ファンとの遭遇、友人との遭遇

コランダ地方ハロウィン交流。
※お相手様の行動を制限するものではありません。

お借りした方
・ルーミィさん
・ガラドさん(ゴロンダさん)
・カンザシさん

お借りした流れ


自分のサイン会に来てくれた方の顔は、ちゃんと覚えている。本当は、きちんと挨拶をするべきと、わかっているんだ。
なのに、せっかく会えたファンの方の前から、すごいスピードで立ち去ってしまった。恥ずかしすぎて。


「ああ、この格好でなければ……」
陰陽師の格好はまだ良いけど、色ちがいのキュウコンモチーフが入っているので、狐耳としっぽがついている。

「この狐耳とかは無くても良いよね」
試着の時にそう言ったら、手持ちのポケモン達が首を横に振ったので、そのままつけてきた。
「まさか、ここでファンの人に会うとは……」
気付かれてしまっただろうか。
「うぱー」
ウパーのサカマキが、僕の服の裾を引っ張った。
「ああ、そうだね。チップ集めたり、しなきゃな」
そう言えばサカマキは、パッと笑顔になる。

ふと、顔を上げると、ルガルガンの覆面を被った人が目に入った。
覆面だったら恥ずかしくないな、いいなぁ。
「今度仮装する時は、覆面とか良いと思わない?」
「うぱ?」
「覆面って、顔を隠しちゃうやつだよ」
サカマキは、やっぱり首を横に振った。

「そんなに駄目なのか……」
思わず呟いてしまう。その時、こちらに近付いてくる足音が耳に入ってきた。リングも震えている。
「海燕先生!」
海燕というのは、僕の苗字。
「うぱー?」
さっき出会ったファンの方だった。後ろに、風船を持ったゴロンダを連れている。着ぐるみのようだ。

着ぐるみ、いいなぁ。やっぱり却下されるかなぁ。

「先程も、お会いしましたよね。すみません、この格好をファンの方に見られるのが、恥ずかしくなってしまって……」
僕は彼女に、素直に謝罪した。今もだいぶ恥ずかしいけど、もうどうしようもない。
彼女は笑って許してくれて、しかも「仮装、素敵です」とフォローまでされてしまった。そんなこと、言わせてしまって申し訳ない。
それからサカマキにと、ポケモンの風船をくれた。

「良かったなぁ、サカマキ……どうもありがとうございます。ルーミィさん」
ルーミィさん、と呼べたのは、サイン会の時お名前を聞いたからだ。
サカマキは、ゆらゆら揺れる風船を嬉しそうに見つめていた。
「ゴロンダさんも、ありがとうございます」
「うぱぁ」
ルーミィさんとゴロンダさんに、モンスターボール型のチョコレートを風船のお礼に手渡して、その場を離れた。

***

「カンザシくん」
狐陰陽師の格好に慣れてきた頃、知り合いを見かけたので声をかけた。
「ユウナギさん、来てたんや」
振り返った彼は、いつもの和装ではなかく、彼には珍しい洋装だった。
そばには、彼のキングドラがいる。サカマキにとっては、とても大きなポケモンだ。興味津々に近付いていく。

「サカマキ達が、参加したいって言うから」
正確に言えば、表情がそう訴えていた。ポケモンの言葉はわからないけど、気持ちは表情や仕草に表れている。

「それに、小説家は座ってることが多いからね。たまには運動もしなきゃ」
そう言ったらカンザシくんは、くすりと笑った。

「ねぇ、カンザシくん。せっかく会えたんだ。バトルオアトリート、どうだろう」
ジムリーダーを務める程、実力のある君とのバトルは、きっと楽しいだろうな。

「おれとユウナギさんなら、水タイプ同士のバトルになるんかな」
「そうだね」
軽い音を立てて、エンペルトのカガミが飛び出した。
「賭けるチップは、そうだなぁ。30で良いかなぁ」


⚠️カンザシさんにバトルを仕掛けました。不都合あれば断っていただいて大丈夫です。

賭けるチップ枚数:30枚
使用ポケモン:カガミ(エンペルト♂)

※チップの枚数や使用ポケモンは変更可能です。

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