フリーランスのみち その10
苦渋の選択・・・残る者・去る者
1990年代は、我々印刷に携わる者・グラフィック界にとって岐路に立たされた時代。
去る者
私の仕事「写植/版下制作」に例えると、なんとも理不尽な話です。
今まで苦労して習得してきた写植オペレーターとしての技術や版下制作の技術・・・職人といってもいい・・・その技術が不要になる、泣きたい気持ちです。
更に追い討ちをかけるのは、パソコンでのDTPは単価が安くなる(半分以下)。
今までの苦労が水の泡になる。
更にパソコンや専用ソフトを新たに習得しなければならない。
そのうえ単価が安くなる。
当時の私は30代でしたが、同業者は年配の人が多かったせいもあり、大半は辞めていきました。
悲しいことです。
残る者
私自身は以前からパソコンに興味がありましたし、Adobeなどのソフトにも興味がありました。
頑張って習得すれば更に出来ることが増えると前向きでした。
とはいえ、10年以上も苦楽を共にした写植機を廃棄するときは感慨深い気持ちになりました。
フリーランスのみち その11 につづく
次は
カタカナ職業(デザイナー/イラストレーター/フォトグラファー)たちの苦悩。 です
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