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DINKsがいいと思っていたわたしの #想像していなかった未来

こんにちは。
日本の2024年の出生率予想が70万人を切ったことがニュースやSNSで取り沙汰されていますね。

今でこそわたしも夫も日々感じる胎動が愛おしく、前向きに新しい命を迎える準備をしていますが、子供を授かるまではお互い「子供がいない方がいいかもね」ぐらいの気持ちでいました。

なので、まさか自分が今このタイミングで妊娠出産育児をすることになるなんて、想像もしていませんでした。

わたしが子供を望んでいなかった理由は大きく以下の4つです。

DINKs(子無し共働き夫婦)がいいと思っていた理由

子供を育てる金銭的な余裕がないから

正しくは「自分が受けたのと同等の水準で子育てができる金銭的な余裕がないから」というのが大きな理由のひとつです。

わたしたち夫婦は、いわゆる「パワーカップル」の定義には入るぐらいの収入を得ています。そしてありがたいことに持ち家があります。

それでも、かつて自分が子供だった頃のようにいくつも習い事をして、小学校から私立に通う選択肢があって、長期休みには旅行に行って、ある程度好きなものを買ってもらって、という環境に子供を置けるかと問われると、都内でやっていくには相当厳しいことが予想されます。

子供たちも自分たちも色々我慢することが出てきてしまうのならば、無理して子供を作らなくてもいいよねというのがこれまでの気持ちでした。

2人だけの生活が楽しいから

突然のノロケで失礼しますが、わたし達夫婦はわりに仲がいいです。
友人にも「それだけ仲がよければ子供作らなくても楽しいよね」と言われるくらい。

どちらかに飲み会の予定がない日は、仕事を終えたら外食に出て、数軒ハシゴ酒をして
休みの日は外出してもしなくても、その日の2人の気分でのんびり過ごして
年に数回はちょっと羽を伸ばして旅行をして
政治とか社会とか、気になるトピックについてディスカッションして
お互いの家族ともたまに食事や旅行をして。

我慢も無理もそんなにせずに、2人で穏やかに暮らせる日常が十分楽しくて大好きです。

わたし達も両親も年はとりますし、この楽しさがいつまで飽きずに続くのかという疑問もなくはなかったですが、2人でなら子供がいなくても幸せな生活はできたのではないかなと今でも思います。

正直子供があまり好きではないから

あまり声を大にして言えることではないですが、SNSで見かける子供も、電車や街中で見かける子供も、心から可愛いと感じることはあまりないです。

特に、自分も兄も比較的外ではおとなしい子供だったせいか、ところ構わずに騒ぐ子供に対しては、申し訳ないですが可愛さより煩わしさが勝ってしまう。

そしてそれを大声で注意する親にも、逆に諦めて何もしない親にも、少なからず「どうして」という気持ちを持ってしまう。

世の中にはわたしより寛容な人の方が多いかもしれませんが、特に疲れている時は騒ぐ子供に寛容な気持ちを持てない人もいるはず。

自分がいつかこのような視線に晒される可能性がある、というのを考えただけで(言い方はものすごく悪いですが)面倒を避けたいなと思ってしまっていました。

こんな時代に生まれてくる子供を育て上げる自信がないから

わたしは昔から、子供を産むことは親のエゴだと考えていました。
だからこそ、少なくとも成人するまでは子供のいかなることにも親が向き合う責任があるとも考えています。

ゆとり世代と言われる世代に生まれてきた自分ですら、それなりに悩み苦労してここまで生きてきた中で
これから、この時代に生まれる子供たちに「生まれてきてよかった」と思ってもらえるような関わりができるのか。
「この時代に生まれてきてよかった」とは思ってもらえないまでも、「こんな時代だけど、この家に生まれてきてよかった」と思ってもらえるような親になれるのか。

正解がない問であることはわかっていますが、これを考えてしまうと、どうしても子供を持ちたいという気持ちにはなれませんでした。

それでもわたし達が子供を迎えようと思った理由

「じゃあなんで子供なんて作ったの?」と問われると、「できちゃったら、産みたくなっちゃったから」というのが本音の理由です。

生まれてくる子には本当に申し訳ないですが、それ以上でも以下でもないです。

でも、いざ妊娠してみたら「この愛おしい生命の成長を見届けたい」という気持ちがむくむくと湧いてきちゃったんです。
完全にホルモンの奴隷、遺伝子の乗り物です。

妊娠期間中、つわりや体型変化、肌荒れ息切れ腰痛胃もたれ等々…大変なことを挙げたらきりがないですが、それ以上に
大きくなったお腹を見て夫と笑い合ったり
夫と一緒に胎動を感じたり
妊娠発覚からのエコーを見返して成長を嬉しく思ったり
こんなに毎日に喜びが溢れることがあるなんて、想像もしていませんでした。

子供を産むという選択が親のエゴであるという考えは、妊娠した今でも変わっていません。

だから、わたしのエゴに付き合ってもらって申し訳ないけれど、今の自分みたいに、毎日幸せを噛み締めて「生きててよかった」と思える日が子供にも訪れるように、それまでのつらいことを一緒に乗り越えていけるように、一生懸命母親をしていこうと思います。

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