【転職の教科書(前奏曲)】~転職前キャリアにアドバイスしてみた~ #転職
6月で現職を辞めることになったので退職(前)エントリです。
所々、自分のエージェントへの経験から得た知見を過去の自分へアドバイスとして入れています。
初めての転職をお考えの方に見て頂きたいと思っています。
私のプロフィールです。
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1991年生まれ 28歳
1社目:光通信(営業)3年
2社目:リクルートキャリア(営業)3年
新規/既存/無形/有形/法人の営業経験があります。
知識がある領域は、リラクゼーション/エステ/携帯電話/IT(SI)/Web/Blockchainです。
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目次
【プレリュード】
1:はじめての退職
2:転職活動開始
3:最初のアクション
4:キャリアアドバイザーと対面
5:応募開始
6:面接
(コンチェルトへ続く)
プレリュード→コンチェルト→フィナーレの三部作です。
1:はじめての退職
前職はかなり衝動的にやめた。
きっかけは、「もうこれ以上この上司の下で働くのが嫌だ」と思った事だ。
あいつは自分の保身しか考えてない。
(個人名)許さん!〇す!
1週間時間をあけてかんが...
その日に退職届を作成を作り退職交渉をした。
勿論、内定など無い。
別の上司に引き止めをされた。
昇格させるとも言われた。
部署も変えると言われた。
ただもう辞めると決めた。
条件は関係ない。
辞めるのだ。
幸いにも“何故か”有給が1ヶ月分以上残っていた。
この時間を転職に当てよう。
やりたい事はない。
「条件は今よりいい会社、以上。」
《エージェントからのアドバイス!》
★衝動的に辞めない★
いい事ないです。会社との関係性も悪くなる可能性もあります。なんの準備も出来ていないと思うので下記に記載した二つ(時間/お金)もない状態での転職になります。
★時間をしっかりと作る★
面接の調整や自分の事を振り返るためには必要不可欠です。また、選考結果が届かない(凄まじい滞留をする)ケースも往々にして起こりえうるので、それも時間が無いと焦る要因になります。
転職における最大の成功要因は「余裕」です。
★お金の面も意識する★
会社都合であれば最短7日で失業保険が受け取れます。基本は自己都合での退職になると思うので3ヶ月は受け取れません。つまり貯金かお金を受け取れる環境が無いと詰みます。
★退職届★
退職の書面には「退職届」と「退職願い」があります。法的に強いのは退職届でこれは提出したタイミングから2週間後であれば退職が可能です。(内容証明で送れば絶対に退職できます。関係性は保証できないのでお勧めは全くできません。いわゆる最終手段です。)退職願いはあくまで”願い”なので退職の相談から始まるものだと思ってください。ちなみにどちらでも上司は非常にびっくりします。
2:転職活動開始
さて転職を始めようと思ったが、転職活動って何すればいいんだ?
全然分からん。
上司が嫌で辞めた。
だからやりたい事なんてない。
まずは何となく「DODA(旧)」に登録して求人を眺める事にした。
「同じ求人ばっかり出てくるやん!」
〇〇ナビ全然だめやん!!!
行ってみたい企業は全くない。
不動産営業/新規営業ばかり。
今と同じ様な仕事はあまりしたくない。
これだけで1週間何もせず過ぎた。
《エージェントからのアドバイス!》
★明確にやりたいことはない★
割とこういう人は(特に若年層に)多いと思います。それ自体は問題ではないですが、自分が大切にしたい事はなにか?というのは考えた方がいいですね。それをベースに企業の軸を考えて行きましょう。崇高な内容でなくとも「兎に角稼ぎたい」「ありがとうと言われたい」とかその程度で大丈夫です!
★登録サービスを一つに絞らない★
サービスの特徴を踏まえて複数サービスを活用した方がより良い結果に結びつきます。
求人サイト 企業HP エージェント 知り合い など
特に始めての転職はわからない事だらけなのでエージェントに話を聞くのはありだと思います。
★求人サイトには色がある★
例えば、全体的に網羅されているリクナビNEXT、dodaや女性に強い@type、エンジニアに強いGreenなど様々。また、大手の求人サイトは“部門毎”に採用ページを出したりできるので重複が非常に邪魔くさい。特に営業は不動産や建築営業で埋め尽くされる経験をした人も多いはず。
因みに一番好きなのはen、wantedlyは使い方を気をつけた方がいいです。
★一人で考えても始まらない!★
余裕が大事と先程言いましたが何もしない事は時間の浪費です。動き方が分からなければ自分でアクションを起こしましょう。
3:最初のアクション
ボケーと悩んでいた。
時間を浪費していることが非常に気になる。
つまるところただただ焦っていた。
不安だけが募る。
とりあえず何かしなくては!
求人サイトにメッセージがきてるな。
まあ企業の話聞いて見るか。
3人と接点を取ることにしよう。
一人目はリクルートのオファーをくれた人。
二人目はリクルートのオファーをくれた人。
三人目は忘れた。
キャリアコンサルタントと書いてあるし、実績もしっかり出てるみたいだから大丈夫やろ。
これなんて特別オファーって書いてあるし!
意図せず全て人材エージェントに対してだけコンタクトを取っていた。
連絡を取ってから最初のアクションは全て統一しておく。
今までの営業経験からで得意なところを任せた方が結果を残してくれるだろうと思ったからだ。
全てのキャリアアドバイザーに「どの領域が強いですか?」と確認した。
A社はリクルート出身の人で回答は「リクルート」B社は人材系、C社はMRだった。
前職の先輩がMRになって給与も環境も良くなったと聞いていた。
正直、MRが第一志望でも良い。
C社だけ最初から会うのではなく電話で対応された。(訪問営業のみしていたこともあり)何故対面で対応しないのか...C社は使わないでおこう。
そう思った。
MRは結局1社も受けなかった。
≪エージェントからのアドバイス!≫
★求人サイトに届くオファーには注意!★
求人サイトに登録すると様々な連絡が届きます。送り主には2種類います。「企業」「人材紹介会社」です。
なぜなら、「○○会社のヘッドハンターです。」という、うたい文句はそのエージェントが求人票を持っているだけで、書類選考通過が約束されているわけでもなく、その企業との関係性が良いとも限らないからです。例えば、リクルートのヘッドハンターです。と書かれていても「リクルートの求人票扱ってますよ」位の認識にとどめておくとよいでしょう。
★プラチナオファー/特別オファーについて★
企業から来ているオファーは多少選考通過率が高いです。人材系の企業から来ているものは全く意味がありません。全く意味がありません。
4:キャリアアドバイザーと対面
実際にA社のキャリアアドバイザーに会った。
なんか少し自分の事を聞かれた。
前職でリクルートは競合としてよく戦って来た。
「Airレジセコイ」と何度も感じてきた事、リクルートの営業が顧客から評価が高かった事。を思い出す。
彼女はリクルートの出身との事。
中の事を聞いている中でなぜか「行ってみたいな」と思った。
ふわっとした理由だけ。
決め打ちで「リクルート」だけ受けることにした。
最悪リクルートの名前使えたら今後役立ちそうやし。
よく分からんけど、リクルート出身なら選考通過率高いんだろうな。そう思いリクルート系の求人は彼女から紹介してもらう事を決める。
流石に不安もあったのでB社のキャリアアドバイザーにも会う事にする。すでにA社に会った後だったのでリクルートの紹介は必要ない。
どうしようかと考えたが、結果的に人材系の求人を紹介してもらった。
【エージェントからのアドバイス!】
★キャリアアドバイザーは経歴で選ぶな!★
〇人のアドバイスに乗ってきました!とか〇〇出身です。などの経歴をベースに選択するのは良い選択とは言えません。
今、私がキャリアアドバイザーを探すのであれば「自分の職種と同じ経験(営業なら営業経験がある)を持っている人」「どこかの業界に非常に深い理解を持っている人」を探します。
理由は、業界理解や職種に対する理解が浅い人では有名な企業や転職する人が喜びそうな企業を紹介して終わりだからです。
★エージェントを求人票紹介してもらう為だけに使うのをやめよう★
エージェントを求人票を紹介させる為だけに使うのは意味がないです。そもそも、それが目的であればご自身で企業のHPから応募したほうがよっぽどいいです。なぜならエージェント経由は採用コストが高いので、企業も採用の軸に「コストに見合うか」を加えます。断言しますが、有名な企業を受ける為だけにエージェントを使うのであれば意味がないのでやめましょう。ならどんな使い方をするのか、それは「キャリアの整理」です。自分の志向の整理、第三者から見てどこが強味になりえるか、客観的に見た自分の市場価値など自分のキャリアについて確認するために使いましょう。
★1社だけに固執するのはやめよう★
選考を進めていく中で「企業じゃなければだめだ!」と思う機会もあるでしょう。しかし、1社だけに固執することは注意が必要です。仮にその企業に採用されなかった場合どうするのでしょうか?おそらくそれ以降お見送りが続くことになるでしょう。それはあなたのやる気が圧倒的に損なわれるからに他なりません。
5:応募開始
アドバイザーに教えてもらった求人で興味を持ったところには応募した。
・リクルートキャリア
・リクルートライフスタイル
・リクルート住まいカンパニー
・ネオキャリア
・なんかよくわからんSESの会社
こんな感じだ。
はじめてのことが多すぎてよくわからない。
予定がどんどん組まれていく。
兎に角よくわからない状態で面接に行ったのだ。
面接対策してくれると思っていたがそれもなかった。取り敢えずリクルートはSPIがあるらしい。
新卒以来だから不安だ。
「アプリで勉強したら大丈夫ですよ」
そう言われて速攻でアプリをインストールした。
対策してなんとかなるテストやる必要あるのか?
因みにリクルートはSPIの結果が共有される会社とされない会社があるらしい。
B社の人にリクルートを受けると言ったら、絶対受かるのでうちから受けてほしいと言われた。
(今考えるとドン引き)
自慢だが書類は1社も落ちなかった。
これも自分の実力やな。
そう思った。
(光出身+営業を受けたので、錯覚資産うまく使えただけです。)
【エージェントからのアドバイス!】
★応募数はある程度にしたほうがいい★
初めての転職で数社だけ受けることはお勧めしないです。なぜならうまくいく人はすぐ決まる市況感ではあるものの、一方で苦戦する人も少なくないからです。また、逆に大量に受けることもおすすめしません。
エージェントによっては大量応募を推奨してくる人もいますが、入社するのは1社なので意味がないというより日程調整がすさまじいストレスになります。めちゃくちゃ日程のプッシュ来ますよ。ほんとに。
適切なのは5社程度の面接が組めている状態でしょうか。併せて選考のスピードも調整していく必要があります。例えばA社で内定が出た場合、約1週間で回答をすることになります。本当はB社に行きたかったとしてもB社の結果が出る前に回答しなければならない場面が出てくることは少なくありません。
最終選考の日程は近い日程にしましょう。エージェントを利用している場合、他社の状況もわかっているので回答期日の調整をしてくる人は少なくありません。本当に気を付けてください。人生変わります。
★紹介された企業はしっかりと調べたほうがいい★
自分がB社に紹介された企業は今考えるととても意図をくみ取った紹介とは感じないのですが、当時は面白そうな会社を紹介してもらったなぁと思っていました。業界知識もない場合正直、鴨がネギをしょってきた状態ですので、紹介された企業は徹底的に調べましょう。
ちなみにSESの企業を自分は人材営業として紹介されています。今同じ紹介をされたら正直怒ります。そのくらいズレた紹介をされても初めての転職では気が付かないものです。
6:面接
意欲の高い企業から受けていく事にした。
つまりリクルートだ。
リクルートライフスタイルは経験が完全に一致している。これは落ちる要素ないやろ。
あとはリクルートキャリア行きたいからこの2社から同時に受けた。
正直、リクルート住まいカンパニー・ネオキャリアはあまり行く気がない。一応滑り止めで受けていこう。
もう一社紹介してもらった会社は後回しでいいや。※結果的にSESの会社は受ける前に転職活動を終了しました。
最初に結果が出たのはリクルートキャリアだ。全く聞いていた話と面接内容違うじゃねーか。これは落ちたやろな。
落ちた。
悔しいので別ポジションで受けてやる。
次はライフスタイルだ。
大体やっていた仕事内容を答えただけ。
当たり前だが通過した。
住まいは1次でお見送り、まあ意欲も高くないしいいか。ネオキャリアも1次でお見送り、面接で第一希望はリクルートと言ったから当然かな。
別ポジションで受けたキャリアは通過した。前回の面接で失敗した事を修正して内容考えたから当たり前だ。
奇しくも第1希望のリクルートキャリアとリクルートライフスタイルだけが最終選考まで進んだ。
ライフスタイルの最終選考は12月中旬、1週間後にキャリアの最終面接が入っているという状況だ。
この時、「ライフスタイルかキャリアどっちに入ったらいいのだろうか・・・。ライフスタイルから内定もらったらキャリアの結果出るまで待ってくれるのか?」と思っていた。
結果は、絶対受かると思っていたライフスタイルがお見送りになった。
残りはリクルートキャリアだけになり内定がない状態での正月は不安しかなかった。
正月明け「内定」の連絡が来た。
とても安心した。
その電話で入社の意思決定を。
そしてリクルートキャリアで活躍する姿を夢見て入社した。(協奏曲に続く!)
【エージェントからのアドバイス!】
★受ける順番は意識しよう★
最初の最初から一番意欲の高いところから受けることはあまりお勧めできません。言い方良くないですが練習しましょう・・・。落ちたら取返しつかないですよ・・・
★内定が出る前から悩む必要はない★
割とあるあるなのですが、もらってもいない内定で悩むのはやめましょう。自分の場合、結果的にライフスタイル落ちてますし考えるだけ無駄です。気にするのであれば内定をもらえてから悩むようにしましょう。気になるのであれば面接日や条件面談を組みタイミングを揃えましょう。
★面接で志望順位に言及するのはNG★
適当に意欲高いと言っておいたほうがいいです。順位を聞かれた場合、受けている企業で魅力に感じているところを話しましょう。
例)A社は○○がいいと思っています。御社は△△がいいと思っています。
正直に伝えないほうがいいこともあります。(ソースは自分)というか相手は良い気がしないでしょうから心象を害する可能性が高いです。伝え方は考えましょう。
★エージェントには志望順位を伝えよう★
これ、企業に伝わりそうだから嫌だなと思う方多いと思います。ですが全く意味がなく逆に意欲としっかりと伝えておいたほうがスムーズに進みます。ちなみに条件を交渉したい場合、志望順位と共に希望年収も伝えておきましょう。全うな理由があれば交渉可能です。たまにノーロジックで交渉してくる方もいますが、日本では通りません。(私は好きな考え方ではないですが)ロジックを立てて交渉しましょう。
交渉しやすい内容としては、他社の提示年収・現職の年収あたりが多いです。状況に応じて交渉をしましょう。はっきり言って交渉しない人が多すぎると感じています。
★内定の回答期限について★
俗にいう「内定」とは(基本的に)「始期付解約権留保付労働契約」のことを指します。つまり労働契約なのです。が、始期付解約権留保付ってなんだ?と思った事でしょう。簡単にいうと「期間内は契約の取り下げが出来ない」という事です。回答期限が設定されるのはこれが理由です。逆に言えばこの期間を過ぎてしまうと内定の取り下げが可能です。正当な事由がなくこの期間内に内定を取り下げる判断がなされた場合、内定取り消しではなく「解雇」扱いとされます。※専門家ではないのであしからず