由来のタイプが多いようで。モンゴル帝国による高麗王朝支配とか、清王朝の支配など、北方遊牧民の影響が実は強いのが、半島文化だったりします。

TPPに対する反対運動も、そうでしたが。あれは21世紀のブロック経済圏と言うか、対中国包囲網の経済版といえる存在でした。安倍晋三元総理が提唱した、クワッド(日米豪印戦略対話)も、対中国包囲網。日本人はお人よしですが、中国の兵法書である孫子や六韜、三略を読むと、エグいというかエゲツナイというか。相手をうまく騙すのが、頭のいい証拠で称賛されるという面もありますからね。これはいい悪いではなく、世界標準ではそっちが当たり前なのです。

■スパイ重視の文化■

孫氏の兵法───最古の竹簡孫子───では、用間篇を末尾に置いています。本というのは最初と最後が大事ですからね。一番大事なことを最初に持ってくるか最後に持ってくるか、そこは著者の好み次第ですが。一番大事なものを巻頭に持ってきたら巻末には二番目に大事なことを、あるいはその逆ということで。つまり孫子は、スパイをいかに用いるかを1番目か2番目に重要視していた可能性があるということです。

2500年前から、そんなことを研究していたのですから。中国の産業スパイが優秀なのは当たり前。日本もそれに対して、「ズルい、卑怯だ!」と村社会の論理を振り回しても、仕方がないです。きちんと対応策を練って、その実効性を高めないと駄目ですから。また、日本人なのに大陸や半島の動きに呼応し、TPPや種苗法の改正に反対する人たちは、別にお金をもらってそれをやっているわけではなく。本気でそれが正義だと思って動いているのです。だから情熱が続く。大陸や半島の、術中にまんまとハマってるだけの可能性を、考慮しませんね。

プーチン大統領が、ウクライナの非武装化と中立化を口にした時、自分はゾッとしました。それって日本社会党が「非武装中立論」を唱え、未だに多くの左派陣営の文化人や政治家が、口にしていることですからね。もちろんプーチン大統領が、ウクライナのためを思ってそんなことを言っているはずもなく。日本の最大野党と、朝日新聞や毎日新聞系列の大手マスコミと、大学教授などの文化人が素晴らしい意見だと褒めそうでしたわけで。福島瑞穂社民党党首とか、9条9条言っていますし。ソ連・中国・北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)にとっては、無能な働き者に笑いが止まらなかったでしょう。

■論語の教えと正直さ■

韓国や北朝鮮は、すぐに「日本に教えてやった」という言い方をしますが。日本から日韓併合以来、多くのことを学んだはずなんですけどね。そこは、植民地支配のための邪な教育だったと言ってスルーするのなら。韓国の儒教文化は、何なのかと問いたいですね。論語の公冶長編に、孔子が弟子の微生高を批判した一節があります。

子曰わく、たれか微生高を直(正直)と謂う。或るひとけい(酢)を乞いたるに、これを其のとなりに乞いて、之に与えたり。

【適当な意訳】孔子先生がおっしゃった「誰が微生高を正直者だなんて言ったんだ。ある人が微生高の家に酢を借りに行ったら、隣家から借りた物を自分のもののように又貸ししたぞ」と。

https://dsupplying.hatenadiary.jp/entry/2020/02/13/%E3%80%90%E5%AD%B0%E3%81%8B%E5%BE%AE%E7%94%9F%E9%AB%98%E3%82%92%E7%9B%B4%E3%81%A8%E8%AC%82%E3%81%86%E3%80%91_Vol.117

つまり、よそからの借り物を、自分の物のように振る舞うのというお話。これ自体は孔子のジョークだ、という荻生徂徠の解釈もあります。また、或る人というのは、孔子自身ではないかという指摘もあります。それはともかく。けっきょく儒教文化は韓国や中国の表看板で、本音は法家や六韜三略の国だとすれば。良くも悪くも日本はその対抗策を練っていかないとダメということでしょうね。それでも、日本の職人気質や生真面目さは、盗めないでしょう。日本人も軽佻浮薄なコンサルやマーケッターの口車に乗って、自ら手放さないように気をつけないと。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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