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今年顕在化するだろう見えない病
コロナで右往左往しながらライフワークが大きく変わった2020年も終わり先の見えないコロナ禍のまま2021年が始まった。
そんな2021年顕在化するであろう病があることをご存知だろうか。
それは「うつ病(精神疾患)」だ。
元々と感じる人もいるかもしれないが、最近休職をする人が明らかに増加している。働き方の変化に伴い発生している事象とその理由を考察してみた。
密かに増えている
2020年後半からぽつぽつ「休職しています」という声を聞く様になってきた。自分の周りに多いだけなのかとも思っていたのだが人材業界の人に聞いたところやはり増えている様だ。
特徴は社内でのやりとりが多い職種の人でとりわけ顕著なのは「人事」だ。
ちなみに2020年教職の休職率は過去最高を記録している。
人事の業務に注目してなぜ増加傾向なのかを考察してみる
リモートワークによる変化
1年前と比べ大きく変わったことといえば「リモートワーク」が大多数の企業で導入されたことだろう。完全にリモート化された会社だけではないが少なくとも多くの会社で2-3日出社程度になった。
「サボる人が増える」とか「仕事ができないんじゃないか?」など言われていたが社会は何となく問題は起きず回っている。
このリモート化で大きく変わった事は働く場所ではない。一番大きく変わったのは「コミュニケーション」だ。
具体的にいうと“社内”コミュニケーションが文章化が急速に進んだ。
挨拶が「おはようございます」になり、仕事の進捗確認が「これ進んでる?」になったのだ。
人事とリモートワーク
ここからは人事の仕事と照らし合わせながら、リモートワークが理由で休職が増える理由を考察していく。
人事の仕事は「採用 労務 制度」がある。どの業務も経営に直結する内容なので必然的に経営層との接点が多いポジションだ。かなりコミュニケーションに気を遣うポジションだと感じる。
そしてこの仕事内容と文章コミュニケーションが組み合わさることで、鬱になってしまう人が増えているのではないだろうか。
経営層とのかなり際どいコミュニケーションは実質綱渡りみたいなものだったのかもしれない。
従来のオフラインコミュニケーションは、表情・会話のタイミングなどの伝えたい情報以外の情報があった。それが急に一方的かつ、フォローができない”伝えたいことだけ伝わる”文章コミュニケーションへと変わってしまったため、冷たい、助けがない、と感じる機会が増えたのではないだろうか。
実際私自身も文章でのコミュニケーションで失敗したことがある。誰もが自分が考えている以上に文章でのコミュニケーションは断定や強い口調になってしまっていることを自覚するべきだ。
これからのリモートワーク
文章だけだと「おはようございます」はおはようございます以上の意味を持たない。それが”辛そうな”おはようなのか、”嬉しそうな”おはようなのか知ることは出来ないのだ。
このnoteを書こうと思った理由は経営層にもっとそのことを知って欲しいと思ったからだ。そもそも経営は従業員の気持ちや状況に気が付きにくい立ち位置にいるのである。
もちろんそれを解消しようと努力はしているのだろう。実際結果も出ているかもしれない。ただ、コロナで急激に体制を変えた歪みはどこかで生まれているだろう。
みなさんの大切な仲間が一緒に働けなくならないために下記の内容を注意してもらいたい。
・文章は思ったことをそのまま記載しない
・文章以外の接点も積極的に作る
・前よりも気持ちは理解しにいと認識する
たったこれだけで良いので明日の仕事からちょっとだけ配慮をしてもらえないだろうか。
緊急事態宣言も2回目、急速に改善する可能性は限りなく低い環境の中で仕事の仕方はよりリモート中心に変化していくだろう。
少しの気遣いで助かる人がいることを知って欲しいと思う。
追伸:話を聞くだけならできるのでもし悩んでいる人がいればTwitterでDMもらえたら相談にのらせていただきます。
筆者
PortRay株式会社 CEO 鹿野翔太
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