聖悠紀先生と御厨さと美先生が死去
◉なんてことでしょう。大御所が二人、立て続けに。聖悠紀先生といえば、言うまでもなく『超人ロック』で有名ですが、作画グループでの作品『銀河を継ぐ者』も傑作でした。もちろん、『超人ロック』も中学校の頃にハマり、『ロード・レオン』や『アウター・プラネット』とか、大好きなエピソードでした。スペースオペラと超能力ものが融合した壮大な作品で、後の岡崎つぐお先生の『ジャスティ』など、多くの作品に影響を与えました。不死者の切なさというものを描いた作品としても、影響が大きいんじゃないでしょうかね。『小林さんちのメイドラゴン』みたいな作品にも、影響があるというか。
そして、御厨さと美先生の訃報は、正式な発表ではないのですが、付き合いのある高千穂遙先生のツイートですので、間違いないでしょう。御厨さと美先生といえば、プロが尊敬するプロ、プロが憧れるプロという点では、特別な存在でした。その骨太で壮大な作品内容と、独特の絵柄は真似しようとしても真似できない。フォロワーが生み出せないほど、飛び抜けた存在でしたね。あんがい、大友克洋先生とかのほうが、フォロワーが出るのは、真似できる余地があるんですよね。活動期間は短かったのですが、残された作品は名作揃いで、知るじとぞ知る巨匠。残念です。
ここ数年、昭和から平成と活躍されたベテランの訃報が続き、残念ですが。生老病死は世の常。ちょうど昭和が終わるときも、昭和天皇にお供するかのように、著名人が次々と亡くなりましたが。一世一元の制度というのは、人間中心の時間の感じ方という点で、合ってるのかもしれませんね。自分らの世代の多くは、令和とともに終わるのでしょうね。もうちょっと頑張って、作品を残したいですが。両先生のような傑作は残せなくても、自分なりに納得行く作品を残したいです。
聖悠紀先生と御厨さと美先生のご冥福をお祈りします。合掌