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【お仕事ポートフォリオ】「できる日本語」を使った経験について思いつくままに書いてみる(その1)
✳日本語教育業界以外のフォロワーの皆様、今回の記事は業界関係者しか分からない超マイナーな記事になるので、スルーしてくださって結構です😅
どうも、育休中日本語教師のもぐもぐです。
こんなシリーズをやろうとして、まだ1回しか書いてませんでした😂
どんな授業やってたか思い出すシリーズ。
今さらですが、2回目やります!
今回は教科書の話。
Twitterをのぞくと、教科書の話題は常に荒れ気味なので、このテーマを選んでかなりドキドキしています…。
あくまでも日本語教育業界の隅の隅にいる教師の経験と所感です。
それと、私は別にアンチ「みん日」ではありません!
その辺り、ご了承くださいm(_ _)m
とても長いので何回かに分けて書いていきます。
では、その1始めます!
1.「できる日本語」に出会うまでの私
養成講座もデビュー後働いた2校の日本語学校とも使用教科書は「みんなの日本語」でした。
(現在は3校目で「でき日」です。)
ゴリゴリの文型シラバス育ち。
文型導入のため、寸劇を考える日々。
これといった例文が降りてこない時は授業準備が本当に苦痛でした。
しかし、そんな生活を何年か続けるうち、「この文型は〇課でしたよね~この語彙は〇課ですよね~」と何も見ずとも言えるくらいまでに「みん日」漬けになっていました。
2.「みん日」への疑問が湧き出したあの頃
日本語教師としてデビューして数年経った頃、こんなことが分かり、もやもやした考えを抱くようになりました。
✳母国で「みん日」を使った学生にとっては、同じ内容の繰り返し。
→これはつまらん!ポテンシャルの高い学生にとってはもったいない!
✳中級に上がれず、留年した学生の中には、みん日3回目の人もいる。
→マンネリの極み。上手になるわけない!モチベーション下がる一方!😱
1校目に働いたのは都市部のマンモス校でした。
疑問を感じても、ペーペーの非常勤講師の私に発言権などあるわけもなく…。
そこで、マンネリ化しないよう、少しでも学生の力が伸びるよう、新たな問題やタスクをあれこれ考え、授業で試すようになりました。
(ただし、学校の方針からは大きく逸脱しない範囲で)
学生の反応は上々。
しかし、彼らの力を確実に伸ばせたのかと言われると疑問と悔しさが残りました。
3.「できる日本語」との出会い
そんな気持ちを払拭すべく、郊外の小~中規模校で専任として働き始めました。
この学校でも、「みん日」を使用しており、残念ながら、1校目と全く同じ状況でした。
しかし、この学校では幸いなことに、
このまま「みん日」を
使い続けてもいいのか?!
という疑問を気軽に口にできる環境がありました。
他の先生方も私と同じ気持ちだとわかり、うれしかったです。
そんな時、
「できる日本語」っていう教科書がいいらしいよ!
という情報をゲット。
早速教科書を入手し、みんなでパラリ。
私達の第一印象は…
つ、使い方がよくわからん!!!😵
でした…。
後々、場面の絵を見て、CDを聞かせて導入していくようだということはわかりました。
しかし、問題山積み。
✳場面シラバスは初めて。具体的にどうやって授業を進めて行けばいいのか?
✳どんな時間割を組めばいいのか?
✳みん日ほど翻訳が充実していない。翻訳がない国の学生もいる。
→初級の新入生ついてこられる??
イメージがなかなかできない。
不安がぬぐえない。
日々の授業やら進路指導に追われていたこともあり、それ以上の情報収集はストップ。
結局、「みん日」から「でき日」に本格的に教科書を変えることは叶わずじまいでした。
留年した学生がほとんどのクラスが1クラスあったため、そのクラスで実験的に使用してみるに留まりました。
復習の一環というイメージで。
私はそのクラスを担当していなかったのですが、記憶の限りではこんな感じの授業だったかと思います。
✳本冊で場面確認しながらCDを聞き、文型を復習。
✳その後、「私の文法ノート」で練習(「みん日」の標準問題集みたいなものです)。
→文法ノートでの練習とフィードバックをメインでやられていたように記憶しています。
こんな感じで、「みん日」から脱却できないまま、現在勤務する学校に移ることになります。
4.ついに「できる日本語」デビュー!
現在勤務する学校は新設校です。
地元に新設校ができると聞き、元々Uターン希望だったため、転職したのでした。
私が赴任した時、既に教科書は「でき日」に決まっていました。
理由は…
✳母国でみん日を使っている学生がほとんどだろうという予想。
→マンネリ打破のため、新しい教科書でやってみよう!
✳場面シラバスで毎度CDを聞きまくるので、聴解力と会話力がかなり身につく。
これを聞いた時、この学校に来てよかったー!と思いました。
ついに、私のモヤモヤを解消できる日がやって来たのです。
「でき日」を実際に使ったことがある先生がいたため、その先生方からレクチャーを受け、授業に臨むことに。
レクチャーを受けた私が感じたことは…
そうやって使えばいいのか!やっとわかった!でも、この教科書は実際に使ったことある人からかなり詳しく使い方聞かないと使えないな!使いこなせるようになるまで大変そう!😂
でした。
こうして、「でき日」の使い方が何となくわかってきたものの、ゴリゴリの文型シラバス育ちの私。
自分が場面シラバスで教えてるところの 想像がなかなかつきません。
おまけに、現在の学校は開校当初からICTでやっていこうという方針だったため、授業のためにパワポを作ってねとのこと。
や、やったことない…!😱
ますますイメージがわかなくなってしまいました。
前勤務先は2校とも、どアナログの授業スタイルだったからです。
パワポで授業したこともあったけど、写真を見せたいときにパワポに写真貼り付けるぐらいの使い方しかやったことありませんでした。
初回の授業まで数日しかない中、他の先生方が作られたパワポを参考にし、何とか授業初日を迎えました。
パワポ見て、学生見て、CDデッキ操作して、パソコンも見て操作して、教科書も見て、板書もして、学生の見回りして…
ICTって大変!!😱
でき日しんどい!!😂
フーフー言いながら、初日が終わりました。
けれど、こんな感じでやればいいのか~という感覚は得られました。
そうして、私の「でき日」ライフが始まったのでした。
✳あとがき✳
長々とお付き合いいただき、ありがとうございましたm(_ _)m
次回は「でき日」を具体的にどう使ったか、使ってみて感じたメリットやデメリットなどについて書こうと思います。
よければご覧下さい🙂