あれよあれよと
リレー形式で投稿するエッセイの第4回目にして初めて、札埜先生の元で高校生模擬裁判に参加していた者が担当します。文章を書くのも読むのも苦手で、漫画すらほとんど読んでこなかった私が最初で良いのかいささか不安ではありますが、早速書いていきます。
ペンネームでも構わないと言うことだったのですが、ひねったのが思いつかず、ひとまず「弁護人ご意見は?」にしておきます。これなら委員の中で被らないと思います。弁論とか反対質問とかは被るかも知れないですね。こればっかりは、早い者順ですね。
高校生模擬裁判の経験者と言うことで、その話ですね。模擬裁判は1学期の中間試験の後ぐらいに資料が送られてきて、大会が8月の頭にあるので、準備期間が3ヶ月弱しかないのです。他校では法律の勉強をされているところもあるようですが、私の高校は全くの初心者ばかりで、さらに1年生の割合が多いので、ゼロからスタートなのです。私の同級生はリーガル・ハイというドラマを見て参加したという人が多かったですね。私はTBSのスマイルというドラマを見た影響で参加しました。普段テレビや新聞などで事件の容疑者が逮捕されたというニュースだけを見ているだけでは気付かなかった、容疑者にどのような背景があって、どのような経緯から犯行に及んでしまったのかというところが描かれており、とても印章に残っています。またドラマで初めて裁判員裁判を扱ったことと、高校生模擬裁判が裁判員裁判であることもつながりがあるように思います。
少し話が脱線しましたが、短期間で大会の準備をしなければならず、あれよあれよとしているうちに、自分たちが最初に想像もしていなかったところに行き着いてしますのです。それは札埜先生や、支援弁護士の方々に導かれるというわけではなく、お互いの反応によって行き着くのだと思います。私が実際に参加しているときは、学生と札埜先生との戦いだなと感じていました。これまで何回も優勝してきた先輩方を見てきたからこそ、今のではこのあたりだなと言うのがわかるのでしょうか。直すたびに、また何かが帰ってくる。そういう日々でした。しかし今考えてみると、これほどの壁になってくれる先生というのはなかなかいらっしゃらないと思います。
第2回のオンライン模擬裁判に参加される学生さんにはぜひ、そのあれよあれよとした先に、どこに行き着くのかを楽しみにしながら取り組んで頂きたいです。皆さんの参加を楽しみにしております。