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大気から水素を生成する技術

◉表題のとおりの話題なんですが、興味深いですね。もちろん現状では、研究室レベルで成功した、という感じなのでしょう。ネイチャーに発表されるというのは、そういうことですから。これで、すぐに乾燥した砂漠での水素供給ができるかは、議論できないでしょうけれども。砂漠は乾燥していますが、意外に大雨が降ったりしますからね。例えばアフリカのナミブ砂漠とか、大量の切が海岸から発生しますから、ああいう場所では水分の補給がうまくいくでしょうし。

【大気から水素を生成する技術が開発される】Newsweek

<豊富な淡水を必要とする従来の技術とは異なり、水がない砂漠でも水素の生成が可能になる>

研究者たちが、電気と大気中の水分だけを使って水素を生成する方法を発見した。

これまで水素の生成には液体の水を使用していたが、9月6日発行の英オンライン学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に発表された論文によれば、新たな「グリーン水素」は大気中の水分を電気分解することで生成する。この方法を使えば辺境地帯や乾燥地帯にも水素燃料を提供することができる可能性がある。論文を執筆した研究者たちは、大気中の湿度がわずか4%の環境下でも、電気分解装置を作動させることができた。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/09/post-99569.php

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、自分が撮影した写真ですけどね。

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■必要なのは水分■

砂漠ってあんがい、夜は気温が下がって、そうなると結露が生まれたり。水素そのものよりも、重要なのは水分なんですよね。自分がガキの頃、そういう砂漠地に海水のパイプラインを施設して、巨大な人口の塩湖を作ってしまって、砂漠化を止めるというアイデアが有りましたね。多分それをやっても、水分が蒸発して塩分濃度が上がって、普通の魚が住めない、死海のような海になってしまうでしょうけれど。そういう意味では海水の淡水化技術のほうが、人類のためには重要なんでしょうね。

地球温暖化で、砂漠化が進んでいます。ただこれも、かつての地球はシベリアの永久凍土が、キンポウゲ咲き乱れる平原だったりしますからね。地球の歴史から見たら、全球凍結するような寒冷化の時代もあれば、温暖化の時代もあったわけで。氷河期でも温暖化と寒冷化を繰り返し、それが数万年単位だったり。温暖化したら反動で、寒冷化するでしょうけれども、それは何万年、何十万年、何百万年のスパンで語ることですからね。そういう部分で、グレタ女史などの環境活動家の言説には、疑問です。

■砂漠緑化はロマン■

個人的には砂漠緑化の技術って、興味がありますので、そっちに脱線しますが。砂漠にゴミを捨てることで、緑化に成功した事例とか、聞きますしね。鳥取砂丘などの研究で、植物の根に最低限の水分を与える点滴農法であったり、紙オムツなどに使用される水分凝固剤を砂漠の砂に混ぜ、保水力を高めたりとか、あるいは愛媛大学のクラゲの体を使っての保水剤とか、聞いてるだけでワクワクしますしね。これは、ビーバーがダムを作ることで、広大な草原が森林になるという話とかとも、同じなんですけどね。

ただ面白いのは、例えば草原とかに木が増えてくると、アフリカゾウがこれを押し倒して葉っぱを食べ、適当に間引いて草原を維持するんだそうで。動物はそうやって、自分が生きやすい環境を維持する。それができないと、寒冷地に適応したマンモスのように、滅びていくのでしょう。人類は環境を変えられる生物だと言われますが。これも欧米的な思い上がりの考えであり、しょせん人類は地球の営みには無力。スーパープルームによって約7300年前の鬼界カルデラの大噴火が起きれば、全滅はせんでも東アジアの文明は大打撃を受けるでしょうし。そんなもんでしょう。

■エネルギーは国のもとい

エネルギー問題は頭が痛い問題で、安易に「たかが電気」とはいえないのは、医療にしろ冷暖房にしろ、人の死に直結してるからなんですよね。そしてそれは、病人や貧乏人という弱者に、直撃します。朝日新聞の編集委員だか論説委員だかが、都市のインフラに背乗りしてるだけなのに、自分はエコな生活をしてるつもりでバカを晒してる姿とか、本当に滑稽だと思います。今さら江戸時代には戻れません。戻ったら、暖房用に木が切り倒され、あっという間に日本中ハゲ山になり、植林は追いつきません。

そもそも日本が、総力戦研究所の事前シュミレーションで、日米開戦したら緒戦は奇襲で優位に立てても国力の差でジリ貧、最後はソビエト連邦も参戦してきて必敗と、恐ろしく精確な予想を出したのに開戦に踏み切ったのは、石油禁輸によるエネルギー問題。田中角栄失脚も、エネルギー問題と噂されていますが、真偽不明。いずれにしろ、食料と同じぐらい、エンルギー大事。このnoteでは、あまりイイネはもらえませんが、それでもこういうエネルギー関連の話題を、ちょいちょい取り上げていく理由です。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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喜多野土竜
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