【8/11】外野が嫌
・1900字きっかり
・意見。
・何らかの民事的な問題が発生したときに、責任や謝罪を求めたりしていいのは原告だけであり、「それを見た外野の人間」が被告に対して追い打ちのように私刑を下していいものではないと思っている
・私と同じ価値観の持ち主は少数派かもな
・何の話がしたいかというと、他人の金メダルをかじった市長のニュースの話だ。
・女性の金メダルをオッサンがかじってる画というのは、コロナ禍という背景もあって直感的なイヤさが強い。メダルをかじる前後の会話も読んだけど、かなりイヤさが強い会話だ。わかる。かなりイヤ。
・しかし、それによって実際に傷つくのは後藤選手及びその女子ソフトボール部の方々なのであって、外野の人間が「不快感を覚えました」みたいなコメントをテレビで言う必要もなければ、Twitterで公式マークがついている著名人が口々にお気持ち表明する必要もない。
・ましてや、そのニュースを何度も再発信したり、当人の名前のアナグラム大喜利をして遊んだりする必要もない。
・金メダルを嚙んだ当人は謝罪会見を開かされて、”公”に対する謝罪をさせられていたけど、本当に理屈がわからん。当人が謝るべき相手は後藤選手になのに、それを抜かして全国の無関係の人間に対して謝罪させられてるって、何?
・そこに理屈はなく、ただ感情論があるだけだ。外野の憂さ晴らしのための謝罪会見でしかない。
・まず「外野が被害者より怒る」ってダメじゃんな。一番の被害者は後藤選手なのだから「一番怒ってるのは後藤選手」じゃなくちゃいけないんだよ。
後藤投手はかまれたメダルについて、チームで勝ち取って表彰式で授与されたものだとして、新しいメダルとの交換を辞退する意向を示していたということです。しかし、萩生田文科相が「教育上非常に良くない。人の大切なものを口にいれるなんて」と問題視するなど、各方面からメダルの交換を求める声が高まり、交換が決まったということです。
・当の被害者が「メダルは交換しないでいい」という意向を示していたのに、外野が押しの強さで交換まで漕ぎつけたの、本当に、なんだかなぁという気持ち。
・問題が被害者の手を離れて独り歩きしてるよ
・「メダルが噛まれた映像」を繰り返しニュースで流しているのも、テレビ側が「槍玉」を用意している感があって好ましくない。それって皆が見たくない映像なのだから流さなければいいのに。とは思うが、実際はみんな見たいのだろうな。そしてみんなで義憤を燃やすのだ。
・義憤には娯楽的側面があるという事実が共通認識になってほしい。「娯憤」とか「嗜憤」みたいな造語が広まらないかな。
・後藤選手が沈黙を貫いているのは賢明だと思う。大人だよな。
・アァ~~~~!!
・フォロワー1万越えのツイ垢を持っている後藤選手が急に「球団より糾弾の方がバズっちゃってんじゃん」ってツイートしてくれないかなァ~~~~~!!頼む~~!!
・日本には「糾弾力」という法律よりも強い力があると思う。
・不祥事や醜聞を見つけたら拡散し、自分が液晶画面の向こうにいる「その他大勢」という殴り返されない立場であるのをいいことに、必要以上に糾弾し、私刑を下す。
・気に入らないものがあったら、然るべき手続きを経て制裁を下すべきだと思う。政治に納得がいかないなら選挙にいくべきだし、商品やサービスが不適切だったらネットで晒すのでなく消費者庁に相談すべきだし、何らかの損害を被ったらネットで晒すのでなく訴訟をするべきだ。
・これは小学生の頃からそうだ。クラスメイトに殴られたら、殴り返すのではなく、先生を通して叱って貰うという手続きを踏むのが正しい制裁だ。
・被害を拡散し、野次馬たちから共感を得て私刑で裁こうとするのは、非文化的で、野蛮な行為だ。
・私刑という行為の悪い点は「やりすぎがなく、攻撃対象がどこまでもサンドバッグにされる」という点と、「自分の方が間違っているという可能性を計算に入れられない」という点だ。
・ネットの住民は気に入らないものが視界に入ったら、寄ってたかって燃やすだけ燃やし、またどこかへ飛んでいく。イナゴだ。いまや炎上への最適解は「放置」になりつつある。
・👆読み応えのある記事
・Good…
・インターネット、リアルでは見えない人間の醜い部分ばかり見えるから、本当にやらない方がいい。自戒。
・心に余裕を持ってくれみんな
・芸術でも嗜んで、心に余裕を持ってくれ
・「怒る」「嫌う」という選択肢を捨て、代わりに「興味を失う」「諦める」という選択肢を持ってくれ。スルースキルさえあれば、世の中の無視できるものは全て不快にならないはずなのだ。(そしてそれは、こんなお気持ち表明ブログを書いている私にもそのまま刺さる言葉なのだ…)
・悟りを開いてくれ
・解脱をしてくれ
・この幸運の壺を買ってくれ
・おわり