【お仕事ポートフォリオ】「できる日本語」を使った経験について思いつくままに書いてみる(その2)
仕事から離れて数ヶ月。
どんな授業してたか思い出すシリーズ。
前回はこちら。
「でき日」に出会うまでのことを主に書きました。
今回は初級・初中級の「でき日」の使い方について触れたいと思います。
タイトルにもありますが、思いつくままに私の経験と考えを書いていくので、ツッコミどころは多々あるかとは思いますが、どうかご了承くださいm(_ _)m
1.そもそもどうやって使えばいいのか問題
実は「でき日」のサイトがあって、そこにかなり丁寧に使い方が書かれています。
さっき久々に開いたら、翻訳の言語がかなり増えてて、感動…。
しかし、「でき日」に初めて出会ったときの私はこのサイトの存在に気づかず。
なんてアホだったんだ、私…😂
場面シラバスで教えたことがなく、使い方のイメージがわかないまま 、月日だけが過ぎ去りました。
実際に使ったことがある先生方に出会い、手取り足取りのご指導のおかげで、使えるようになったのでした。
そんな私(私の勤務校)の使い方は、サイトとほぼ同じです😅
が!
仕事復帰に向けてのリハビリを兼ね、ざくっとまとめてみたいと思います。
2.私(の勤務校)の「でき日」使用法
「でき日」は各課に到達目標があり、それが達成できるように構成されています。
今回は初級4課を例にします。
初級4課は地元の紹介ができるようになることが目標。
そのために導入する文型はこれ。
✳地元の位置(私の街は○○です。中国の東です。)
✳日本から地元までの移動手段とかかる時間(東京から北京まで飛行機で○時間です。北京から○○までバスで○時間です。)
✳形容詞(私の街は人が多くて、にぎやかです。)
授業は下記のように進めました。
✳課のタイトルページに描かれた絵について、それが何か言わせる。
✳各課で最終的に理解したり、話したりできるようになって欲しいという会話を聞かせる。(下の写真がスクリプトですが、学生には見せません)
✳当然、まだ理解できていませんが、どんな言葉が聞こえてきたか言わせる。
✳その課の目標を提示(日本語と母語どちらも使って)。
✳中韓英は教科書に翻訳が書いてあります。その他言語はでき日の公式サイトからダウンロードできます。
✳私はパワポで日本語、英語、その他言語の目標をばーんと見せていました。
✳各チャプターに入っていき、文型導入。
絵を見て、どんな会話か自由に言わせる(各チャプターの目標もここで確認)→音声を聞き、会話確認→会話の中にある新しい文型を説明
✳みん日の練習Bのようなドリル練習(教科書に付属の別冊を使用)
✳みん日の練習Cのような会話練習(本冊使用)
✳その日の文型や語彙を使った聴解問題や会話練習(上の写真の右ページ。写真切れててすみません😅)
こんな感じで1つのチャプターが終わります。
1つの課には3つぐらいチャプターがあり、それぞれ目標があります。
全てのチャプターが終わったら、課のまとめに入ります。
✳読解練習→作文
課のテーマに沿った短い文章を読んだ後、それを例にして、自分のことをあてはめて作文にしてもらいます。
✳発表などの活動
作文を発表したり、グループでシェアして質問し合うなどの活動をしたりして、「話せるようになった!」を実感してもらいます。
✳聴解のまとめ
課の1番はじめに聞いた長めの会話をもう一度聞かせて、内容を確認し、「わかるようになった!」と耳からの実感もしてもらうようにしました。
以上が使い方の流れです。
3.使ってみてわかった「でき日」のよさ
それは、学習者にとって上達を実感しやすい教科書だということです。
1冊の教科書の1つの課の中で文法、語彙、読解、聴解、会話、作文、発表…と様々な技能を段階的に身につけていくことができるからです。
1つの課の中で場面が統一されていて、記憶に残りやすい点も上達の実感に繋がっていたと思います。
事実、学生たちは授業でやった活動や教科書の会話を本当によく覚えていました。
クラス内でネタになったり、流行語のようになったりしていることもあったくらいです。
また、場面を絵で見て、音声で会話を聞くスタイルは論理的に考えるのが苦手な学生にも合っていると思いました。
「こういうとき、こう言えばいいんだ!」
という気づきが積み重なっていくのです。
すると、そのうちに
「この場面て、もしかしてあの時のあの言い方が使えるんじゃないかな?」
という応用力が養われていく学生もいました。
このことについては、また別のところで詳しく書かせてください。
印象的な出来事があったので(^^)
✳あとがき✳
またもや長々とここまで読んでいただき、ありがとうございました(^^)
何だか、授業がしたくなってきました…笑
では、また次回!