見出し画像

フリーランスのみち その5

スペシャリストとマルチ(なんでも屋)

前回(その4)で書きましたが、当時の写植屋さんは文字を印字することだけを生業としているところが多かったです。
私は独立前に勤めていた制作事務所では、スペシャリストとしては写植オペレーターでしたが、もともと好きだったデザインやレイアウト、版下作業などを見よう見まねで習得していました。
独立するにあたっては「都心ではないので、写植文字だけでは仕事が取れない。版下制作まで全て出来ないと」と思っていました。

取引先が仲間の取引先を紹介してくれる

地元の印刷屋さんなどのほとんどが社長自ら取引相手になります。社長からみれば私なんかは息子のような小僧(当時20代)です。最初は、なんの実績もない若造に「試しに作ってみて」と渡される原稿は端物(名刺や葉書などの版下)ばかりでした。それも何の指定もされていない殴り書きのようなもの...どれだけのものを作ってくるのか試されているんですね。名刺やハガキ(喪中や挨拶文)など、それぞれ雛形(フォーマット)があり、書体や文字サイズ、組版などは以前の制作事務所で毎日やってきたことです、それでも丁寧に作っては納め作っては納めを繰り返しているうちに仲間の製版屋さんや製本屋さんを紹介してくれるようになりました。
印刷屋さんにしてみれば、写植文字だけでなく版下まで作ってくれるのは手間が省けて好都合だったのでしょうね。

フリーランスのみち その6 につづく

次は
頼まれれば何でも作りました。 です

★ スキ コメント フォロー していただくと励みになって嬉しいです
よろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?