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セブンイレブン苦戦の中間決算

◉コンビニエンスストア大手三社の、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートの中間連結決算が、ローソンとファミマが増益しているのに、セブンイレブンが苦戦ということで、ネット上で話題になっていました。自分自身も、最近のセブンイレブンには、やや危ういものを感じてはいたのですが……。

【ローソン、ファミマが増益 セブン苦戦で明暗―8月中間決算】時事通信社

 コンビニエンスストア大手3社の2024年8月中間連結決算は、ローソン(東京)とファミリーマート(同)が増益を確保した。両社は物価高に苦しむ消費者に向けたプライベートブランド(PB)商品の増量キャンペーンなどが奏功した。一方、最大手のセブン&アイ・ホールディングスは割高なイメージが客離れを招いて大幅減益と、明暗が分かれた。

 11日に発表したローソンは、売上高に当たる営業収益と利益がいずれも中間決算として過去最高を更新した。販促効果や宅配サービスの強化で、客数と客単価がともに伸びた。ファミマはPBの衣料品や食品が売れたほか、中国事業の再編に伴う特別利益を計上し、純利益は前年同期の約2倍に膨らんだ。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2024101101131&g=eco

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。


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■利益優先の弊害?■

詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。ネットで多いのが、こちらのような、ユーザー無視の上げ底商品とか、見た目は普通なのに実際に購入すると羊頭狗肉な内容に、かなりの批判がありました。自分も、季節ごとに変わるメニューがぐっと減ってしまって、定番メニューしかないことが多くなり、昔好きだったメニューが今年はないなということも、すっかり多くなりました。昔は、ファミリーマートやローソンに比較して、弁当のヘルシーさと美味しさは、頭一つ抜けていたんですけどね。ファミマやローソンは、揚げ物や肉を炒めた系が多く、脂肪分が多かったんですよね、昔は。

【悲報】ローソン、ファミマが増益なのにセブンイレブンさんだけ業績が落ち込む 今までの度重なる詐欺行為が原因か

「上げ底やパッケージで騙してるから」「客を馬鹿にしてる」などの声が寄せられた。

セブンさん、これが結果です。
#セブンイレブン #セブン苦戦

https://x.com/bakusai_com/status/1845245840992108691

また、セブンイレブンの蕎麦や素麺は、明らかに一枚上の美味さだったんですが。容器が一体型になり、蕎麦ツユを入れる容器部分(蕎麦猪口)が、独立した容器ではなくなって、食べにくいことおびただしいんですよね。なるほど、蕎麦猪口を一体化できれば確かに、生産コストは下がりますが、それはセブンイレブンの自分都合であって顧客のことを考えていないんですよね。併せて、ほぐし水もなくなり。ほぐし水がなくても、充分に柔らかい麺は、悪くはないのですが、それでも面が絡む部分は常にあり。それでコストはカットでき、利益は上がるでしょうけれども。客の心も離れるんじゃないですかね?

■真の原因は海外?■

どうにも、セブンイレブンの経営陣の中に、バカなコンサルの話を鵜呑みにするタイプの人間が、いるようで。目先のムダを削っても、それが顧客の評価につながっていた可能性は、充分にあるわけで。また、業界大手でブランドイメージも良かったセブンイレブンは、加盟店に対しても、また商品を卸す会社に対しても、高圧的という噂もあります。真偽はわかりませんが、そういう批判が、SNS上では度々繰り返されています。ただ、話はそう単純ではなく。セブンイレブンの苦戦は、そういう問題の積み重ねではなく、別の要因だという指摘が……。

上げ底の印象が悪いのは確かにわかるが、セブンイレブンの大幅減益は海外店舗が原因なので憶測でそれらを結びつける投稿には気をつけた方が良い

中本のカップ麺の容量が少なくなったら暴れ散らかしてしまうかもしれん

https://togetter.com/li/2449309

減益は、海外店舗が原因だという指摘です。

海外のコンビニエンスストア――特にアメリカは、ガソリンスタンドと併設のことが多く。車社会のアメリカでは、車でスーパーマーケットに乗り付けて、1週間分の食料を買い込んだり、みたいなライフスタイルの地域が多く。コンビニエンスストアも、そういう感じで車で乗り付けた人が、洗車とか給油の合間に、購入するという合理的な面も。ところが石油価格の公党で、車の使用頻度が下がると、必然的にガソリンもコンビニの売り上げも、落ちると。なるほど、そういうカラクリなんですね。

■今回の件を奇貨に■

さて、思わぬオチが付きましたが。でも、セブンイレブンの経営陣は、ネットのいい加減な情報に踊らされた愚かな大衆、で終わらして良いんですかね? こういう不満は、中にはアンチ・セブンイレブン的な人の極端な意見はありますが、でも大衆の本音もかなり、含んでいると思うんですよね。それを奇貨として、本当に目先の利益を追うような、アホな経営コンサルの言葉通りの運営で良いのか、考え直すチャンスにも思うんですよね。自分が子供の頃、マクドナルドはオシャレな都会の文化、アメリカの文化だったんですが。安売り構成でブランド力がすっかり落ち、安売りのお手軽軽食に落ちぶれ地メージです。

このままだとセブンイレブンは、同じ道を辿りそうに思うのです。コンビニに高級感なんか要らない、というのも経営哲学ですが。本当に、それで良いんですか? 欧米型のコンビニではなく、日本の都市型のコンビニを目指したからこそ、現在のコンビニ文化があるのに。豊富でヘルシーなメニュー、特に和食の弁当や惣菜には、セブンイレブンは他を圧倒していたのに。今は、蕎麦や素麺、パスタ系ではファミマやローソン二、負け始めていませんかね? 定番メニューを並べれば、そのほうが効率は良くても。ブランドイメージという、数値化できない、でも大事なものを大切にするのが、経営陣の責務では? 数字だけ見てれば良いのなら、AIに任せればいいかと。


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