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USCPAは意味があるのか。

昨今、USCPAの知名度が日本でも爆上がりしてきたので検索する人も多いと思います。
しかし「やめとけ」「意味ない」「役に立たない」などと、そんな出鼻をくじく検索候補たちが散見されます。
まあ中身を見ると、「意味ないと言われているのはなぜか」みたいなUSCPA関係者によるバチバチのポジショントークだったりするので、本当の「アンチ・USCPA」がどれほど生息しているのか不明ですが。(今の自分もそうだった)

それ系の記事の中身

だいたいそういう記事は「デメリットもあるけどメリットの方が大きいです!入校しましょう!!」という内容がほどんどですが、どんな病気も治せる薬がないように、万人にとって価値がある資格などないのです。
重要なのはUSCPAという資格が誰に・どの程度・どのような意味があるのかでしょうか。

結論

USCPAはアメリカの権威ある国家資格なので世界的にかなり価値(修士並)があるというのは周知の事実。
しかしジャパンの士業のような超絶難関資格ではないので、目的によってはお勧めできないのも確かです。
お勧めのケースとしては20代前半でのキャリアチェンジ。転職市場においては若さはとてもポイント高い。
あとは中堅のビジネスマンで、自らの強みを増やしたいという人。実務経験が長い人はこれまでの経験とUSCPAの体系だった知識をうまく生かせると思います。
一方で、「35歳、USCPAになり完全にキャリアチェンジして人生を変えたい」みたいなのは危険な匂いがする。今までの経験を無に帰すのは勿体無い。

若手のキャリアチェンジ

25歳以下の方でグローバルに働きたい、専門性を高めたい、いつか大企業に転職したい、みたいな人にはバッチリ効果あります。
若者でUSCPAに合格していればかなりの確率でBIG4でチャンスを得られるので、理想のキャリアを歩む入り口になるからです。

BIG4(特に監査法人や税理士法人)では就職浪人が割と当たり前だったりするので、入社が難関という感じではないんですよね。
そして日本の会計士・税理士の方はそこまで英語が強くない傾向もあるので、英語力という観点でも差別化ができます。

コストパフォーマンスの観点

あまり好きな言葉ではありませせんが、やはりとんでもなく費用がかさむのがUSCPA。ちょっとお金の話もします。

正直、今のBIG4での給料はそこまで良くないです。日本全体の平均と比較すれば高いですが日本の大企業の同世代の方が待遇はいい。
家賃補助などの福利厚生も充実していないので、都内での生活は厳しい。

でも「今現在の給料」よりも重要なのは「将来に渡っていくらの価値を提供するか(Future Cash Flow!)」だと思います。

その観点ではUSCPAおよびBIG4での経験は最高です。
USCPAの評価は言わずもがな、
大卒の人なら世界中の誰もが知っているBIG4。海外駐在のチャンスもあるので、将来的に給与水準が高い国で働くことも夢ではありません。

メンバーシップ型のJTCは短期的には待遇がいいですが、数十年を見据えた時に選択肢が広がるのはどちらでしょうか。

終わりに

若手USCPAは今現在では需要があるし、挑戦する価値は十分あるという話でした。
今回話さなかったが皆さんが懸念していることは「将来性」についてだと思います。特にAI絡みですね。
またいつか話したいと思います。ではまた


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