商用核融合炉が2028年稼働
◉プラズマ温度1億度を達成した世界初の民間核融合企業である、Helion Energy社による発表で、Microsoft社が出資するようなんですが。これは……どうですかね? メルトダウンしづらい構造で、安全性が高いとされる第四世代の原子炉である高温ガス炉も、アメリカやイギリスの商用路歌どうの目標が2029年ですから。それより早く核融合炉というのは、ちょっと風呂敷を広げ過ぎな気がします。2050年ぐらいが妥当な時期という意見が、一般的なようですし。
【商用核融合炉が2028年稼働へ。初の顧客はMicrosoft】PC Watch
Helion Energy(Helion)は10日(米国時間)、世界初となる商用核融合炉発電所を2028年までに稼働し、Microsoftが最初の顧客として電力購入に同意したことを発表した。
Helionは、磁場で高温のプラズマを閉じ込め、その中で核融合反応を起こしてエネルギーを発生させる核融合炉を用いた、ゼロカーボン(二酸化炭素排出ゼロ)発電を目指す企業。これまで6機の核融合試作機を製造しており、6機目でプラズマ温度が1億度に到達した世界初の民間核融合企業となった。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、太陽の写真ですが、なんとも存在感と味わいがありますね。
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ただ、ユニークなタイプの核融合炉なのも事実で。中学のときに学んだ「ファラデーの電磁誘導の法則」を利用した、発電方法のようですね。磁石と円盤状にした電線を回転させると、電気が流れるあれですね。通常の核融合は、火力発電や原子力発電と同じで、熱した水分が蒸気になってタービンを回すという、要するに蒸気機関と原理は同じなんですよね。ヤカンの蓋がパカパカするのと同じ。でも、Helion Energy社はこれを核融合炉で反応を連続的に起こさないことで、直接電力を得る方式とのこと。
つまり、旧来の核融合炉よりも、タービンなどの設備が要らなくなるので、コンパクトに設計できるようです。レシプロエンジンとロータリーエンジンの差みたいなもんで、部品が少ないのは、それだけ故障も少なくなるわけですし。こうやってぶち上げることで、政府の予算以上に大きな資金も集まるでしょうし、資金があるところに才能も集まるのは必然。Helion Energy社も、そこが狙いでしょうから。自分が生きているうちに、核融合原子炉が商用運転できたら、もちろん嬉しいです。
エネルギー問題に関しては、もうちょい地味な事例も、今後も紹介していきたいですが、夢は大事。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
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