見出し画像

ツインの彼に告白する日

前回の近況報告からまた時間が空いてしまいました。その後のことについて書いていきますね。

ツインと思われる彼に思いを伝えるため、2人きりで会う約束をした。
彼が私の住む地域に来る時、だいたい数日間は滞在する。そのうちの1日は予定を合わせて仲間たち含めて会うことが慣例となっている。

今回の滞在でも1日はみんなで集まり、その翌日に2人だけで会う約束をした。

2人きりで会うのは初めてで、誘う時どのような理由をつけて誘おうかと悩んだけれど答えは出ず、要件は言わずに「もし予定が空いていれば時間を作ってもらえないか?」というような誘い方となった。

さすがに怪しいので断られるかと思ったが、すんなりと「大丈夫ですよ」という返事。
拍子抜けするくらいあっさり。

何の用事ですか?とか何があるんですか?とか聞かないんだ、という驚き。
彼は本当に何でも受け入れてくれるのだ。それは良くも悪くも、であるのだけれど。

当日、彼の用事が終わるタイミングに合わせて滞在場所に向かう。
私は告白するつもりなので、緊張とともに「これで決着がつくかもしれない」という安心感?に包まれながら向かった。

だめならだめで、これで諦めがつく。そんな気持ちで。

待ち合わせの頃には辺りはすでに真っ暗で、顔がはっきり見えないのがありがたかった。
明るかったら恥ずかしくてどうすればいいかわからなかったと思う。

近くに大きい公園があったので、そちらの方に2人で歩いて行った。

私の予想では、彼の方から「どうしたの?」とか「何があるの?」とかそういった問いかけがあるのではと思っていたので、それをきっかけに「実は・・」と話し始めるイメージを持っていた。

だがしかし、一向に問いかけてくる気配はなく、いつも話しているようなあたりさわりのない話を延々としてくる彼。

初めて2人きりで、夜の公園で、要件のわからない誘い、それらに対する疑問とか何もないのかよ!
彼の気持ちが全くわからず、完全にペースを乱してしまった。

それでもたまに彼がポロポロと心の内を漏らすような瞬間もあり、今までに見たことのない彼の姿を見れたりもした。

彼は、無言の時間がこわいので思いついたことをペラペラと喋ってしまうのだそうだ。
私にも心当たりがある。
沈黙は金、とわかっていても、相手が退屈してるのではないか?とか自分のことをつまらないと思われているのではないか?などの不安が隙間を埋めてしまうのだ。

私の胸の内を察してか、彼自身も思うことがあったからか、そのようなことをポロリと漏らしたので、私は「無理して喋らなくて大丈夫だよ」ということは伝えた。
気を使わなくて、自然体でいいんだよと。

でもそんなこと言われてもすぐに黙れるわけではないことは私だってわかる。

そして私自身も緊張していて、頭の中では様々なことが高速で駆け巡っているけれど、態度としてはおそらくかなり冷静に見えるような?淡々としたかんじになっていたのではないかと思う。

きっと、その態度が余計に彼を緊張させてしまったのだと思う。

事前のシュミレーションでは、楽しむ気持ちが大事だから、彼と会えることを楽しもうと思っていたけれど、そんな余裕なんて全然なかった。

そして時間だけが刻々と過ぎてゆく。
私は早く本題に入らなくてはと思い、ずっとそわそわしている状態で、彼は彼でよくわからないけどひたすら散歩に付き合わされているという状態。

夜ご飯がまだだったので、ご飯を食べたいねという話になるけれど、その前に話を切り出したい。でもタイミングが掴めない、2人とも空腹のままただ歩く。

私にとっては、大好きな彼と2人きりで夜の公園を散歩できるなんて、このうえないシチュエーションなはずなのに、楽しむ余裕などゼロである。
思い返すと本当にもったいない。

結果として、数時間散歩に付き合わせて、そろそろご飯を食べようとなり街の方に行き、完全にタイミングを失ってしまった。

ご飯を食べ終わった時点でそれなりの遅い時間になってしまっていたので、その日はそのまま解散することになった。

私は絶望的な敗北感を抱えて帰路につく。
情けない、哀れ、みじめ。
ふられたり、拒まれたりする悲しい結末は予測していたけれど、まさか何も言えずに帰ってくるとは想像もしていなかった。
自分自身への絶望。

その後数日間ひどく落ち込んだ。
彼と会える予定もこの先数ヶ月ないことがわかっていたので、それも合わせての絶望。


このnoteを書いているのは、この日からしばらく時間が経っているので当日のことを思い出しながら書いた。
その後、進展があったので続きをまた書きます。





いいなと思ったら応援しよう!