大気から水素を生成する技術
◉表題のとおりの話題なんですが、興味深いですね。もちろん現状では、研究室レベルで成功した、という感じなのでしょう。ネイチャーに発表されるというのは、そういうことですから。これで、すぐに乾燥した砂漠での水素供給ができるかは、議論できないでしょうけれども。砂漠は乾燥していますが、意外に大雨が降ったりしますからね。例えばアフリカのナミブ砂漠とか、大量の切が海岸から発生しますから、ああいう場所では水分の補給がうまくいくでしょうし。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、自分が撮影した写真ですけどね。
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■必要なのは水分■
砂漠ってあんがい、夜は気温が下がって、そうなると結露が生まれたり。水素そのものよりも、重要なのは水分なんですよね。自分がガキの頃、そういう砂漠地に海水のパイプラインを施設して、巨大な人口の塩湖を作ってしまって、砂漠化を止めるというアイデアが有りましたね。多分それをやっても、水分が蒸発して塩分濃度が上がって、普通の魚が住めない、死海のような海になってしまうでしょうけれど。そういう意味では海水の淡水化技術のほうが、人類のためには重要なんでしょうね。
地球温暖化で、砂漠化が進んでいます。ただこれも、かつての地球はシベリアの永久凍土が、キンポウゲ咲き乱れる平原だったりしますからね。地球の歴史から見たら、全球凍結するような寒冷化の時代もあれば、温暖化の時代もあったわけで。氷河期でも温暖化と寒冷化を繰り返し、それが数万年単位だったり。温暖化したら反動で、寒冷化するでしょうけれども、それは何万年、何十万年、何百万年のスパンで語ることですからね。そういう部分で、グレタ女史などの環境活動家の言説には、疑問です。
■砂漠緑化はロマン■
個人的には砂漠緑化の技術って、興味がありますので、そっちに脱線しますが。砂漠にゴミを捨てることで、緑化に成功した事例とか、聞きますしね。鳥取砂丘などの研究で、植物の根に最低限の水分を与える点滴農法であったり、紙オムツなどに使用される水分凝固剤を砂漠の砂に混ぜ、保水力を高めたりとか、あるいは愛媛大学のクラゲの体を使っての保水剤とか、聞いてるだけでワクワクしますしね。これは、ビーバーがダムを作ることで、広大な草原が森林になるという話とかとも、同じなんですけどね。
ただ面白いのは、例えば草原とかに木が増えてくると、アフリカゾウがこれを押し倒して葉っぱを食べ、適当に間引いて草原を維持するんだそうで。動物はそうやって、自分が生きやすい環境を維持する。それができないと、寒冷地に適応したマンモスのように、滅びていくのでしょう。人類は環境を変えられる生物だと言われますが。これも欧米的な思い上がりの考えであり、しょせん人類は地球の営みには無力。スーパープルームによって約7300年前の鬼界カルデラの大噴火が起きれば、全滅はせんでも東アジアの文明は大打撃を受けるでしょうし。そんなもんでしょう。
■エネルギーは国の基■
エネルギー問題は頭が痛い問題で、安易に「たかが電気」とはいえないのは、医療にしろ冷暖房にしろ、人の死に直結してるからなんですよね。そしてそれは、病人や貧乏人という弱者に、直撃します。朝日新聞の編集委員だか論説委員だかが、都市のインフラに背乗りしてるだけなのに、自分はエコな生活をしてるつもりでバカを晒してる姿とか、本当に滑稽だと思います。今さら江戸時代には戻れません。戻ったら、暖房用に木が切り倒され、あっという間に日本中ハゲ山になり、植林は追いつきません。
そもそも日本が、総力戦研究所の事前シュミレーションで、日米開戦したら緒戦は奇襲で優位に立てても国力の差でジリ貧、最後はソビエト連邦も参戦してきて必敗と、恐ろしく精確な予想を出したのに開戦に踏み切ったのは、石油禁輸によるエネルギー問題。田中角栄失脚も、エネルギー問題と噂されていますが、真偽不明。いずれにしろ、食料と同じぐらい、エンルギー大事。このnoteでは、あまりイイネはもらえませんが、それでもこういうエネルギー関連の話題を、ちょいちょい取り上げていく理由です。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ