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安倍元総理「抑止力が大切」
◉戦争というのは、相手がいてこそ成立するものですからね。最初から手を出させないようにするのが、抑止力。言っていることはごく当たり前で常識的な話なんですが、アベノセイダーズの皆さんがいつものごとく、発狂されておられます。ただ、それに対する Twitter などでの反応が明らかに、ロシア軍によるウクライナ侵攻以前と以後とでは、変わってきつつあるような気もします。ただの主観ですが。
【安倍元総理…戦争を防ぐためには「抑止力が大切」【福島県郡山市で講演】】FNNプライムオンタイム
きょう(4月17日)福島県郡山市で開かれたセミナーに登場した安倍晋三元総理。
「安倍政権が目指したものと今後の日本」をテーマに持論を展開した。
安全保障政策については、ロシアによるクリミア侵攻を踏まえ、戦争を防ぐためには「抑止力が大切」と強調した。
安倍元総理「大切なのは抑止力です。抑止力は何かというのは戦争をするための力ではありません。戦争を止めるための力、これが抑止力。相手が『日本を攻めよう』『やっぱりやめておこう』と思わせる力」
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。
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■核兵器共有は無理■
現実問題として、外国が日本を攻撃したとして、日本単独の軍事力ではロシア連邦や中華人民共和国の軍事力と比較すれば、充分の報復は期待できないです。日米安全保障条約という軍事同盟があるから、日本の周辺国は攻め込んでこないだけで。もし本当に安倍晋三元総理を批判したいのならば、日本は核武装すべきだという結論になってしまうのですが。お花畑平和論の人たちには、その選択肢が最初からないですからね。
永世中立国のスイスが、徴兵制を敷いての国民皆兵で、重武装主義をとっているわけですから。アメリカの核の傘の下から独立して、自主独立路線を目指すのであれば、たぶん軍事費はGDP比3%でも足りないでしょうし、核兵器不拡散条約の絡みからも、日本の核武装論はアメリカが許さないでしょう。けっきょく現実的には、安倍晋三元総理が入っているような核兵器共有という形の、ブラフしかないでしょう。
■自国は自分で守る■
核共有をブラフと、保守派の自分が言うのは、別に変な話でもなく。もしロシア連邦や中華人民共和国が日本に本格的に侵攻してきたとして、そうなったときにアメリカが日本のために自国を危険にさらしてまで、核兵器の使用を決断するかといえば。それはほぼないでしょう。よほど確実な勝利が確信できるような状況ならともかく、アメリカ本土に届く大陸間弾道弾を撃ち込まれる危険性を冒してまで、同盟国を守るメリットがあるのか?
ないでしょうね。どんな国だって最終的には、自国の安全保障が最優先ですから。地獄アメリカ本土への攻撃がない状況で、空母打撃群などの通常兵器による攻撃などは、あり得るでしょうけれど。それでも日本は、中国やロシア連邦のミサイル飽和攻撃に対する備えであったり、北海道や沖縄などへの侵攻を想定して、戦車部隊であったり強襲揚陸艦を揃えるなど、最初の一撃を凌いでアメリカ軍の応援が来るまで持ちこたえるための、準備を備えるしかないのですから。
■仮想敵国の実力は?■
しかし今回のウクライナ侵攻によって、軍事大国であるロシア連邦自体が、実は通常兵器に限定しての話ですが、思ったほど強くはないのではないかという疑いは、強まりました。ロシアの海軍時代の力も、揚陸艦やミサイル巡洋艦が沈められている状況ですから。日本に上陸するとしたら、北海道に揚陸部隊と戦車部隊を集中させての侵攻でしょうけれど。その実行能力ははなはだ疑問。空軍力においても、F-35どころかF-15で十分対抗できそうな。
戦闘機も艦艇も旧ソビエト連邦ロシア連邦の技術力に大きく依存している中華人民共和国に関しては、さらにその実力は疑問。仮想敵国を必要以上に舐めるのは危険ではありますが、必要以上に怖がるのもまた同じ。過ぎたるは猶及ばざるが如し。実際にミサイルが撃ち込まれないと分からない部分は多々あるのですが、ミサイル飽和攻撃に対して日本がどこまで対抗できるか。たぶんこの一点に集約されるような。
しかし、政権としては言いづらいことを安倍元総理大臣がその立場から次々と発言するのは、なかなか興味深いですね。ドイツが軍事費を爆上げしたように、ロシア軍の悪逆非道ぶりなどの報道もどんどん増えていき、昭和の時代から平成までほとんど動かなかった日本の輿論が、一気に動き出した感じがありますね。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
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